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紅光の愛車 [トヨタ セリカ]

整備手帳

作業日:2013年6月1日

ヘッドライト2灯化

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

上級

作業時間 12時間以上
1
 当初からレプリカとして何とかチャレンジしたかったヘッドライトの2灯化。
 開発当初からラリー参戦を意識し開発されたST205。TTEは冷却性能向上のため、WRC参戦用のグループA仕様ではハイビーム部分は空気取り入れ口として開放することを計画していたが、FIAの公認がとれず、実戦投入では蓋がされてしまう。(当時のライバルで同じ丸目4灯のフォードエスコートRSも同じような仕様で参戦していた。)
 ハイビームに蓋をし、HB4を使用している愛車のロービームをハイロー切り替えにするには、バルブの変更に加え、リフレクターの加工も必要になる。
 光軸調整まで考えると、DIYでのリフレクター加工の自信はないので、いろいろ調べ、考え、思いついたのが、後期型のヘッドライトを加工すること。
 後期型のロービームはH1プロジェクターを採用しており、これをバイキセノンプロジェクターに交換することにした。外観上レンズカットが大きく変わってしまうが、ハイビームに蓋ができることを優先する妥協案で進めることに決定。
2
まず、移植できそうな別車種のバイキセノンタイプのプロジェクターユニットをネットにて探す。バイキセノンプロジェクターは光源とレンズの間に遮蔽板を入れ、ロービーム時には直立している遮蔽板が、ハイビーム時には倒れることで、上方向の配光を生み出す構造。どうしても単光型のプロジェクターと比較して奥行きがあるので、ヘッドライトの筐体にうまく収められるかどうかがひとつめのポイント。さらに、筐体に取り付けられている光軸調整用のボルト類とプロジェクターユニットをうまくつなげられるかがふたつめのポイント。また、最終的に前面レンズで密閉してしまうので、走行中の振動などで脱落しないような耐久性も重要となる。
 写真左が入手した後期型ヘッドライトを分解し、取り出した純正のプロジェクターユニット、右が移植用のもので、両方とも前方のレンズ部分と後方のバルブ取り付け部分が合体されている構造。移植用のものが、レンズ径など一回り大きく、奥行きもある。
 純正用の前後方向の中央部分に飛び出しているつば状の部分が、光軸調整用のボルトと支点となる金属棒でプロジェクターユニットをヘッドランプ筐体に保持している部分。この部分だけを切り出し、移植用のプロジェクターユニットに取り付けることにした。
3
純正用ユニットから切り出した軸受部を移植用ユニットに組み込んだものが、これ。(中央の色の黒く見える部分が純正から切り出した軸受部)
 純正用から軸受部を切り出す作業、切り出した軸受部を移植用のユニットに合わせ加工する作業、ともに出たとこ勝負の先が見通せない作業でしんどかったが、時間をかけて慎重に作業をしたのが功を奏し、何とか合体することができた。
 ここまでくれば、あとは再度ベッドランプを組み上げる作業、ヘッドランプを交換する作業のみで、全体の8割は完成。
4
完成した新プロジェクターユニットをヘッドライト筐体に取り付けたところ。
 新ユニットは奥行きがあり、レンズ部分とリフレクターが干渉するため、リフレクター(樹脂)を少々削った上で、レンズを再接合し、ハイロー切り替え可能なオリジナルヘッドライトとなった。
 さらに、新ユニット対応のD2SタイプのHIDバナーとD2S用アダプターに加え、現在取り付けてあるPIAAのHIDのバラストと接続するためにコネクターを汎用のものに取替え、ようやく新ヘッドライトユニットの完成となる。
5
ようやく、フロントバンパーを取り外してヘッドライトの交換となる。ハイビーム側の配線は、バイキセノンプロジェクターの遮蔽板を動かす配線に接続するだけで、非点灯状態からのパッシングも可能となる。
 このライト交換作業も結構大がかりな作業であるが、過去にも経験があり、あらかじめ新品のリベット、ボルトなどを入手し交換しながらじっくり取り組んで、半日の作業となった。(手順等は、整備手帳「Fバンパー取り外し」にて。)
6
ハイビーム部分は、単純に蓋をして閉じてしまわずに、ヘッドライト筐体を枠部分と取付プラケット部分のみを残して切断し、レンズの代わりにパンチングアルミ板を張ることで、走行時に外気を取り入れることができる構造にした。走行時の水温が少々下がったかなと思う。また、ハイビームの内側にできた空スペースへ後付のホーンを移設した。
 光軸調整は壁に照射して調整し、夜間走行で確認したが、おおむね問題ないと思えるレベル。
 約半年かけての作業となったが、完成度も高く、納得のいく結果となった。

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