
タイヤレバーではめ込みをすると、どうしてもアルミホイールには傷がつきます。MGミジェットのオリジナル鉄板ホイールが使えない場合にと用意していたアルミホイールがあるのですが、ミジェットに使えはしますが少しインセットがでかいものです。しかし、ハイゼットカーゴにはばっちり合います。ネット取り寄せ極悪タイヤチェンジャーで傷めたと思って新たに取り寄せたタイヤセットが余ってますので、これに組み込んでいます。2本組んだところであきらめてタイヤチェンジャーを自作することにしました。

アマゾン取り寄せヘッドを基軸として、有り合わせのがらくた寄せ集めです。キウイ棚を単管で補修する予定なので、直角クランプを4個余分に買ってきました。単管も転がっていた単管きれはしに加えて、新管を少し切り取りました。単管ベースは新品です。2種の元水道管が軸になっています。おぞい(信州弁でひどいとかぼろいとか)溶接ですぐにもばらけるのでは、と不安です。

上横単管を押し引きして開始しましたが、単管組がよじれます。直交クランプの固持性が甘いのでしょう。で、ヘッドに近い下パイプに延長棒(50年以上前に、河原の砂利取り場跡の放置ダンプカーから出たドライブシャフトを拾ってきたものです)を挿して回しました。

次のホイール、4本目は上長パイプを下にまわして作業です。

結局はかなりの力技で、この状態で体重を利用してタイヤ下側はめ込み成功です。上側も同様にして完了です。

ホイールを止めているナットをしっかり締めて、ベース板を地面に打ち込んだ杭で回転止めすれば、もっとスマートに作業できるでしょう。
さて、組み込みはできました。外しはどうでしょう。ホンダアクティーについていたスタッドレス付きホンダオリジナルホイールがあって、リムから少しエア漏れしています。これを外してみることにします。ビード落としは、極悪チェンジャーのビードブレ―カーが機能します。

下にまわした長い単管でしたが、それではチェンジャー回転部を抜くことなくタイヤを交換することができません。そこで短く切って延長棒差し込みで作業です。(これでも切り足りずにタイヤは引っかかって抜けませんでした) 外しは上下とも、それほど頑張らずとも抜けました。もっともスタッドレスは柔らかくて作業しやすいそうです。

そのホイールの中です。アクティーの前オーナーは事故を起こして傷んだ車を水につかる状態で長期放置していたと思われました。その状況がホイールにも投影されています。外ヘリには大きな擦り傷があり、中側も相当グタグタです。
このように自作チェンジャーは機能しました。驚いたことに、これで組んだタイヤは非力なエアコンプレッサーでも何の苦もなくはらみ、手押しポンプでも膨らませられたでしょう。タイヤレバーで組んだその前のタイヤは、とうとうスタンドのコンプレッサーのお助けを煽いだものでした。教訓、おぞいチェンジャーやタイヤレバーでタイヤ組み入れをすれば、ビードの変形を避けることができず、空気入れ初期の張り付きが悪くて膨らませにくい、ということです。
自作チェンジャーの改善ポイントがいくつかあります。ヘッド保持精度を上げることが必要です。まず、回転軸のスペサーパイプに青竹筒を入れてありますが、強度増しと隙間詰めのために樹脂処理したいものです。ホイールセンター穴押さえコーンは、枝垂桜の良く乾き上がった古枝削りだしです。(相当に硬くて、穴あけ削りに苦労しました)これも丁寧に削って精度を上げて樹脂加工したいものです。ホイール押さえのナット4か所はしっかり数をそろえてそこそこ締めるようにせねばなりません。単管直交クランプ自体を溶接補強するのも考慮に入れたいところです。
Posted at 2020/12/13 22:12:46 | |
トラックバック(0) |
MGミジェット | クルマ