
最近、気候変動だの、地震だの、富士山噴火だの、不安を煽りに煽られて心配になってしまって、とうとうポータブル電源なる物を導入しました。
「備えろ」と言われてもリアリティーの無いものに対して想像力を働かせるって言うのは、なかなかにして難しいんですよね。
取り敢えず、
・水が止まっても直ぐには困らないかな?
・ガスが止まっても直ぐには困らないかな?
・電気が止まったら、灯りは付かないしテレビが付かないし困っちゃうな。と言う事で、電気から対応する事にしました。
(当然スマホは電波の渋滞で使えなく成ってしまうし、テレビだけが情報源になるでしょう。)
で購入したのはこちら。ANKER の 1500whのモデル。SOLIX F1500です。何と無くですが1000wh有れば使い勝手が良いのかな? その位の勘でしかないのですが、劣化とか効率とか考えると1500whのモデルの実際が1000whくらいしか無いんじゃないかな?と思い1500whを選択しました。
ちょっと高価だったんですがヨドバシでポイントが1%の商品になっていたので、溜め込んだポイントの使い所だ!と言う事でポイントを全ツッパして思い切って購入して見ました。
早々1500whのポータブル電源ってどのくらい使えるのか?実験です。
充電100%です。これを冷蔵庫に繋いでどこまで行けるか見てみます。
ストップウォッチ⏱️スタートです。
何時間?稼働できると思いますか?? 予想して見て下さい。
。。。
12時間が経過しました。
残り30%です。ちょっと、思っていたのより持ちません。。(1500wh高かったんだが、)
そして18時間が経過しました。
無くなっちゃいました。終ー了ー。
結果は、1500wのポータブル電源で一般家庭の冷蔵庫を18時間維持する事が出来ました。
ここ迄で予想外だった事が2つありました。
このブログを書くために確認したのですが、1500whのバッテリーからAC100Vで引き出せる電力量は1300wh程度の様です。HPの使用目安から読み取りました。理由は分かりませんが、まぁそんな物なんでしょう。
もう一つは、
ポータブル電源のPOWERボタンを押して電源をONすると、それだけで電力消費が発生して 3.1日間で充電が無くなってしまいます。(液晶の左上に表示あり)
1300wh / (3.1day × 24h)= 18w
本体の消費電力が18wありました。冷蔵庫の稼働時間が18時間だったので、内18hr × 18w=324wh は本体の電力消費にバッテリーが食われてしまいました。1300whの全出力容量の内の324whなので、バッテリーの内の25%が本体で消費されてしまいました。なんだかなデスね。この割合はバッテリー容量が小さかったり、稼働時間が長かったりすると更に悪化してしまいます。
纏めると、1500whのポータブル電源を18時間稼働させて1300wh - 324wh = 976whの出力容量
やはり
1500whモデルで正味1000wh。そんなもんです。。😓
1500whモデル購入の目論見は当たっていた様ですが、バッテリーの出力効率はなかなか厳しい物ですね。 さらに劣化での容量低下も発生しますから考慮が必要です。
冷蔵庫のテストの残100%の時のパネル表示ですが、冷蔵庫のコンプレッサーが動作していて消費電力が92w(表示右上)になっていて、稼働時間の残りが12時間(表示左上)となっています。
冷蔵庫92w+本体18w=110w
110w×12時間=1,320wh
本体容量1300wh 本体消費電力18wとして表示部からの計算もだいたい合います。
この場合コンプレッサーが回りっぱなしと仮定して92w×12時間=1,104wh分稼働出来て、間欠運転での18時間稼働事よりも1割程多く電力を使えます。6時間出力時間が減るので本体分の電力消費が減って効率が上がったんですね。コレだけ本体の電力消費が大きく影響してしまいます。製品としてインバーターの大きさにバッテリーの大きさが不釣り合いな印象です。このインバーターを駆動するのにはせめて2倍の3,000whのバッテリー容量が欲しいかな?と言った印象です。
冷蔵庫の消費電力ですが間欠運転となるので計算上は、1300wh - 324wh / 18hrとなるので 54wとして考えれば良い様です。
つまらない計算は終わりにして、実際に停電した時の事を仮定して見ます
・冷蔵庫 54w
・43インチテレビ 148w
・照明 20w
・扇風機 30w
本体消費18w
コレだけの家電を動かすと、54+148+20+30+18=270w
1300wh / 270w =
4.8時間
コレが1500whの実用上の稼働時間になります
テレビを消すと 1300wh / 122w = 10.7時間の稼働となります。テレビだけだと 1300wh / 148w = 8.7時間
テレビはポータブルの小さいのが必要ですね。
どう足掻いても長時間の使用は叶わないので、実際の災害の時、通常の生活から災害下の生活への切り替えへの「時間稼ぎ」くらいの仕事は出来るのかな?クーラーは夢のまた夢ですね。
こう考えてくるとコンセント付きのハイブリット車はクーラーが効くし電気も使えるので「備える」の観点で最高のアイテムに見えて来ました。走行バッテリーが無くなった時だけエンジンが掛かるんでしょうから住宅街の騒音問題や燃料消費の問題もクリア出来そうです。バッテリーやら発電機にお金を使うので有れば、いっそハイブリッドへの乗り換えも良いのかもしれません。(電気自動車も良いかも)
コスパの話しですが、1500whのポータブル電源はヨドバシカメラで¥142,430 ポイント1%でした。
肌感覚で価格に対する容量が足りません。。地デジテレビの出始めに1インチあたり1万円で何とか安くなったか?と言っていた感覚と同じで、今は100whあたり1万円と言った感じです。例えれば30インチのテレビが30万円の感じ。ちょっと高いですね。
今回少し使った感じですが2倍の容量が有れば高価だけれど価格と釣り合うかな?といった印象です。
なので100whあたり5,000円。2000whモデルが10万円になった頃が本格的な買い頃。テレビで言って40インチが20万円のイメージ。
出来れば100whあたり3,300円。3000whで10万円。テレビにして40インチで13万円位になった頃合いが普及価格かな? なんて思いました。
3000whモデルとなれば上の計算の2倍の持続時間になりますし、本体の消費電力の影響も半分になるので良いと思います。それが10万円であれば、防災用としてまぁ良いんじゃないかな?と思います。
今回は手を出すのがちょっと早かったです。と言った印象となりました。
因みに
冷蔵庫の年間消費電力は420kwhの表記でした。
420000w/365日/24 hr=48w です。先程の計算では54wだったですが夏という事もあり冬はもっと低くなると思うので、まあ大体計算は合っている様です。
充電ですが、
残1%から充電を開始して
1時間で59%
1036whの電力を入力して、1300wh×0.59= 767whの充電量なので、74%程の電力効率の様です。26パーセントは熱になって放出されちゃうんですね。AC/DCの充電器と電池の発熱のロスかな。
82分で81% 、ここまではずっと1035wの消費電力で充電が出来ました。まあ優秀です。
1300×0.81=1,053w
82%からは充電電流が落ち始めて、
満充電に近づく頃には半分以下の充電スピードになっていました。
ここ迄で1時間50分。
満充電まで2時間、80%迄を84分のスペックなので少しだけスペックをほんの少し上回りました。
まこんな感じの使い勝手です。
(停電の時はどこで充電するのかなぁ?)
という事で、
「備える。」
第一弾でした。
ポータブル電源は3,000whで10万円が一般普及のポイントかな?(40インチの液晶テレビが13万円的な感じ。電気自動車の失速でバッテリーの原料も余るので?価格の低下も早いんじゃないかな?)
差し迫った防災の心配が有れば今は買い頃に入ってきているので、欲しくなった時が買い頃。(今は1,000whで10万円。30インチのテレビが30万円の時代)
何かの参考になれば幸いでございます💁