2024年5月25日
これまで何回か書き続けて来た「北海道ツーリングに行く方へのアドバイス」という記事の続きです。
本日は5月25日ですので、丁度昨年の北海道ツーリングの北海道現地一日目から1年経過したことになります。
現在昼の12:10ですが、昨年の今日は丁度オロロンラインを北上してオトンルイ風力発電所辺りに到着した時間です。
もう一年経ってしまったのですね、、、早いものです。
5. 着用するライディングウェアはどうするか???
この項目については丁度今から6月頃に掛けて行くのか、それとも7月・8月なのか、9月中旬なのかによって大きく異なってきます。
5-1. 5月下旬~6月中旬、9月などの真夏では無い季節の場合
北海道の場合は8月のお盆時期であっても地域と場合によっては寒いこともあります。
しかしこの真夏ではない時期についてはやはり寒く感じるエリアが多いという前提でのウェア選びをした方が良いと考えています。
これらの時期にメッシュジャケットで出掛けるとかなり寒くて地獄を見る可能性が高いです。
私なら前回着用したコミネ (KOMINE)のJK-579 プロテクトソフトシェルウインターパーカーイフ (IFU)を着て行きます。
私はこのJK-579のインナーライナーは持って行かず、寒い時はユニクロのウルトラライトダウンを着用するために持って行きました。
一方で東京→新潟の下道移動については暑い可能性が高いと判断し、コミネのJK-114プロテクトメッシュパーカー テン (TEN)を着て行きました。
つまりジャケットを2枚持って行ったわけです。
ライディングジャケットは特に背中にゴツイプロテクターが入っているので、半分に折り畳むことが困難です。
そこで背中のプロテクターは1枚だけ持って行き、入れ替える作戦を取りました。
然しながら、背中のプロテクターは除去しても肘プロテクター・胸プロテクター・肩プロテクターが入っている為折り畳みは非常に難しく、北海道ではGIVIのトップケースの容積の半分はメッシュジャケットが占有してしまい邪魔でした。。。
前述の3シーズンのソフトシェルであるJK-579 IFUですが、内側のライナーを除去してしまうと非常に優秀な3シーズンソフトシェルになります。
5℃だった三国峠では少々寒く感じましたが、それ以外の行程では非常に快適でした。
ちなみに全行程で持って行ったユニクロのウルトラライトダウンを着用する機会は一度もありませんでした。。。
IFUの課題点としては、この真夏ではない時期であっても本州内で暑いということです。
昨日2024年5月24日は気温が30℃に迫る勢いでしたが、IFUを着て昨日東京都多摩地区の自宅から新潟まで走ったら多分ブッ倒れると思います。。。
一方で本日は気温25℃程度なので本日ならまだ何とかなると思いますし、本日早朝に高速道路で東京→新潟を走るのであればIFUで全く問題無いでしょう。
下道と違って高速では80~100㎞/hで走るので、早朝の高速ならIFUで問題無いと思います。
ちなみに本日2024年5月25日稚内の最高気温は9℃で最低気温は5℃、明日26日の予報では最高気温13℃、最低気温は6℃です。
この気温だとメッシュジャケットを使用する場合、下に薄手の暴風ジャケット、その下におたふく手袋の冬用インナーをレイヤリングし、もしそれでも寒ければレインジャケットを着ることでまぁ何とか対応出来ると思いますが、結構寒く感じる場面が多いのではないかと思います。
ということで、
本州内での移動で暑い場面があると思いますが、私ならコミネのJK-579ソフトシェルIFUのインナーライナーを除去したものを選択します。
5-2. 6月下旬から8月いっぱいの一応夏期間の場合
この夏期間についてはやはりメッシュジャケットをベースとして、寒い時期はレイヤリング(着重ね)で対応するのが良いと思います。
私ならコミネのJK-114を着て行きます。
お盆の時期であっても道北や道東で15℃ということもあるので油断は出来ませんが、着重ねで対応するしかないですよね。。。
皆さんへの一番のアドバイスとしては、2りんかんなどに行って必ず薄手の暴風ジャケット(ペラペラの風を通さないライディングジャケットの下に着る着重ね用ジャケット)を購入して持って行くことです。
寒い日もまずはメッシュジャケットから吹き込む風を遮断できると随分と身体は暖かく感じます。
それでもまだ寒いならウルトラライトダウンを着用します。
恐らくこれで何とかなると思いますが、それでも寒そうならおたふく手袋の冬用のインナーを下に着てしまいます。
これだけ準備をしておけば寒さ対策は可能でしょう。
ちなみに暑い場合はTシャツ+ライディングジャケットで良いと思いますが、コットン製のTシャツは一度濡れると乾かずに「背中が一日濡れたまま」という状態になりがちです。
ですので、下着にしてもTシャツにしてもコットン(綿)製のものは避けて、化学繊維製のドライ生地的なものにするのをおススメします。
以前パーツレビューで紹介した新日本海フェリーTシャツはリーズナブルな価格で速乾性能を持ったドライ生地なので、新日本海フェリーの船内でチェックしてみて下さい。
6. 北海道ツーリングで特に気を付けるべきこと
6-1. 早朝・夕方・夜間のツーリングは動物に注意!!!
私は北海道では夕方及び暗くなってからは走りたくない派です。
特に鹿が怖いです。
舞鶴からの新日本海フェリー、敦賀からの新日本海フェリー、新潟からの経由便の新日本海フェリー、さんふらわあの深夜便などに乗ると北海道到着時が夜間になります。
舞鶴からの新日本海フェリーでそのまま小樽市内に宿泊するのであればまだ良いですが、暗くなってから苫小牧に着く場合で苫小牧ではないところに移動する場合などは鹿に気を付けて下さい。
鹿とぶつかると本格的な事故になりますし、その段階で北海道ツーリングが強制終了になることも少なくありません。
鹿たちは夕方になるとお食事タイムに突入しやたらと出没頻度が上がります。
私の場合ではナイタイ高原から上川に抜ける区間で恐ろしい数の夕食タイムの鹿に遭遇しました。
ちなみに3回目の前横断をされています。
早朝の時間も鹿の朝食タイムも出易いので注意です。
6-2. 北海道の一般道はメチャクチャすっ飛ばす道民ドライバーが多い
これは皆さん聞いたことがあると思いますが、北海道の一般道ではやたらとすっ飛ばす道民ドライバーが多いです。
有名なのはオロロンラインですが、普通車から大型のトラックまでが80㎞/hとかそれ以上で追い抜きを掛けて来ます。
その他北海道全般でアホみたいなスピードで流れている一般道はごく普通のことになっています。
「そりゃ長いこと交通事故全国ワーストになるわな」と言いたくなる程のスピードで走っています。
6-3. 一方で警察のネズミ捕りも結構やっているようだ
私が昨年の5月下旬~6月初旬でツーリングした際はまだシーズン外れだったので、警察のネズミ捕りというか待ち伏せは2週間で1回だけでした。
一方で7月・8月のシーズン中の皆さんのコメントを見ているとあちこちでネズミ捕り・待ち伏せ・白バイによる取り締まりがあったと言われています。
どうやら北海道の方は取り締まりがある場所・ない場所を把握したうえですっ飛ばしているようなので、気を付けないといけませんね。
北海道では取り締まりをやっている区間では対向車がパッシングで教えてくれることが結構一般的なようです。
対向車からパッシングされた場合は取り締まりを教えてくれている可能性があるので、減速して様子見をした方が良いかと思います。
6-4. ガソリンスタンドに注意 (特に土曜日日曜日)
メチャクチャ面積が広く、閑散としたエリアが多い北海道ではガソリンスタンドに注意が必要です。
我が愛車PCX125は北海道で走っていると50km/L位は走るので400㎞ほどは問題無く走り切ることが出来ますが、私がいいなあと思っているカワサキの現行のエリミネーター400を例にすると20㎞/Lチョイの燃費で12Lしかタンク容量がないので300㎞弱しか走ることが出来ません。
カブ系やモンキーなどは燃費は60km/Lなど走るのですが、こちらはタンク容量が小さいです。
PCXの方は大丈夫ですが、
それ以外の方は最低でも1L、出来れば3Lとかのガソリン携行缶を持って行くことをおススメします。
そして要注意なのですが、
日曜日は大きめの街の大規模スタンド以外はかなり高い確率で閉まっています。
また
地方の小さなスタンドは土曜日も閉まっているところがあります。
日曜日のオロロンラインでは厚田の街のスタンドを逃すと稚内までガソリンスタンドは開いていないと思います。
確か途中の増毛も留萌も苫前もスタンドが閉まっている気がします。
とにかく土曜日・日曜日のガソリンスタンドには要注意です。
私が網走から美幌峠、摩周湖、斜里を通ってウトロに移動したのが土曜日なのですが、途中の行程で時間が押してしまいウトロ到着が17:30を過ぎてしまいそうでした。
ウトロの街の入り口にあるENEOSのガソリンスタンドの営業時間が17:30までで、当然翌日日曜日は休業でした。
翌日はウトロからそのまま知床峠を越えて羅臼から根室方面に向かう予定だったので、ウトロのENEOSで土曜日の17:30までに給油出来ないと完全にアウトでした。
到着が10分か15分程遅れそうだったので、途中からENEOSのスタンドに電話をしてちょっとだけ閉店を待ってもらいました。。。
本当に助かりました。
バイクツーリングの方は朝早起きして走り出すことが多いと思いますが、地方の小さなスタンドは8時か9時にならないと営業しません。
基本的には
必ず前の晩にガソリンを満タンにしてから宿に入るようにして下さい。
ガソリンが空の状況で朝を迎えると朝から走ることが出来ずに大きな時間ロスをすることになります。
とにかく北海道では当日朝のルート(行き先)設定の際には、宿泊地の模索と同時にガソリンの給油計画をしっかりと立てるようにして下さい。