
2週間ほど前にスペシャルな友人から「360見たい」とメールがあり快諾、昨日会社の倉庫で落ち合った。
コーヒーを数杯飲みながら360を囲みクルマ談義に花が咲く。もう延々と・・・
友人は最新のSである402に乗ってきた。紺色のレガシィ・B4ベースのスタイリングは何となくもっさりとして、ある意味で地味に映った。レガシィはやっぱりワゴンだろ。運転してみないかと誘われ遠慮なく運転席へ。
「あれ? か、鍵は・・・」スマートキーシステムに慣れない古い人間です。プッシュボタンでエンジンを始動させることに違和感を感じてしまう。あと数年もすればキーを捻って始動させるという儀式は姿を消すのだろうか。
運転して最初に気がついたのは低速域でのトルクの出方。2500ccの4気筒ターボエンジンと思えないほど恐ろしく低速トルクがあって運転が楽。ワインディングの上り坂で5速1500回転でもぐんぐん登りストレスがない。それもエアコンを使いつつ。
そして乗り心地。まるでゴムまりの上に乗っているよう。どんなに荒れた路面や継ぎ目でも「コトン」と音さえ聞こえない。あくまでもフラットライド。思わずBMWを思い出した。ちと誉めすぎか。
かといってフワフワしているのではなくステアリング操作には俊敏でビシッと4輪がしっかり接地している。アウト側の踏ん張りとイン側の伸び。ポルシェのPASMのようだがこいつは電気仕掛けじゃない。こりゃ気持ちがいい!
知らぬ間に速度はとんでもなく高いことをメーターを見て驚く。自分では50キロくらいの感覚が・・・。6ポッドのブレンボブレーキは過激な動きではなくジワッと真綿を締め付けるように確実に効いてくる。足の裏と制動Gが比例して得がたい安心感がある。
少なくとも私が知っているレガシィとは全然違う。形はB4だが違うクルマ。多分事故を起こしにくいクルマかもしれない。直進性が秀逸でコーナリングでも破綻を起こしにくい。VDCなんかは必要ないとも思ったりして。
AWDもインプレッサのそれとも違うような気がする動きで、それが逆にAWDであることを意識しない。ともかく大人のグランドツアラーそのもの。国産車もここまで来たのかという驚き。これ、欲しいかも。
遅めの昼食をとりつつクルマのスタイリング論。
レガシィB4として考えてしまうと500万オーバーは確かに破格。購入することに躊躇する。これが2ドアクーペのエキゾチックなイタリアン・デザインならば格安と思うかもしれない。運転席に座っている限りはスタイリングはあまり関係なく感じるが、一歩外に出たときの満足感は重要と思う。誰が見てもS402と認知できれば所有感も増すかもしれない。スタイルはやっぱりキーファクターだな。
ま、自動車メーカーとしては販売台数は肝だからスタイリングで不特定多数の市場で勝負はできない。さまざまな層の多様な要求に応えていかねばならないわけで保守的になりがち。どうしても画一的になってしまう。一社ぐらいとんがったメーカーがあってもいいと思うがどんなもんだろう。
友人が帰った後、久しぶりに360を転がす。パワーはないが乗り心地はまさにゴムまりのよう。でもフワフワしない。あれぇ?
Posted at 2009/02/16 19:17:18 | |
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