ヘッドオイルラインの全容解明。
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
気に成ってしかたなかったので中古エンジンを購入してヘッドを分解して、ヘッドの全てのオイル孔の径を計測しました。
ロッカーアームの吐出口の孔は、思っていた以上に大きく2mmでした。いゃ〜デカイな。
IN・EXHの2カ所になるのでノーマルのオイルラインのキャパからすると大分大きいです。勢い良くは噴射できないんじゃ無いかな?
写真は逆さまになった状態なので、作動状態では写真の逆さまになります。オイルの勢いが悪いとロッカーアームの腹側にオイルが回り込んで垂れるのが想像できますね。カムはロッカーアームの当たり面の下に位置するので、ロッカーアームの腹伝いに垂れたオイルはカムに掛からずにヘッドに落ちてしまいます。
こう言うのも実際に部品を見ると分かり易いです。
2
ロッカーアームシャフト内径
5mm
分解は簡単でした。エンジンの整備もDIYでイケちゃいそうなんて思いました。
インテーク側に入れる旧型のオイルデリバリーパイプを使いたいと思っていたけど、このシャフトタイプのエンジンには使えないみたいでガッカリ😮💨(ストッパーとしてボルトがシャフトを貫通するのでオイルが通らないため)
3
インテーク側とエキゾースト側をバイパスするカムベアリング伝いにあるミゾに繋がるオイル孔。ここWEBにある写真を見ていると小さく感じていたんですが、
3mm
結構大きかった。十分大きいです。ベアリング伝いの溝も十分に大きいです。見た事なかったしヘッド周りは昔から不具合があるって先入観なので何だかツインで入れた方がいい感じがしていましたが、ノーマルで十分な流路が設定されていました。足りないのは流路では無くて流量???
4
ヘッドにつけるバンジョーボルト。
ガタイは大きいけど内径は大分絞られていて、
2mm
ここもか、
ロッカーアームの孔と同じ内径。それじゃオイルは上手く噴射出来ないよな
5
純正オイルパイプの内径
3.2mm
カーブの所で若干潰れるかもしれないけど、内径3mmは確保出来ていそうな感じ。外径は4.8mmだから肉厚は0.8mmですね。冷却にもいいかも?
外見の印象とは裏腹に内外径共に結構太い。内径はKEDOツインオイルラインと変わらない。と言うかそれより少し太いくらい。
金属製で振動で振れないから、逆ポンプに成らないとかメリットも有る? 純正ならではの安心感も〇。良い事ヅクメ。 交換する理由、不明。
最初金鋸で切りましたが、断面が汚くて計測出来なかったので、チップソーを持ち出して切断しました。
(手間掛かってるんですw)
6
こちらはお馴染みの? ブロック側のバンジョーボルト。
2mm
7
これらの太さの結果を断面積に変換して絵にするとこんな感じになります。
線の太さは孔の“面積”に比例させたのでイメージが付きやすいと思います。
ロッカーアームの吐出口は2カ所なのに1か所分のオイルしか供給されていないと言っても過言じゃないかな? バンジョーとロッカーアームの孔径の関係が?ハテナです。
オイルは噴射させないとカムに掛からないので、、 低回転はカムにとって地獄です
この状態で強化オイルポンプを入れたら腰下潤滑最強ですね。
8
ブロック側とヘッド側のバンジョーボルトの穴拡大加工を3.5mmで行うとこんな感じになります。
バンジョーの穴拡大の記事はこちら
https://minkara.carview.co.jp/userid/2092714/car/2422595/6704496/note.aspx
ツインオイルラインの必要性は感じ無い???こういうのを期待してツインオイルラインと強化オイルポンプを付けましたが見当違いだったようです。オイルラインはノーマルで十分ではないでしょうか?(私はKEDOツインオイルライン使っていますがw外すかも!?)KEDOは何を考えてツインオイルラインをリリースしているのかな?目に見えない通路より、目に見える通路の方が安心だから???
強化オイルポンプに交換したらバンジョーの加工はMUST!。ノーマルでも加工はMUST!。ホースの交換はお好みで。
ちなみに、ヘッドからブロックにオイルを落とす穴は、ドライバーが入るくらいの大きな穴でした。強化オイルポンプで油量を増やしても余裕でブロックにオイルが落ちて行く位のキャパは十二分にあります。
確認して安心しました。
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