自作FRP - II - << FRP製作の積層編 >>
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
<< FRP製作の型を作製編 >> の続きになります。
(
http://minkara.carview.co.jp/userid/2129041/car/1735438/3876404/note.aspx )
それではFRPを作っていきましょう!!
今回は、シルバーカーボン(ホワイトカーボン)で作っていきたいと思います☆
ちなみにシルバーカーボンですが、カーボンという名前が付いているものの、素材はカーボンではありません。
実は、グラスファイバーの繊維でできていて、これにシルバーの金属光沢をもたせたものになります。
シルバーカーボンといっても、テキサリウム、シルバークロスの2種類があります。
これらの特徴は、
●テキサリウム:グラスファイバーにアルミを蒸着したもので、FRPにした時の強度はカーボン並みもしくはそれ以上の強度になるが、クロスの柔軟性に欠ける。
●シルバークロス:テキサリウムよりもクロスの柔軟性があり、テキサリウムと同じようにグラスファイバーに金属着色(アルミ?)したもの。FRPにした時の強度は、通常のグラスファイバーを用いたFRPと同等。
といった特徴があるようです。
今回は柔軟性があるシルバークロスをチョイスしました。
100 X 50 cm 綾織りシルバークロス ¥2,500-
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クロスを積層していく時の樹脂ですが、不飽和ポリエステルを選びました。
強度、耐溶剤性、熱的にはエポキシが強いのですが、エポキシは経時変化で黄変するのでポリエステルにしました。
そして、高透明耐候性のノンパラ樹脂(UVカットハイクリアレジン2 ¥4,100/2kg)、最後の仕上げで添加するパラフィン(¥800/200g)、硬化材のパーメック (MEKPO ¥350/50cc) を購入。
真夏の作業なので、今回は遅硬化タイプを購入しました。
これ以外にも、樹脂着色剤(¥700/10cc)を購入。
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樹脂以外に準備したものは、
・洗浄用アセトン(¥1,200/2L)
・刷毛を数本(¥60/本)
・脱泡ローラ(¥1,000-)
・ヘラ
・使い捨ての計量カップ(¥400/5個)
・スポイト
・キッチンペーパー
・使い捨ての保護手袋
・軽量用の電子天秤
(1〜2kgくらいまでで、1g単位の精度があるもの)
・養生用のプチプチシート
を準備しました。
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それでは、FRPを作っていきましょう!!
硬化剤のMEKPOを1wt%添加したノンパラの樹脂を刷毛で型に塗ります。
ちなみに、インパラにしてしまうと表面にパラフィンが浮いてしまい、サンディングして除去しない限り密着性や樹脂の乗りが悪くなるので、最後までパラフィンは添加しません。
硬化剤を添加しすぎると、このプチプチシートが溶けるくらい発熱しました。。。
少なすぎてもいずれは硬化しますが、入れ過ぎは発火の危険性があるので注意!!!
それ以外の注意事項として、
・樹脂と硬化剤はよく混ぜる
・よく混ぜるといっても、モタモタしてたら硬化してしまうので、しかり混ぜたらすぐに塗る
といったことに気をつけましょう。
混合の目安として、ポリエステル樹脂の液にはナフテン酸コバルトの促進剤が入っているものが多いのですが、この促進剤入りの薄青紫色の樹脂液の場合、パーメックを添加して混ぜていると、この薄青紫色が消えて薄黄色の透明になります。
色が消えたのを確認してから塗ると良いでしょう。
後で理由を書きますが、まずは樹脂を塗っただけで、クロスを積層せずに硬化させました。
樹脂塗りに使った刷毛は、硬化する前にアセトンで洗浄すると、何回か使えます。
カッチカチに硬化してしまうと、もう、アセトンでは落とせないので、樹脂を塗ったらすぐに刷毛、ヘラ、脱泡ローラーをアセトンで洗いましょう。
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硬化後、ノンパラなのでベタベタしていますが、その上に硬化剤無添加のノンパラ樹脂だけを薄く塗ります。
その状態でクロスを乗せて、型にクロスを馴染ませます。
工程4で硬化剤を添加した樹脂にクロスを積層しなかった理由ですが、硬化剤を入れた樹脂だと、クロスを型にフィットさせたり馴染ませたりしている間に硬化してしまうのでこうしました。
ちなみに、不飽和ポリエステルの場合、酸化剤で樹脂を重合しているのですが、多少、混合が甘くても硬化するので、この様に硬化剤無添加の樹脂を薄く塗った後にクロスを馴染ませています。
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クロスを型にしっかり馴染ませてフィットさせれたら、今度は1wt% MEKPOを添加したノンパラの樹脂を刷毛でクロスに塗って、脱泡ローラーとヘラで気泡抜きをしながら塗り固めます。
樹脂が硬化したら余分なクロスを切って、また樹脂を塗る・・・
この操作の繰り返しになります。
画像はクロスを2枚積層して樹脂を塗った後ですが、型が不十分なのと、樹脂塗りが不均一なので、ウネリが目立っています。
この状態の上にクロスを重ねても仕上がりが汚くなるので、最後のクロスを重ねる前に修正をします。
修正といっても削ってウネリを解消するのですが、薄い樹脂層ではクロスを突き破りかねないので、樹脂を何度かに分けて厚塗りしました。
(今回はウネリがすごいので5回塗り…)
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樹脂を十分に乾燥させたのち、表面のネチャネチャをサンドペーパーで除去してから、金ヤスリで削ってウネリを除去します。
金ヤスリのような硬いもので削ると、盛り上がっている場所が選択的に削れるので、修正が容易です。
金ヤスリでウネリを修正している時に、クロスまで削って穴を開けてしまっても気にする必要はありません。
クロスまで穴が開いてしまった箇所は、余った切れ端を貼ってしまえば、強度も問題ありません。
金ヤスリでウネリを解消してから、サンドペーパーでならすことで、ウネリの修正が完了。
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