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　右のリアハブにはＪＩＳミリネジのホイールスタッドボルトが、4本ともに、オリジナルのインチものから変えられています。元のものが折れたかして手にあるものを入れたのでしょう。ところが、根元がブレーキシリンダーに当たって削っています。オリジナルのものより根っこのでっぱりが大きいのは確かで、やすりで角を削り落としてやりました。
　しかしそれだけではなくて、シリンダー取り付けが緩くて浮き上がっています。バックプレート裏の取り付け部をのぞいてみたところ、針金で留めてあります。

　ワッシャーが波打って変形しているために、サークリップ（Ｃピン）が溝にはまらないがためのようです。

　ここまで持ってきましたが、完全には溝に収まりません。この後、ここに靴底補修材、シュードクターを塗りたくって補強してやりました。


　さて、オリジナルサイズのスタッドボルトは発注してあるのですが、触らぬほうが無難です。スタッドの溝切穴が元通りかうかがわしいものがあります。サイズが違うものを無理やり入れているかもせれません。ＪＩＳボルトを抜いて、インチボルトをしっかり差し込み固定できなければ、それを取り付けているハブケース交換しなければならないでしょう。ところが、アメリカのショップもイギリスのショップもハブケースの取り扱いが無いのです。