午後からは完全にウエェット。
4点ベルトをきつく締め上げヘルメットを装着、手袋をして準備する。
するとオフィシャルから場内アナウンス。
「1台がAコースのゴール直前でクラッシュしてアウト側のラインをふさいでいます。」
目が点になる瞬間。
これからスタートだというのに不吉な予感。
ご存知の方も多いが、この
群サイはランオフエリアがまったくない。
ちょっとミスすると土手に乗り上げるか、立ち木に激突するか、崖から落ちるか、である。
おまけに路面はかまぼこ状でコーナーでカントが急変し、アンダー・オーバーが露出する。
今回はBコースのヘアピンなどでガードレールが取っ払われていた。おいおい。
そんなコースに雨が降ったわけだからヤバくなるのは当たり前だよね。
いよいよスタートの時間が迫る。
今回はA、Bコースの2台同時スタート。
隣には何とYさんのパンダインプレッサが並ぶ。なんちゅうシチュエーション!
刻々とスタートまでの時間が刻まれる。5秒前からクリスマスツリー。
回転を7000手前まで上げる。ドキがムネムネ!!
よ~い、ドン!!
7000回転直前から左足をリリース。それ行け!!
ありゃ!? クラッチミートしたら失速、あわてて2速に放り込む。
が、回転はあがるが車速が上がらない。アクセルを緩めると車が前に出た。
今度はそのままアクセルを入れるとまた失速。
隣のYさんが勢いよくかっ飛んで行くのが見える。あちゃぁ~!
最初のシケイン手前で急な加速。あら、止まらない!
渾身の力でブレーキペダルを踏みつけ辛うじてパイロン直前で停止。
一旦停止後に1速に入れてソロソロとシケインを抜ける。
5000回転以上はもはや使えなくなった。ヘタすりゃクラッチがバラバラになる。
かくして初参加の峠アタックは雨の
ツーリングに変身したのだ!!!(泣)
多分クラッチだと思うがこれはすごく恥ずかしいこと。とても人には言えないミス。
クラッチを痛めるなんて初心者じゃないか。言い訳にもならないし・・・
考えてみれば12月の群サイでも酷使してきたから限界なのかも。
2本目Aコースは初めから回転を上げずにスタート。何と最初のシケインまでに4速まで上げる。
クネクネしたテクニカルセクションは3速のオートマチックモード。楽チン。
高架下直前にアナウンスのあった1台がノーズを落としていた。こわっ。
そうそう、走行中は窓を全閉にしなくちゃいけないのでウィンドウが曇ってくるのよね。
とにかく雨で気温が高くムシムシするしドライバーは冷や汗だらけだから。
なので2本目はエアコン稼動で走り抜けることにした。切るのを忘れたって話もあるが。(笑)
結果は4WDクラスのブービー賞。ま、こんなもんです。(涙)
ともかく無事に完走。車の状態はともかく、リザルトだけは残せた。
ものすごく楽しい1日となった。いや決して負け惜しみではなく。
どのエントラントの方も気さくに声を掛けてくれ、まるで運動会みたい。クセになりそう。
同年代と思しき方からは「こんなクルマでアタックに出るの?」なんて。
ま、おしゃれな大人の遊びってことで許してくだされ。
じゃんけん大会でカーボンクラッチを狙ったが3回戦で敗退。
小学生の
ガキお嬢様に軽くあしらわれた。くそぉぉぉ・・!
Yさんはこのまま新潟まで行くとのこと。ご家族が待っているのよね。
今回はYさんと一緒だったので何となく支えられた気がした。
また9月の峠アタックで会おうと約束をして帰路についた。次回はSさんもね。
途中のガソリンスタンドでガスとエアを補給、関越道に向かった。
折からの低気圧の影響なのか高速道路では激しい豪雨となった。
そしてお決まりの大渋滞。クラッチを壊さないよう2速で間隔をあけてノロノロ。
何はともあれ無事に戻れたことで妻の顔に安堵が伺えた。
ひどく疲れて風呂も入らず食事もそこそこでバタンキュー。で、しっかり風邪引いた。
本日Dラーに1年点検を兼ねてクラッチの交換。週明けには戻ってくる予定。
本当はカーボンクラッチと思いたいところだが既に金がない。純正は安いから。
せっせと働いていいパーツが買えるように頑張りたいところ。
今回初めて峠アタックに参加して思うことは色々あった。
とてもフレンドリーで敷居が低く誰にでも参加できるよう間口が広い。
レーシングスーツを着ている方が圧倒的に多く、平服ではいささか抵抗もあるけど
なにも格好つけるところがなく普段着の感覚でリラックスできた。
ただ、無理をするとそこは群サイ、遊びでは済まされないリスクも持ち合わせている。
モータースポーツはあくまで自己責任、それを熟知した上で楽しみたいもの。
次回 (9月16日) も参戦する予定。是非とも気軽に遊びに来てくだされ。
今回、カメラを持参したにもかかわらず舞い上がって1枚も移せませんでしたww