オイルラインのバンジョーボルトの秘密。 「ヘッドオイルラインのリミッターカット」実用新案w
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
ここの部分のバンジョーボルト。ユニオンボルトって言うのかな?
ココのボルトは女の様に深く秘密を隠し持っているのですが、今日それを詳(ツマビラカ)にしてしまおうと思います。
2
こちら側の穴径
3mm。
面積は
(3/2)^2×π = 7.07mm2
3
こちら側の穴径
2mmが2個。
面積は
(2/2)^2×π×2 = 6.28mm2
比
6.28 ÷ 7.07 = 89%
サイドの穴の面積が軸方向の穴の89%しか開いてナイ❕❕
ではサイドの穴を拡大して、、、と思いますが、コイツの秘密はそんなに浅くは無いのです。
4
もう一度こちら側の写真に戻りますが、穴の中の様子、オカシクナイ?デスカ??
何と!縦穴の奥の方がオリフィス状に細くなっていて、流れを制限しています。段が見えますよね
その細さ、約2mm。
面積は
3.14mm2
比
3.14 ÷ 6.28 = 50%
狭い!!
5
おまけに加工が荒いようで、バリが内部に残っていました。(指に付いているゴミがソレです)
写真は2mmのドリルがやっと入るの図。分かんないですね
後で確認しましたが、ノーマルのオイルラインのM14の大きいバンジョーボルトの内径も同じく2mmでした。
6
ホース側のオイルラインの径はM8・M10共に直径3mmが規格?(手持ちのM10バンジョーも3mmだった)の様ですので、この純正のバンジョーボルトの2mmの穴はヘッドへのオイルラインの大きなボトルネックとなっています。
写真はKEDOのツインオイルラインと3mmに開いたノギス先端です。
アフターパーツだから太い!何て思っていましたが、純正のオイルパイプの内径は3.2mmでした。
穴径2mm = 3.14mm2
穴径3mm = 7.07mm2
バンジョーの細い穴で半分以下に大きく制限されていますね。
細い穴の意味は、クランク側の潤滑とヘッド側の潤滑の割合をココで絞って割り振っているのかな?
バンジョーの秘密は、穴の奥に隠されていましたW
7
理屈が分かったので穴を拡大。左が加工後、右がノーマル。現行品のボルトはメッキが変わったんですね
ボルト周辺は通路が入り組んで抵抗になるだろうと思い、3.5mmに拡大。作業はハンドドリルで行いました。ボール盤が無くても大丈夫🙆♂️
ドリル歯はダイソーで購入しました。
面積
(3.5/2)^2×π = 9.62mm2
比
9.62 ÷ 3.14 = 306%
ノーマル比 3倍です
8
側面は、2.5mm ×2個に拡大。
面積は
(2.5/2)^2×π×2 = 9.82mm2
いい感じですね。
3倍程にオイル通路の面積を拡大しましたがオイルの量はそこまでは増えないかな? ロッカーアームの穴ってそんなに大きく無いですよね?(しらんけど) 今度はロッカーアームの穴がボトルネックになってイイ感じにピュッピュすると思います。(オイルを噴く感じが想像出来てイイ感じですw。KEDOツインオイルラインのヘッド側のバンジョーの内径も2mmなのでここでの抵抗の低減が目的に成ります。大きくしておいた方が気持ち良いですよね♪
真面目に言うと、オイルは温度によって粘度が大きく変わるので細く長い通路だと高粘度の時に粘性抵抗で流れが特に悪くなり、低粘度の時にはサラサラと流れて仕舞う。なので低温始動の時にオイルの流れが悪く、高温でドボドボと流れて汁だくになってしまう期待とは逆の特性になって仕舞う(と思う)ので、ホースやバンジョーボルト部は高粘度時でも抵抗にならない様に余裕を持って太く、流量制限になるボトルネック部はなるべくヘッドの近い所又はロッカアーム孔まで絞らない。そんな構成が広い温度でなるべく安定した流量の特性を作る事になるかな?
強化オイルポンプを入れていない場合にココのボルトネックを取り去ってしまうと、ピストンとシリンダーやクランクの潤滑が疎かになるかな...? そんな場合は少し良いオイルに交換するとネガを帳消しに出来るかな?400ccは腰下に余裕があるのでネガ無しで使えると思います。
〜追記〜
ツインオイルラインは不要かも?最終的なヘッドオイルラインの詳細はこちら〜
https://minkara.carview.co.jp/userid/2092714/car/2422595/6718588/note.aspx
SRのエンジンは元々コンペティショナルモデルがベースになっていて高回転時の運転でバランスが取れる様な設計になっているので、トコトコモデルになったSRではオイル系統は色々と不具合? 構造的にも低回転では不足があるって言う考え方がしっくりきます。ノーマルポンプの場合は回転を上げてオイルを廻すのが労りです。オレブルさんも回転を上げて運転してね!って言いますよね。 ピストンの首振り以外にもこんな理由もあったりなかったり。
これで強化オイルポンプで油圧が上がった分がヘッドに逃げられるようになるので、ギャラリーの油圧の上がり過ぎの心配も少し解消できます。
~強化オイルポンプの話はこちら~
https://minkara.carview.co.jp/userid/2092714/car/2422595/5527736/note.aspx
〜強化オイルポンプ導入後の各部の油量の話はこちら〜
https://minkara.carview.co.jp/userid/2092714/car/2422595/6708769/note.aspx
9
ヘッド側のボルトも同じ様に狭いので合わせて加工します。
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