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コンタクトブレーカーポイントを始め、点火系電気経路を掃除したりこすったりしてやりました。始動性は問題なくなり、好調に走ります。先日は煙モクモクで走っていたのですが、タンク内の錆止めオイルのせいが大きく、こいつがプラグを濡らしたり煤けさせたりして、貧弱な火花を飛ばなくさせたようです。きれいなガソリンを一杯入れてやると煙はほぼ止まりました。
　エンジン音は静かでスムーズです。変速も遠心クラッチも問題ありません。ギヤからもベアリングからも変な音はしてきません。シリンダーあたりからもクランクケースからもオイル漏れはありません。4つあるオイルシールからのオイル漏れも見られません。50年以上前の単車ですが丈夫なものです。レッグシールドは交換したように見えますが、他は全くの新車から手付かず状態と見受けられます（ドライブスプロケット、チェーンは変えたでしょう、おそらくブレーキシューも）。スーパーカブが全世界で売れ続けたことが納得です。今は高品質高価格の日本製品は売れないでしょうが。

　藁小屋から引き出してきたスーパーカブｃ５０の手入れです。20年ほど前に隣町にあった、今はないリサイクルショップから買ってきたものです。ＯＨＣになった６Ｖカブの初期型のようです。調べたところ、行灯カブでもカモメカブでもなく、おっぱいカブと呼ばれているそうです。ホンダＳ６００と同じウインカーレンズを持つのですが、その円錐形の形からおっぱいが連想されたゆえんだそうです。

　買ってきた当時は、ちょっとは手入れしたとは思いますが好調に走っていました。しかし、タンクにガソリンを入れたところ、キャブ燃料コック部からダダ洩れです。

　近所の単車で取り寄せてもらったｃ５０キャブパッキンセット（車体番号が読みづらくて間違えたようで、合わないパーツが多そうです。）から、切り替えコック部ゴムパッキンを交換しました。これでガソリン漏れは止まりました。しかし始動性がひどく悪くて、一度動いても回転が落ちて止まるとちょっとやそっとでは再始動しません。キャブレターの詰まりかと、あっちもこっちも掃除しまくりましたが（コック部に入るフィルターはパッキンセットの中のものとは全く違うものでした。）、不調は直りませんでした。

　この後は点火系のチェックです。

　キャブレター　バキュームピストンバルブ内　ジェットニードルホルダー部に付くゴムOリングシールを交換します。先達より指摘していただいていた部分です。

　交換後はダンパーオイルが減ることは無くなりました。このオイルによるダンピングは、アクセルオフで急激にピストンバルブが下がってガクっと急激にエンブレがかかることを防ぐためだと思っていたのですが、最近知ったことには、急なアクセル踏み込み時にピストンバルブが急速に上がってエンジンが息つきすることを防ぐことが主目的だそうです。開け過ぎで息つきするなら閉じればすむことで、2スト単車育ちのジジイにとっては当たり前のこと、負圧始動ピストンなんぞはやめて直接ワイヤーで上げ下げ、あるいは開閉するスロットルバルブだけの単純機構にしてほしいものです。
　ダンパーオイルは溜まったままになりましたが、３０ｋｍ程走ってみても以前との変わりはほとんど感じられませんでした。アクセルをガバッと踏むことはまずありませんし、、、。ジェットニードルを新品のＫタイプのものから、ハンダ盛をした元のものに付け戻しました。盛りハンダをいくらか削り落として、ニードル位置を上げ下げして見ましたが、状況に変化はなくて好調に走りますがアイドリング不整爆発はそのままです。プラグ焼け具合は見ていませんが、水温の上りが少なくなって以前はすぐに回っていた電動ファンが全く回らなくなりました（壊れたわけでなく直結すれば回りました）。サーモスタットを低温タイプに変えたにしても大きな変化です。ですから、プラグ焼けも少しはマイルドになっているかと期待します。

　前照灯、ハザード、ヒーターファンと3個のパネルスイッチがあります。しかし、3個ともグリーンのプラカバーがもげ、中にあるべき点灯インジケーターミニ電球も付いていません。大したことではないのですが見た目がちょい悪いし、ここにガムの包み銀紙でも入り込んでショートしてはいけませんので補修します。幸いなことに、トランクの中に入れられていたがらくた箱の中に崩れかけてもげた2個のプラカバーがありました。ハザードの分は切り砕いてマーク部をパネルに貼り付けたようです。

　プラ裏に木片を糊で貼り付けました。ハザードの分はむくの木片で、マジックインキの緑着色です。
　さて、スイッチへの貼り付け作業なのですが、3個持ち込んだはずの一個が紛失です。探し回りましたがどうしても見つかりません。ジジイ仕事の常です。

　圧縮空気を吹き付けてやると出てきました。シートレールとセンタートンネルのはざまに潜り込んでいたようです。

　電球は付けていませんのでスイッチオン時の緑明かりは点きません。しかし、穴ぼこ丸出しよりか良い感じになりました。糊が乾いたら拭ってやりましょう。パーツクリーナーをかけてこすってもベタベタが薄く伸び広がるだけでした。

　今まで大して気にしていなかったルームランプですが、崩れかかったプラカバーレンズはコーキングで塗り固めていました。MOSSイギリスからやってきたルームランプがありますので何とかします。
　丸ごと交換するのはコンソールを外さなければなりませんので面倒です。プラレンズのみを交換します。少し形が違いますがほとんど問題にならずに交換できます。電球が入ってませんでしたので、新しいものから移します。
　さて、スイッチが付いていますが切っても点きっぱなしです。なんだか配線が変なので一本切断してやりました。そうするとスイッチで点け消しができるようになりました。後で配電図を見るとドアスイッチと連動しているようです。つまり、ドアが開いている状態では点きっぱなしなのです。

　こんなところにドアスイッチがありました。今まで全く気が付きませんでした。