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　つい最近バラし整備したストロンバーグキャブレターですが、やはりアイドリング時の不整爆発が収まらないので、再度分解整備です。前回はチョーク（スターター濃厚ガス回路）部分には手を付けなかったので、今回はここを重点的に調べます。

　チョーク機構部を外しました。プラスチックインシュレーターカバーをはずして中を見たいところですが、ずっと前に自家製マニュアル機構を工作した際にこのプラスチックは砕けて接着補修してあります。ここでバラすと修復不可能になりそうです。部品調達は相当難しい品です。で、ここは手を入れません。中はレーバーを引き戻しすることによって、フロート室からスターター回路に回るガソリン量を調整する計量ニードルを差し戻しし、チョーク引き戻し具合とアクセル開閉に同調してスロー回転を高く維持したり戻したりの機構が入っています。


　そのキャブレターに接合する面ですが、千枚通しで指してある穴からガソリンが入って、ニードルで軽量されて上の穴から出てきます。チョークレバー開放位置ではここの気密は保たれていて、疑っていたチョーク閉じ時のガソリン漏れはなさそうです。マニュアルチョークワイヤー引き具合によるチョークニードル戻り足りずもありません。

　パッキン不良による漏れでの混合気濃い過ぎはネット上に見られた情報ですが、ここではパッキンの傷みは無くそれによる漏れも無いようです。チョーク機構を止めるビスがフロート室に貫通しているので、念のためにと液体パッキンをネジに塗って（フロート室に入る先のほうには塗らず）ネジ止めしました。


　ガレージまるいちさんから取り寄せたメインジェットですが、千枚通しで付いているものとの穴の大きさ比較をしましたが、ほとんど同じか少し元のほうが小さいようです。これを交換するにはジェットを叩き出すのですが、相当な荒業です。キャブレター本体を壊しては元も子もありません。なので交換せずに置きます。

　同じくまるいちさんから取り寄せのジェットニードルです。この車は79年カリフォルニアモデルなので、対応ニードルは４５Qですが、在庫無しでもあったので４５Kです。これは77年カリフォルニアモデル用です。元のニードルはハンダ盛で根っこを太くしたのですが、その前にサイズをノギスで大まかな寸法を測ってあったのでこの４５Kと比較してみました。ほとんど同じで根っこはほんの少し４５Kのほうが太いかもしれません。結局、ニードルもジェットもほとんどちびてなかった、ということです。盛り付けたハンダを落とせばよいようなものの、せっかく取り寄せた新品ですから、付け替えました。
　元に戻して走らせた結果は、好調に走りますがアイドリングの不整爆発は全く変わらずでした。しかし、おそらく４５Qより４５Kのほうが混合気は濃い目になるように思いますし、ハンダ盛時にはアイドリングから少し開けたところではかなり薄めになってましたが、これが改善されました。これで、オーバーヒートやら、ピストンヘッドやバルブの焼損の不安が少し減りました。