Kenwood KFC-ST01 コンデンサ交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
このツイーターを買った時から気になっていた、ツイーターのコンデンサを交換したのでレポートします。
ご存じ無い方のために、合っているかわかりませんが簡単な説明をば。
ツイーターは主に高音域の出力を担当しています。そのため、スピーカー自体も小さく軽くできています。そのスピーカーに低音を流すと十分な出力ができないばかりか最悪スピーカーが壊れてしまいます。そのためにハイパスフィルターという低音域を遮断し高音域のみ通過させるフィルターを間にかます必要があります。通常そのフィルターはコンデンサが使われています。
高級スピーカーの場合、クロスオーバーネットワークに内臓されていますが、安いスピーカーの場合、そもそもフィルターすら無い場合もあります。このKenwoodのKFC-ST01は付いているものの、写真で左下にちょっと銀色に見える小さな電解コンデンサしか付いていません。3.3uFの容量があり、これでもフィルターとしての役割は果たしていますが音質・クオリティとしては最低限です。
そこで、このコンデンサをオーディオ用の高級コンデンサに交換するという手段があります。
KFC-ST01はコンデンサがツイーター内部にあり、分解しないと交換できないというレポートが多かったのですが、今回分解せずにコンデンサを交換する簡単な方法を見つけたのでレポートします。
2
これが交換用のコンデンサです。音楽用にはフィルムコンデンサというものを使うようです。容量は最初から付いているものと同じものを使わなければ通過する周波数が変わってしまいます。
今回ネット通販で購入しました。
Audaphon フィルム コンデンサー(400V) 3.3μFを購入したつもりだったのですが、取り付けてから気づきました、これDaytonという違う物です。。。このレポートを書きながら初めて気付きました。。。
まあ、これでもそのまま使えるんですが、本当はこの倍の値段の物を使うはずでした。。。
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ツイーターをよく見ると、この部分に使っていない端子があります。配線のプラス側はコンデンサよりマイナス寄りに付いています。
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図解したところです。このように配線されているものと思われます。
今までのレポートでは分解してコンデンサを取り出しているものがほとんどでしたが、これを次のようにしてみました。
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プラス配線をつなぎかえ、途中にコンデンサを新しく入れました。これでコンデンサの固定位置も自由になるほか、わざわざ分解しなくても済みます。古い電解コンデンサはそのまま置いておけばいいです。理論上はこれでいいはずです。
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プラス配線をやり直しました。先の細いハンダゴテがあれば可能です。念のため熱収縮チューブをかぶせて絶縁しておきました。
切った元のプラス配線にも熱収縮チューブをかぶせておきます。
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新しいコンデンサを配線します。フィルムコンデンサは熱に弱いそうなので、このようにクリップ型のヒートシンクを使った方が安心です。ハンダ付けして熱収縮チューブで同じく絶縁します。
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新しいコンデンサはここに収納しました。本来ここはツイーター用の配線を格納しておく場所なのですが、その樹脂パーツをラジオペンチでもぎとり、振動予防と固定のために強力両面テープで巻いて貼り付けました。これで後は車両に戻して終了です。
交換した感想としては。。。
交換前と全然違います!音の切れというか、澄み具合というか、交換の前後でハッキリと違いがわかります。特に高音がキレイに鳴って、一つ一つの音の解像度が上がっています。作業するまで半信半疑でしたが、これだけ変わるとは思いませんでした。
標準コンデンサの場合、ツイーターを付けると音の定位が上がるのはわかりましたが、正直それだけといった感じでした。でもコンデンサを交換したところ、ツイーターがハッキリ仕事をしているというのがわかるようになりました。
ちょっとめんどくさい改造ですがオススメです。3,000円くらいで買ったツイーターがこんなにいい音させるとは驚きです。最初からいいコンデンサ付けてくれよ、って感じですね。
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