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以前から気になっていた、ZR Speaker Lab.の試聴会があると聞き、高速をひとっ走りしてきました。
Sonic Designユーザーになってから他店に行くのは初めてで、何だかアウェー？感が・・・しかし尻込みしてはいけません。このところすっかり入れ込んでいるSonic Designですが、その立ち位置を一歩引いて確認してみたいと思い、門を叩きました。
（ショップ店長さん、イースご担当の方、ご対応ありがとうございました。）
トップの写真はZR Speaker Lab.の創業者Zvone Raspor（ズヴォーネ・ラスポー）さん。

試聴した製品は


RS Master 2 (RS Audio)


ZR SATURN + ZR N°1 (ZR Speaker Lab.)

それぞれ、TASCAMのUSBオーディオからロックフォードの3SIXTY.3デジタルプロセッサーとGROUND ZEROのReference 4アンプの組み合わせで駆動します（写真忘れた）。ラインケーブルはチェルノフの「とってもいい（値段の）やつ」で。
（こんなところにもUSBオーディオが。すっかり定着してますね。）

最初にドイツ製RS Master 2から。

どうです、この堂々とした面構え。

「彼」は剛性の塊のような外観です。ウーファーはアルミの塊から切削加工したというバスケット（こういうの大好きですｗ）に覆われ、ツイーターのフレームはなんと「石」です。
サウンドも外観そのまま、色付けや付帯音のない、がっしりとした「Hi-Fiとはこういうもの」と言うべき音が出ていました。

そしてZR SATURN / ZR N°1。

こちらもいい顔してますねぇ。SATURNがツイーター、No.1がミッドバス。豪華なケースも付いてきます。

イタリアのお隣、アドリア海に面した（と書くとバイアス効果が発生しそうな）スロヴェニア共和国からやってきた「彼女」はRS Audioとは対照的な音を奏でてくれました。
低音域の量感、解像度はRS Audioに一歩譲るものの、ヴォーカルや高音域の美しさに何とも言えない魅力があります。

どちらもイースコーポレーションさんが「スーパーハイエンド」と売り出しているだけあって、量感、解像度、パワーハンドリング、楽器の質感表現など「標準記録」は楽々クリアした上でこれだけ方向性の違いを出してくるのはさすがと思いました。
しかし、RSはその奥行とパワーから、ZRはそのメカニカルな繊細さから、インストールは大変だろうなあ・・・

また感じたのは、この両メーカー、ソニックデザインのNクラスとRクラスの関係に近いものがあります。リアルさで迫り来るRS Audio、肩の力を抜いたZR Speaker Lab.。どちらも堪能させていただきました。両方とも、このまま自宅オーディオにお迎えしたい位です。

そして最後にAUDIO WAVEの超弩級モノブロックアンプ

CR-200X　奥に見えるコンクリートブロックはミニチュアサイズじゃないですよ。

を２台投入し、RS Master 2を付属ネットワークによるパッシブ駆動にて試聴しました。
価格はあえて書きませんが、その巨大な筐体を見ても普通の人ならマルチ駆動に使おうなどと考えないでしょう。いや、普通の人は２台でも買わないか・・・

これは凄かった。GROUND ZEROの時は正確だけどちょっと冷たいイメージだったRS Master 2を完全に制御下において別物のように朗々と歌わせる、圧倒的な駆動力です。
パッシブもいいなと思える、溜め息モノの音でした。

帰り道は自分のシステムに落胆するかと思いきや、最近エージングが進んで「ヴォーカルスペシャル」として魅力を開放し始めた我がダブルクレストもなかなかのものと再認識できました。今後目指す方向もおぼろげながら見えてきた気がします。

久しぶりの「いい音」三昧、超楽しかったぁ。


～後日談～　いつものショップにて。
ショップ社長「浮気したんだって？」
なかるー「ちょっとクラッときた。でもクレストは手放すつもりないから。」
「・・・」
な「ツイーターだけとか、ダメだよね？」
シ「ダメっしょｗ」
な「ですよね～ｗｗ」
撃沈。