ミジェットタカのブログ一覧

　振動押さえ主目的のスターターモーター取り付け直しを控えて、整備冬眠から一時覚醒させてダム湖まで走らせてやりました。修理したヒーターの具合を確認し、冷却水を行きわたらせ、現状の振動騒音を確認しておくためです。

　暖かい日の故、ヒーターが効きすぎてファンスイッチを切りました。車から降りて、なんだか衣類が臭い。すえた汗の酸っぱい匂いです。車中では気付かなかったのですが、ヒーター温風が臭かったようです。こんな時こそファブリーズです。衣類に少々、ヒーターユニットケースと通風孔内にたっぷり吹き込んでやりました。ファブリーズ自体にきつい匂い付けがされていて、かなり閉口する代物なのですが汗のすえた匂いよりましです。ケース内やら通風孔内に、まさかネズミの死体はないと思いますが、虫の死骸がたまっているやも知れません。
　ずいぶん前に読んだ、リーダーズダイジェストに載っていた話を思い出しました。アメリカの少年の話です。にっくき恋敵の少年がデートに使おうとしていた車、そのヒーター口にクセのきついチーズを詰め込んでやった、と言う話です。
ヒーターユニットの口には本来、ぶっといエアーダクト蛇腹ホースがつながれて、車の先頭部から新鮮な外気が取り込まれます。しかしオラが車には来た時から付いていません。このほうがエンジンルーム内の匂いが感じられて、水、油、燃料の洩れ、その他の発熱異常トラブルなどに素早く気付くことができるでしょう。ぶっとい蛇腹はエンジンルーム内でいかにも邪魔ですし。

　ヒーターコックバルブをばらし修理後に組み立て、冷却水を補充してエンジンを回してみました。メタルパテ盛したり液体パッキンはさみしたりの修復部分や、回りだしたバルブ軸などの心配していた部分は水漏れが無く、膨れたホースのつなぎ部分のみで水漏れがありました。ホースの長さに余裕があるので、膨れてグダグダのつなぎ部分を切り捨ててつなぎなおして水漏れ解決です。
組み付けに先立ってヒーターラジエターコアのたまり水を吹き抜いてやったのですが、相当のヘドロが噴出してきました。何十年も溜まったきりだったはずです。それでも、ヒーターラジエターコアに漏れは出ませんでした。
　水温が上がれば、ヒーターモーターファンを回すと十分にあたたかな温風が運転席と助手席の足元に吹き出します。思いっきり寒い日にヒーターをかけて幌を外して走ってやりましょうか？誰が見てもジジイのやせ我慢でしかないでしょう。

　ヒーターコアに冷却液を回すバルブが止める位置で膠着していてヒーターが効きません。マニュアルチョークコンバージョンキットを取り付けるために冷却水をいくらか抜きましたので、ついでにこれもばらしてみることにしました。

　中は錆やら泥やらでグタグタです。潤滑剤を吹いてレバーをこんこん叩いてやればバルブは動くようになりました。しかし、ホースつなぎ部の鉄パイプは相当に腐っています。メタルパテ盛で補修です。組み上げましたが、紙パッキンはグタグタに破れていまして、さわらずそのまま液体パッキンを塗りたくって挟み込みました。バルブを動かしたりで水漏れが心配ですが、とりあえず現段階で息を吹き込んでも漏れはありません。

　一緒に写っているのはオートチョークのヒートマスと、コンバージョンキットのチョークボディーと取説です。
　完成です。バルブオープン状態で映っています。

　タペット隙間調整です。先日こしらえたクランク回しの登場です。

　プーリーの外周に細い刻み込みマークがあって、色を付けました。上から覗くとラジエターファンとの隙間にタイミング合わせプレートが見えます。

ギザギザの一番高い奴が上死点マークで、ここに刻みが合うと一番シリンダーか4番シリンダーがピストン圧縮上死点になっているということです。写真では10度ほど上死点前のようです。180度づつまわすと、1，3，4，2番シリンダーと圧縮上死点が移ります。
　最大隙間は０．２５ｍｍ指定です。少し締め込んだ箇所が3か所ありましたが、ほんの少しだけでした。少し走らせて、エンジンアイドリング音を聞きましたが、希望的観測か、少しカチャカチャ音が収まったように思えましたが、まだ気になるほどにはあります。タペット音以外のノイズかもしれません。
　一年前にロッカーカバーを外した時は、タペット周りにはクーラントの物だと思える赤い色が付いているし、水とオイルが混じってできるクリームがベッタリついていたものでしたが、今はきれいなものです。ケミカル品のおかげで水漏れは収まっているようです。

　エンジン上から車室前部分の防音処理を終えたのですが、後ろから迫ってくる騒音が気になります。そこで後ろベンチシート下の防音処理を追加しました。古いスピーカーボックス内吸音フェルトをリサイクルして敷き詰めてやりました。ビニール敷カバーが及ばない立ち上がり部は、これまた古い小賀坂スキーバッグを切り開いたプラスチック布をあてがってやりました。
　これでさらに防音効果が上がりました。元の状態に戻したならば、耳栓が必要に感じることでしょう。