
GWの後半の3日間、栃木県と福島県の境目付近の、ちょいと奥まったところにある某キャンプ場で過ごしました。
今回は息子と二人。特に何をすると決めずに、キャンプ用具も最低限に抑え、
結果いつも天井まで満杯のレガシィのラゲッジも、何とか後方確認が出来る(笑)状態で出発しました。
ところが覚悟はしてたものの東北道下りの渋滞はなかなかで、首都高板橋付近から始まって宇都宮近辺までずっと流れが悪かった。GWだからしょうがないとはいえ、、渋滞が楽になるという理由だけでも、アイサイト欲しいところです。
朝飯休憩しようにも、蓮田も羽生も入り口数キロ先から路肩行列が出来ている始末で入る気をなくし、家を出て4時間以上が経過した佐野手前まで来て、息子の空腹が限界に達したのを機にようやく行列に並び・・朝飯兼昼飯の佐野ラーメンと相成りました。
以北は西那須野塩原で降りるまで断続的に詰まるものの比較的順調に走り、降りたらいつもの400号で峠を二つばかり越え県境付近へ。
県道脇の小さな集落を目印に右折、川沿いの隘路をソロソロと2キロばかり走った先に、目指すキャンプ場はありました。
良い雰囲気ですね。
管理棟の横には桜、そして足元には芝桜も。。
設備の限られたシンプルなキャンプ場ということで、もうちょっとワイルドなイメージでしたが、とても手入れが行き届いてます。
トイレも炊事場もきれい。
サイト横には車は置けませんが、荷物の積み下ろしのときだけ入ることが出来ます。
とりあえず下ろしたところ。いつもなるべく少なくと思っているのですがまだまだ・・。
なんとか設営完了。
地面がガチガチに固まった砂利で持参のペグがことごとく利かず、見かねた管理人さんがソリッドステークとハンマーを貸してくれまして、事無きを得ました。。風も強かったのでこの強靭なペグは頼もしかった。
(帰ってからさっそく購入しましたよw)
そんな親父のドタバタをよそに、息子はここぞとばかり3DSやってます。
何もこんな所でと思いますが・・普段はおっかないママに怒られてばかりなので今回はうるさいこと言わないことにしてます。
やはり年中おっかないママにうるさいこと言われてる私もくつろぎたいのですがすぐに夕飯の支度ですトホホ。。
ちなみにこの晩はダッチで鶏モモを蒸し焼き、別のお鍋でご飯を炊きました。
写真はありません悪しからずw
↓駐車場からサイトを眺めたところ。広々してます。
サイトのすぐ裏手は男鹿川の流れ。
入漁券を買えば釣りも出来ます。
この日は夕食後に車で20分ほどの塩原温泉までひとっ風呂浴びに行き、戻るや息子のスタミナが切れ寝落ち。
その後2時間ほど、ようやく一人くつろぐ時間が取れました。
しかし寒い~。
夜の気温は一桁。。
防寒は薄手のフリース+ゴアテックスの雨具でしのげると踏んでましたが、できれば綿入りジャケットが欲しいぐらい。
おまけに日没後から更に強くなってきた風が時折びゅごうっとタープを揺する揺する。
ゴミ袋が転がるのを追いかけて拾い、皿やコップが飛ばされては拾い、折りたたみベンチが倒されては起こしであんまり気が休まらなくなってきて、きれいな星空には後ろ髪引かれる思いだったけど早めにテントに引き上げてしまいました。
翌4日も朝から良い天気。ただ相変わらず山の上のほうから轟々と風の音が・・。
男二人の朝飯は簡素かつワイルドに、インスタントラーメンに前日の残りご飯(笑)
こんな青空なのにキャンプ場でもそっとしてられるはずもなく、塩原から高原山、八方ヶ原方面へ足を伸ばし、
「山の駅たかはら」というところに車を置いて、名瀑をめぐるトレッキングを実行しました。
峠から沢へ降りていってまた戻ってくると言う、通常の登山とは逆の「下り登り」な行程です。
そういえば週末が野球三昧になってから、息子と山を歩くのも久しぶり。
↓「山の駅たかはら」の駐車場。後ろのスペースにドリフト小僧の痕跡が・・。
滝めぐりの道は整備され迷うことはありません。
車がなければそのまま塩原温泉まで降りていくことも出来ます。
2キロちょっとでライテイの滝(「雷帝」ではないのが惜しいところwww)。
落差はソコソコだけれど流量はかなりのもの。
滝つぼ近くまで降りたところ。
水の清冽さは素晴らしい。夏に来ても気持ちよさそうです。
谷あいの新緑はとにかく美しかった。
この景色に触れられただけでも来た甲斐がありました。
さらに1.5キロほど沢沿いを下ると、咆哮・霹靂の滝という二つが並んだ滝場に出ます。
まずは左の咆哮の滝。
これまたなかなかの水量と落差。
右側の霹靂の滝。
こちらはちょっと水が少ないが、落差は結構な規模。
実はもうひとつ「雄飛の滝」というのがあるのですが、
東日本大震災のときに滝への枝道が崩壊し、その後も復旧の目処が立たずということで通行禁止になってます。残念。
山と違って「帰りの登り道」はなかなか気持ち的にしんどくて、山の駅に戻ったらすっかりくたびれてしまいました。
おなかも空いたので、当地名産りんごをふんだんに入れたという「アップルカレー」を頂きました。
けして甘ったるくはなく、旨みの非常に濃い、美味しいカレーでした。
この後、昨日と逆方向に山王トンネルくぐって福島側に移動、会津高原温泉「夢の湯」に入浴。
ここ施設はぼろいけど(失礼)、源泉かけ流しを謳う温泉、泉質は最高。
お湯から上がった後もいつまでも体がポッカポカで気持ちよかったです。
自前の駐車場が数台分しかなく、ほとんどの人が向かいの国道脇に路駐してました。
駐禁ではないようですがけっこうな交通量&スピードの国道で、横断時は注意が必要です。
そして二晩めのキャンプの夜。
フライパンで肉を焼き、鍋で再びご飯を炊いて詰め込むだけ詰め込み、息子は寝落ち。
今度こそゆったりとキャンプの夜を・・と思いきや、前夜を上回る突風が吹き始めました。。
しかしどれほど風がタープを揺すり上げようと、固い地面に深々と打ち込まれた鍛造ペグはびくともせず、よもや飛ばされることはあるまいと、この日もテントに引き上げました。
夜がダメなら思い切り早起きして夜明けにコーヒーをすするのも悪くないですしね。
夜半。なんとなく気配で目を覚ました折、
ゴゴゴーッと山の上でとどろいた風の塊が、沢沿いにどうっと吹き降ろしてきて、我らがテント場にぶち当たりました。
「ぶつん」「ドサッ!」
「バサバサバサバサバサ」
張り綱がちょん切れてタープが倒されました。
・・・マジかよ(泣
しかたない。暗闇の中、ヘッドランプの明かりだけで倒壊したタープの撤収です。
長年キャンプしてて強風でペグが抜けたことは何度もありますが、綱が切られるのは初めて・・。
まあ、幕体が破れるよりはましですが、恐るべし風の威力。
それでも今回、居住性より強さとコンパクトさで選んだシェラデザインの山テントはその期待を裏切らず、中で眠りこける息子を起こすこともなく、じっと風に耐えたまま朝を迎えました。
太陽が昇るといくらか風も凪いできましたが何せ眠くて、すっかり明るくなるまで寝袋にくるまってましたよ。
これはあったかい時期にもう一度来て、キャンプの夜をしっかり楽しみ直さなきゃ・・。
なんだか疲れてしまってこの3日目はキャンプの写真は一枚もなし。
しかも良く見たら昨晩どうやら2本の綱が立て続けに切れたらしい。
これではひとたまりもないです。
家に帰ってしっかり修理と対策をしないとですね。
今回は準備の甘さもあったし、色々と次回に向けて改善しないといけない部分も見えて、
まだまだ、我が家のキャンプも発展途上です。
2泊3日お世話になったキャンプ場にペグを返却し、
お昼過ぎに撤収完了、帰路に着きました。
チェックアウト時間も特に設定されていないので、気楽なのも良いですね。
帰りはさほどの渋滞もなく、午後3時半には無事に帰宅できました。
お土産は今回大して買いませんでしたがこれだけはということで、
「小太郎ガ淵」の草だんご。
これうまいです。
こんなところで売ってますのでちょっと行くのは面倒ですけど(笑)
意外に時間はかからないので那須塩原近辺にお出かけの際にはお勧めですよ。