
組み立てたキャブを取り付けてエンジンをかけたところ、3000回転から下がりません。変わったところと言えば、筒の中に残ったと思われる大きめのOリングぐらいです。キャブは点け残したままにチョークアッセンブリだけを外して、紛失Oリング探しを始めました。メータリングジェット筒を打ち抜きました。それには2か所にO
リングが付いており、どうもLMC取り寄せリペアキットにはチョーク機構に関してのOリングは入っていなかったようです。チョイ大きかった最小Oリングは別カ所のものだったようです。こねくり返して探しましたが紛失Oリングは見つかりませんでした。
チョークアッセンブリを外したままエンジンをかけると、アイドリングは落ち着きます。もっとも、リッチ&ラフは変わりませんが。
チョーク部分を組み付けるに際して、プラスチック製インシュレーターを鉄板を切って成型加工したものに変えました。以前に強制チョークオープナーを自作した際に、もろくなったプラスチックは砕けて接着補修したものです。これを鉄板製に変えると、イギリスMoss取り寄せマニュアルチョーク機構が安定してしっかり固定ができ、今までのようなシリコンコーキング留めは必要なくなります。
再度組み上げてエンジンを掛けましたが、やはり回転が高いままです。さんざん調べ回った挙句、ファーストアイドル駆動リンクレバーの干渉が判明しました。

キャブを外した際にスロットルレバー締め付けナットのゆるみを発見して締めたのですが、ファーストアイドルリンクレバーのずれに気付かぬままだったのです。これを修正して回転は落ち着きました。ファーストアイドルリンクレバーをひん曲げて機構に関与しないようにしておけば問題ないことではありました。以前こうしていたこともあったのですが、正規に戻していました。ここでまたひん曲げてファーストアイドル機構が機能しないようにしておきました。チョークを引いた折にアクセルを踏まなくても回転を上げておくことができなくなるだけで、アクセルを踏み込まなければチョークが引けないとかアクセルを踏み込まなければ回転が落ちないとかの紛らわしさは無くなります。
さて、エンジンを回して調子を見るに、チョークノブを引いてもちゃんとチョークが効いていないようです。ここでもさんざん悩みましたが、単純にもインナーワイヤーの引きすぎでした。ファーストアイドル機構のロックが災いして、ワイヤー止位置が悪く、チョークノブを目いっぱい引いてもメータリングニードル駆動レバーが引かれきらない状態になっていたのです。

チョークを力を込めて引いたり戻したりしていると、ノブが抜けました。輸入品ですからごく当たり前のことです。付けた最初に抜けて糊付けしていたのですが、しっかり接着固定する必要が残りました。

揮発ガス吸入口には先達から教えていただいたサイズを参考に作った竹製のリストリクターノズルを付けてありましたが、抜き外してボールバルブだけで絞り調整することにしました。
エアークリーナーも付け戻して、あちこち調整いじりです。メータリングニードルを上下しても、スローバイパススクリューをねじ込もうが緩め戻そうが、ボールバルブを開け閉めしようが、アイドリングのリッチ&ラフは変わりませんでした。メインジェットホルダー筒が低い位置に誤セットされている、などと勘繰りたくなります。ニードルは変えられた形跡がありますが。筒も打ち換えられてちゃんとセットされていないとか、、、。
ここ2日3日の作業は全くの無駄仕事だったということとなりました。プラインシュレーターを鉄板に変えてチョーク引き戻し機構取り付きが安定したことはポジティブ面です。
Posted at 2022/07/15 23:16:46 | |
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