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2016年03月14日 イイね!

60年代! ホンダ! F1!

60年代! ホンダ! F1!二輪ではなく四輪で、ホンダが初めて、それも「F1」というかたちで“世界”と闘った「1960年代」──。その時代とレースに焦点を当てた本が出た。タイトルは「双頭の夢 HONDA F1 魂のルーツ」(三栄書房)、著者は山口正己氏。

「終戦から立ち直り、クルマがその後の日本を支える基幹産業として活発な活動をはじめた1960年代という特別な時間のなかで、世界に打って出た第一期ホンダF1をテーマに、モーター・レーシングの魂やあり方を、自分の中で整理しながらまとめた」……というのが著者からのメッセージである。

1960年代ホンダのF1レース活動は、1964年から1968年までの5年間で終わった(休止と発表された)が、それぞれの年について、この本では以下のようなタイトルでまとめられている。

  * 1964年 F1GP 無限の“荒野”へ ホンダはホンダの道を歩む
  * 1965年 ラスト・チャンス、ファースト・ウイン! 1500ccF1最後のメキシコ
  * 1967年 F1タイトルが見えた! 劇的な二勝目、モンツァ! 
  * 1968年 光明と悲劇、そして終幕へ… 宗一郎の“夢”が走った 

もちろん、コンテンツはこれだけではなく、巻頭に並ぶ当時の写真、ホンダF1各マシンの紹介、CG誌による日本の雑誌初のF1グランプリ・レポート、ホンダが参戦したGPの戦績、ナカサン(中村良夫)に捧げるエッセイなどが盛り込まれる。

また、(察しのいい読者は、もうおわかりかもしれないが)実はタイトル(書名)にも、ちょっとした“ナゾ”がある。ただ、ミステリー小説を紹介する際に結末には触れないのが礼儀であることに倣って、ここでは、これ以上は書かない。

……たとえば、東京オリンピックの開催が1964年で、新幹線の開通も、それと同じ年だった。1966年にサニーとカローラが売り出されて、本格的なマイカー時代も始まった。1945年の敗戦から、日本は1950年代を何とか突き抜け、華麗なる1960年代に突入していく。

世界的に見ても、1962年にビートルズがデビューするなど、さまざまなモノゴトがなぜか異様に“熱かった”のが「60年代」だった。それをステージに、日本から飛び出して“世界”に立ち向かったのが「ホンダ」と、そして「宗一郎」だ。そして、何と言っても「60年代ホンダ」はF1で二勝していて、彼らのそのバトルもハンパなものではなかった。

ちなみに、この本の帯には、本田宗一郎のこんな言葉が載っている。「だから、もし『水のいらない車』ができれば、それは革命です。そして現在の知識では『空冷はうるさい』という。だから、その音を取り去ってしまえば、完全に自動車の革命ができるんですね」
Posted at 2016/03/14 14:53:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | 茶房SD談話室 | 日記
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