ミジェットタカのブログ一覧

　この車がここに来た時には、トランクの中に数々のがらくたが入っていました。最近になってその元使用箇所が判明した一ペアがドア窓ガラス内側ウェザーストリップです。再塗装後に付け戻し忘れたのか、あまりに錆びグタグタなので付けなかったのか、わかりません。どうせ雨降りには外に出しませんから必要なさそうですが、ガラスの保持安定には一役ありそうなので付け戻すことにしました。
　金属部分は錆がひどく、何か所か芯鉄が折れています。本来はクリップ留めで、半分弱の数が残っています。しかし、くたくたの品をクリップ留めは無理がありますし、そうするには自作貼り付けドア内張をはがさねばなりません。最善策は糊張り付けです。黒色変成シリコンコーキングで張り付けてやりました。

　文句のつけようのない出来栄えです。

　昨年、一昨年はミジェットの錆腐れ穴埋めに四苦八苦しましたが、今日は銅製の屋根樋の穴埋め補修です。瓦からの雨水が落ちる点には、合わせると数十の穴が開いていました。一穴ごとにグラスファイバーシート片を当てて、ポリエステル樹脂で固めます。いわゆるFRPです。１００ｇとか２００ｇとか、小分けにして硬化剤と合わせるのですが、それでも硬化が始まるまでに使い切るのは難しくて無駄に放棄する固形物が出ました。粘り気が出ると一気に硬化が進みます。硬化剤の量をすくなくすると遅くできるのでしょうか？以前、一度ふたを開けた缶入り樹脂を長く置いていたら、硬化剤を全く入れていないのに全硬化してしまったことがあります。硬化剤が少なくてもそのうち固まりそうに思います。
　樹脂が固まった上から、樋の中には長年持て余していた錆止め塗料を全面に塗っておきました。４０年程も前の話ですが、プールサイドのプラ椅子に座ったらやたらチクチクしたことがありました。それはFRP製で、けば立ったガラス繊維が刺さるのだと考えました。つまり、合成樹脂は太陽光で劣化するものだと考えたのです。というわけでFRPはペイント保護すれば長持ちするだろうと思うわけです。もっとも、樹脂を塗っていない樋部分には錆止めペイントを積極的に塗りましたので、FRP補修部にペイントが乗るのは当然です。

　トランク上にもっこりがあるのに気づきました。こういう機構かと思いましたが押さえるとベコベコします。錆で再塗装幕が盛り上がったのかと思いましたが、ただ単にオリジナル塗膜からはがれて水膨れのようになったものでした。オリジナル色がやはりダークな赤だったことがわかります。
　まずは膨れた空洞に塗装プライマーを入れて、膨れたものを押しつぶして接着させようとしましたが、塗膜はバラバラになるしプライマーの固まりは遅くてくっつかず、作戦変更です。結局補修ペイント塗りです。前保持者から聞いたカラー名はBMW315。ネット通販で取り寄せておいたスプレー缶塗料を吹いてやりました。パテ補修しようとはしましたが、かつて満足に成功したことは無く、テーゲーにこすっただけで塗ってやりました。平滑にはなりませんが、これで十分です。

　幌の後端が映っています。ネジ留めされているのがわかるでしょうか？本来ここはピン止めではがれるようになっており、オープンにするにはまずここを外し、畳み込んだ鉄フレームの上に透明ビニール部が折れ込まぬような形で幌をたたみ、フレームをくるむように幌をまとめるのです。でも、ビニール部に気を配るか傷んだら張り替えればいいぐらいの気持ちなら、大着者にはこのほうが好都合です。

　今日も野菜と花の梱包を助手席に積んでお使い走りです。いつも通りのひと山越えの道です。サイドブレーキだけで坂道に留めるのは恐ろしすぎます。ローに入れたままにエンジンを切り、ハンドブレーキレバーを目いっぱい引いて車から降りての写真撮りです。実際のところは、ブレーキシューのあたりが付いて来て後ろブレーキ効きは良くなり、右後ろの引きずり発熱も改善しつつあります。
　中学校が再開されたようで、下校時間にぶつかりました。久々に見る学校通いの生徒たちです。満面の笑顔を一杯見ることができました。ここの中学生はほとんどが自転車通学です。この夕方には自転車を降りて談笑しながら歩いて帰っていく女子グループを幾組か見ました。久々に会って会話する嬉しさが伝わってくるようでした。

　午後から空気が入れ替わってすっきり晴れ上がりました。気持ちよく花と野菜の梱包発送お使いです。この車の排気系を包んでいた大量の紙も、助手席に乗る箱中の野菜と花をくるんでついに使い終わりました。