Eibach ERS  

ちょっと持論を語っちゃいます。

サスペンションは、ダンパーストロークに見合ったバネを選ばないといけません。

このクスコの車高調のリアの場合、ストロークは80mm。そのうち30mmはバンプラバーです。

つまり、作動長が80mm以上で、50mmのストロークで荷重を十分に受け止められるバネレートを選ばないといけません。

吊るしのバネは6kgf/mmです。
計算上、接地状態で57mm縮みます。
全くバネレートが足りていません。7mmもバンプラバーが潰れていることになります。
実測で、56mm縮んでました。
つまり、バネはまだ縮みたいのに、バンプラバーに押し返されてる状態です。
もう無茶苦茶で、なに考えて設計したのかクスコに聞きたいです。

で、今回、バネに1.5Gの荷重がかかってもバンプタッチしないようなバネレートを選びました。
これはかなり際どい条件で、なかなか作動長とバネレートを同時に満たせるバネがありませんでしたが、MAQSとアイバッハとスウィフトは大丈夫でした。

その中でアイバッハはややバネレートが低く(12kgf/mmに対して10.7kgf/mm)、フロントに使う予定のバネよりレートを下げれるので、決め手となりました。
フロントも条件がシビアで、12kgf/mm以上のレートを選べなかったのです。


装着してのレビューですが、もう同じショックとは思えない動きをしてくれます。
バネレートは上がったというよりむしろガクッと下がった感触を覚えます。
そりゃあ10.7kgf/mmといえど、バンプラバーよりは柔らかいですよね。
バネが伸びた後の動きは、逆にレートアップの恩恵を感じる収まりの良さで、フワフワ感がありません。
しっかり吸収し、フワフワ感がないってことで、接地感が向上し、トラクションも上がってくれていることでしょう！

装着後の帰り道、2名乗車でしたがバンプタッチは感じず、大成功でした。