
2024年5月21日
前回は「北海道ツーリングに出掛けるならキャンプ泊かホテル・民宿などの宿泊施設泊か???」というテーマでブログを書きました。
一生で数回しか北海道バイクツーリングのチャンスは無いという前提で考えると、私としては宿泊施設泊が良いのではないか?と私の意見を書きました。
然しながら「やはり安価で環境の良いキャンプ場泊でバイクツーリングしたい」という方もいらっしゃると思うので、ソロキャンプを趣味としているオンボロベンツオヤジのバイクでのキャンプツーリング時のテントについて書いてみようと思います。
クルマでのソロキャンプであればいくらでも持って行きたい装備を持って行けば良いのですが、バイクで北海道を回りながら毎日キャンプ場を転々とキャラバンするということであれば積載量の問題が出て来ます。
また設営と撤収にそれぞれ30分掛かるようなテントではお話しになりません。
そこで私、オンボロベンツオヤジがバイクでの北海道キャンプツーリングをする場合に選択しそうなテントをいくつかご紹介して行こうと思います。
幾つかの写真についてはメーカーの公式ホームページの写真をお借りしております。
1). montbell (モンベル) クロノスドームテント2型

日本を代表するアウトドアブランドであるモンベルの定番テントです。
収納時寸法が小さく軽量であることからバイクでのキャンプツーリングの定番テントと見なされることが多く、有名なバイク旅系YouTuberの方でこちらを使用されている方が結構多く見られます。

この2型はインナーテントの幅が130㎝あるので、インナーテント内にシュラフ+TANAXのキャンピングシートバッグなどの荷物を入れ込むことが出来ます。
テントには前室もありますがそれほど大きくなく、ポールを活用してキャノピーのようにすることは出来ないテントです。
インナーテントの高さは一番高い部分で105㎝しかないので、一切立ち上がることは出来ない高さです。
価格は3万円チョイでとにかく軽量コンパクトであることから、私は所有していませんがもし北海道キャンプツーリング旅をすることになったら購入する可能性があるテントです。
北海道キャンプツーリング旅ではテントはキャンプを楽しむ目的ではなく毎晩の寝床なので、高さが少々低くても積載時に軽量コンパクトなのはメリットがあります。
2). コールマン ツーリングドームST

こちらもド定番のテントです。
こちらも寸法的にはクロノスドーム2型と大きくは変わらずまたテント内高さは100㎝なので、おおよその傾向は同じであると考えられます。
この製品のメリットとしてはクロノスドーム2型と比較して前室が圧倒的に広く、またキャノピーポール2本を持参すればテントの前幕がタープというかキャノピーのように立ち上がるので、その下でちょっとした料理をすることが出来るので雨の日などにも便利です。
一方でデメリットもあり、この製品はポールがFRP(グラスファイバー)製です。
そのせいで重いのと、FRPポールは前触れもなく突然劣化して折れることがあるのが怖い点です。

然しながらオプションパーツとして売られているツーリングドームST用のアルミポールセットを使用してアルミポール化するとまず重量を1㎏弱軽量化することが出来、またアルミポールの方が圧倒的に信頼性が高いので安心してキャンプが出来るようになります。
インナーテントも幅120㎝なので、まぁ辛うじてTANAXのキャンピングシートバッグが室内に入れられるかな~という感じです。
クロノスドーム2型と比較して前室が広いので、仮にインナーテント内にキャンピングシートバッグが入らなくても前室には確実に収納することが出来ます。
余談ですが、実は私は普通のツーリングドームSTを1張りとツーリングドームSTの発展版であるツーリングドームエアーSTを両方所有しております。
まだ試し張りもせずに倉庫に保管しておりますが。。。

ダークルームテクノロジーを使ったテントで夏場にテント内温度上昇を避ける効果がありますが、北海道に行くとした場合に北海道のキャンプ中に暑くてどうしようもない状況になる確率は高くないので、私はこのエアーSTではなく普通のSTをアルミポール化して持って行くと思います。
ちなみにアルミポールセットSTですが、普通のSTにもエアーSTにも使用することが出来ます。
3). オガワ ステイシーST2

こちらは私が普通にソロキャンプに出掛けるときに使用しているテントのひとつです。
奥行きの深い大きな前室があるテントであり、フレーム構造も簡単であることから設営・撤収も楽です。
これだけ快適性が高いと収納サイズがデカいのでは???と思う方が多いと思いますが、それ程コールマンのツーリングドームSTと収納サイズは変わりません。
インナーテントの幅が150㎝あるので、確実にキャンピングシートバッグをインナーテント内に入れることが出来ます。
また前室がとても広いので、大雨で2泊など同じキャンプ場に停滞する必要が出た場合には前室を使ってキャンプ生活を楽しむことが出来ると思います。
キャノピーポール2本は持って行かないとダメですね。
ステイシーST2の前ドアをキャノピー化すると驚くほど広いリビングスペース+調理スペースを作ることが出来ますよ。
4). ノースフェイス ランダー2
先日初張りをしたノースフェイスのランダー2も非常に快適なテントですが、収納時のサイズがステイシーST2よりちょっとだけ大きいのですよね。

このテントの圧倒的なメリットは「先にテントの外殻を立てて、後からインナーテントを吊るす」タイプである点です。
雨が降っていてもテントの外殻から先に立てることが出来るので、テントの中身は濡れずに済みます。
撤収時も同じくテントの中身を片付けて、インナーテントもシェルター内でちゃんと畳んだ上で最後に外殻を仕舞うので、「濡れた状態になるのは外殻だけ」というメリットがあります。
先に紹介した3つのテントは、全てインナーテントにポールを2本入れてクロスで立ち上げ、最後にフライシートと言う外殻を掛けるタイプです。
ザーザー降りの雨の場合、インナーテントにフレームを通している間にインナーテントはびちょびちょになります。。。
ランダー2の場合はこの心配が無いのが助かります。
しかし収納時サイズが少々大きく重いのが欠点ですが、使い勝手はピカイチです。
これら4つが私がおススメする北海道バイクツーリングでキャンプ泊する時に私が検討するテントです。
積載さえ許すのであれば、2, 3, 4のテントはすでに所有しているのでこれらから選択します。
どうしても積載的にコンパクトでないといけないとなった場合は、1番のクロノスドーム2型を購入するのでしょうね。
世の中には前室が無いソロ用テントというものは有名メーカー品にもAmazonに出てくる中華メーカーからも発売されています。
安いものならアルミポール仕様でも1万円弱で帰るコスパ最高な製品もあります。
然しながら、
これらの前室が無いタイプのテントは北海道キャンプツーリングにはおススメ出来ません。
バイクのリアボックスはプラスチックかアルミ製で基本的に浸水しない上にロックが掛かっており安全面もしっかりしているので、バイクに装着したまま寝てしまって問題無いと思います。
然しながら、TANAXのキャンピングシートバッグやデイトナなどの同じようなシートバッグは基本的に布製ですから外に置いておけば当然濡れます。
また防犯・安全面から考えても外から見える部分に置くのはおススメ出来ません。
ということで、シートバッグを収めるのにインナーテントが広いか前室があるテントにする必要があるのですが、前室が無いと雨天時にセイコーマートで買ってきたコンビニ飯を食べる場所すらありません。
「タープを張ればいいじゃん」と言う方もいるでしょうが、どれだけ簡便に短時間でタープを張れる人が居るとしてもひとり作業であれば最低でもペグ打ちを含めて15分は余計に時間が掛かります。
雨が降った場合は濡れたテント+濡れたタープまで出来てしまうので面倒です。
なので私はタープ無しでも雨天時に快適に過ごせるそれなりの前室付きテントを推奨しました。
クロノスドーム2型はちょっと前室が狭いので、やはり2・3・4のチョイスになりますかね。
北海道キャンプツーリングの場合はシュラフ・シュラフ下のマット類・小さなテーブル・組み立て式のパチヘリノックスチェア位は最低限必要なので、これらプラスでどのテントまでバイクに積載できるかをシミュレーションしてテントを決めるかと思います。
ぶっつけ本番だと出発前日にハマる可能性があるので、北海道バイクツーリング旅と同じ装備品で同じ積載で一度家の近くのキャンプ場に予行演習に行くことをおススメします。
買ったばかりのテントで試し張りしていないと、初期不良で壊れてたとか、北海道の現地キャンプ場に薄暗い時間に到着してテントを立てようとしたら苦戦して真っ暗になってしまったというようなオチが発生します。
是非一度予行演習してから北海道キャンプツーリングに出掛けるようにして下さい!