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　エンジンブロック前下に位置するシーリングブロックの取り付けです。

　紙パッキンを当てて液体パッキン付けです。でかすぎて組み立て後にはみ出た部分を切り捨てました。両端に打ち込む木片がパッキンキットの中に見えますが、使わずに元のままに液体パッキン付けです。

　マイナス溝頭のビスをねじ込むのですが、トルク指定は１，９Kgf mのようです。oil seal block attachment と訳の分からぬことをかいてあるのがそうだと思われます。ショックドライバービットとインチボックスを組み合わせて、トルクレンチが掛かるようにして締め付けました。しかし、水平面と垂直面をエンジンブロックに一致させるのは難しく、前エンジンプレートを付けてそれから直角にボルト留めしつつ、このマイナス頭ビスを底から上に締めていくときれいに位置決めできます。さもないと隙間からオイル漏れしそうです。
　締めくくりに、木片のはみだし部や紙パッキンや液体パッキンのはみだし部を削ったり切ったりでトリミングしてやりました。

　モノタロウピストンリングコンプレッサーを使ってピストンを入れました。

　リングをこね回して溝中の汚れを落とし、きれいに掃除してモリブデンスプレーがけして後に挿入です。
　e-Bay取り寄せビッグエンドベアリング（2022年3月現在、最近知ったことです。ベアリングにはバイメタルとかトリメタルとかあります。MOSS発注はトリメタルの高級品でした。EBay取り寄せ品はバイメタルでチョイ安価品です。トリメタルはレースむきで、一般用にはバイメタルのほうが寿命が長いしエンジンにも優しいそうです。）を入れてコンロッドをクランクにセットします。しっかりモリブデンスプレーがけして初期焼き付き防止に期待です。写真のスプレーはクリーナーです。


　ビッグエンドボルトは取り寄せ品の新品に交換です。トルクレンチで締め付けです。マニュアルに 2,2 to 2,8 kgf m　との記載があったのですが、あまりに緩く不安でした。別のページを見ると　9,0 の記載があって、それなりにきつく締めつけてやりました。

　一本入れるごとに、クランクの回り具合に問題がないかを確認しました。しかし、ピストンがシリンダー内中間地点を最速で動く角度では、相当にクランクの回りは重くて少々心配です。

　がらくた箱内にあったホイールナットを加工してドレーンプラグボルトの四角頭に被せます。ナットのネジ穴を電動鉄鋸ややすりを使って四角にしました。


　サルベージしたホイールナットはどういうわけかミリサイズではなくて、インチサイズのボックスがぴったりでした。


　一つはミッションケースに付けてあるドレーンボルトの頭に打ち込んで構造接着剤で張り付け、もう一つは一体にした後でエンジンオイルパンに付いているドレーンボルトと交換しました。

　これでエンジンにも磁石付きドレーンボルトが付きました。もし漏れたなら元のバカでかい頭の得体のしれぬインチネジに戻すだけです。

　エンジン後ろのオイルシールをMossアメリカ取り寄せ品に交換します。

　古いシールを重ねてプレスで圧入しようとしましたがうまくいきません。

　割り竹片でコツコツ気長に打ち込む方法が向いているようです。
　オイルシールが入ったプレートをエンジンブロックにボルト留めするのですが、クランクを回してスムーズに回る位置に、とかではだめです。大径のオイルシールでは相当ずれていても回りに影響がありません。オイルパン取り付け面が段差無く真ッ平らになるように合わせてボルト留めすることが肝要です。締め付けトルクは２５Nｆｍほどです。てっぺんのワッシャーだけは銅製のものです。対角締めでボチボチ均等に、は常套手段です。

　タイミングチェーンスプロケットカバーに付いているエンジン前オイルシールを交換します。付いている奴を外すと、黒ペイントが残っています。先日に苦労して、ペラペラはがれかかっている奴をきれいに落としたのですが、シール下には残っていました。再びペイント落としでした。

　ガレージまるいちさんから来た新オイルシールをはめ込みました。ここは割り竹片で少しづつ打ち込んでいく方法が最適でした。