2024年5月20日
そろそろ6月から夏シーズンにかけての北海道ツーリングを計画されている方が多いことが判明したので、テンポを上げて記事を連投することにしました!!!
今回「その2」の記事では「北海道バイクツーリングにおいてキャンプ泊にするのか、それともホテル・民宿などの宿泊施設泊にするのか?」というお題でオンボロベンツオヤジのコメントを書いてみようと思います。
4. 北海道バイクツーリングはキャンプ泊にするのか、それともホテル・民宿などの宿泊施設泊にするのか?
皆さんご存じの通り、私はバイクでの旅もしますがキャンプも趣味としています。
然しながら2023年5月下旬出発の北海道ほぼ一周ツーリングではキャンプ泊は最初から検討しませんでした。
北海道は結構良い環境でとても安価だったり無料のキャンプ場がたくさんあります。
そういう観点ではキャンプツーリングにも環境は整っていると言えますが、私は限られた日数(現地9日間)で万全な体調で北海道を回りたかったのでキャンプ泊は検討しませんでした。
4-1. キャンプ泊で回ろうとするとキャンプ道具が必要なので荷物が劇的に増える
趣味で出掛けるソロキャンプの場合は「キャンプを楽しむ」という目的なので、持って出掛けるキャンプ道具は比較的多く、それ程超コンパクト化とかUL化 (Ultra Light=軽量化)を考えたキャンプ道具構成にははしていません。
一方で北海道バイクキャンプツーリングにする場合は限られた積載量を活用するので、コンパクト化・UL化は重要になって来ます。
実際に積載する場所は別途考えるとして、テント・マット・シュラフ (寝袋)・コンパクトなテーブル・コーヒーを沸かすなどに使うSOTOのST-310などのバーナー・最低限の食器・調理器具は必要と考えると、私が2023年北海道旅で使ったTANAXのキャンピングシートバッグの容量は間違いなく全てキャンプ用具で埋め尽くされます。
皆さんもご存じの通り、例え8月の真夏の旅だとしてもタイミングと場所次第では気温が15-16℃になるエリアもあります。
そう考えるとペラッペラの夏用のシュラフとかペラッペラの毛布では寝られない可能性があるので、私ならNANGAのオーロラ350DX位のシュラフを持って行くと思います。
ダウンシュラフは圧縮するとコンパクトになりますが、それでもそれなりの大きさがあります。
当方は我が愛車PCX125での旅だったので、TANAXのキャンピングシートバッグ+GIVIのリアボックス+メットインスペースという3つのスペースしか積載場所がありません。
リアカウルの左右にサイドバッグを付けることも出来なくはないのですが、サイドバッグステーが無いPCXなのでベロンと吊り下げる方式のサイドバッグを使用すると摩擦でPCXのリアカウルの側面が傷傷になってしまうので検討しませんでした。
ちゃんとしたオートバイでしっかりしたパニアケースを左右に吊り下げることが出来るなら積載量は大きくなりますし、フロントのタンク下にエンジンガードバッグというものを左右に吊り下げればさらに積載量が増えます。
私がYouTubeでいつも視聴している「森キャンプ公平」氏は愛車MT-09にエンジンガードバッグ+リアパニア+タンデムシート状にバッグ2段積み+リアボックスで北海道をキャンプ泊+料理して回っていますが、彼の積載装備を合計すると210Lの積載容量だと言っていました。
4-2. 設営撤収に時間が掛かる
これは誰でも想像がつくと思いますが、設営と撤収にはそれなりに時間が掛かります。
晴天時ならともかく、思い切り雨が降っている時に設営・撤収をするとなると時間が余計に掛かるわけですし、濡れたテントは普通の純正テントケースには入れられないのでビニール袋やPVC製のターポリン防水バッグなどに収めることになり、普通の収納状態よりもテントの容積はデカくなります。
北海道は夏でも結構朝晩は冷えるのでテント外面に夜露が付くことが多いでしょうし、冷えた外気の環境下で閉鎖的なテント内で寝ればテントの内面は結露して濡れていると思います。
思った以上にキャンプキャラバンを北海道でしながら毎日毎日移動するのは結構大変だと思います。
4-3. ちゃんと毎日ぐっすりと休めるのか???
私の普段のソロキャンプにおいては結構良いコットにEVAマット+インフレーターマット+NANGAダウンシュラフという構成で快適に寝られているものの、それでも家やホテルのベッド・布団で寝るよりは睡眠の質は低いと思います。
北海道ツーリングには嵩張るコットは持って行かない(持って行けない)と思うので、EVAマット(私はボコボコマットと呼びます)+エアマットで地面に寝ることになるので快適性は下がると思います。
1日・2日なら良いのでしょうが、5日とか2週間毎日テント泊になるとすると途中で体調を崩したり、あるいはがっつり風邪をひいたりするかも知れません。。。
4-4. 食事が毎晩セイコーマート食になりそう。。。
北海道ツーリングでは積載の都合で調理器具はSOTOのST-310バーナーとメスティンと小さなアルミクッカーセット程度を持って行く程度かと思います。
食材を途中で買いに行くのも面倒なので、私ならほぼ毎日セイコーマートの激安パスタ+弁当という食事にすると思います。
そもそもキャンプ場は街中には無いので、「ちょっと食事を食べに行く」というチョイスはほぼ無いと考えます。
昨年稚内森林公園キャンプ場でテントなど設営後に外出した人のテント内にあったもの全て盗難されたという事件も起きているので、「設営後にちょっと風呂に行ってくる!!!」というのさえ安心出来ないというのが昨今の世知辛い日本の現状だと思います。。。
色々と書きましたが、私個人の意見としては毎年とか2年に1回北海道ツーリングに行ける環境の方であり、かつキャンプキャラバンツーリングに慣れている方であれば良いでしょうが、しょっちゅう北海道に行ける環境ではない人たちが満を持して北海道ツーリングに出掛けるのであれば、ホテル・民宿などの宿泊施設泊の旅をおススメします。
但し、前述の通り北海道には環境が良く安価(1泊500円とか)無料のキャンプ場もメチャクチャ多いので、出来るならキャンプをしてみたい気もします。
私ならバイクではなく我が愛車W210後期ワゴン (S210)E320アバンギャルド (通称、オンボロベンツ号)での北海道ドライブ旅に出掛け、何泊か途中でキャンプ泊をするというチョイスをするかも知れませんね。
あと、場所によっては近年行動が活発なヒグマも懸念事項になると思います。
4-5. 宿泊施設って高い???
私は2023年の北海道ほぼ1周ツーリング時には、ほとんどの宿泊施設を1泊2食で予約しました。
北海道ツーリングでかなり多くの方が訪れる場所のひとつが宗谷岬だと思いますが、私が宿泊した民宿宗谷岬は1泊2食で確か9400円でした。
そしてボリュームも味もクオリティも満点と言える夕食と
朝食が出て来ました
メシ代を差し引いたら宿泊部分で6000円程度ということになるでしょうか?
綺麗な部屋でフカフカの布団で寝て、綺麗な風呂で疲れを癒すことが出来るなら1泊2食で9400円は激安です。
ちなみに余談ですが、稚内は宿が高いことで有名です。
皆さんのバイクをレッドバロンで購入された方については、稚内のレッドバロンバイクステーションに2200円で個室宿泊することが出来ますので、こちらも検討のひとつに入れることが出来ますね。
北海道の地方のそれなりの大きさの駅の駅前周辺にはほぼ必ず「駅前旅館」とか「駅前民宿」的なものがあります。
私が2023年北海道ほぼ1周ツーリングでJR上川駅前で宿泊した池乃屋旅館がまさにこのカテゴリーに当たります。
上川駅ロータリーの目の前にありました。
部屋も綺麗で快適で、
夕食もボリュームたっぷりで美味しく、
朝ごはんもボリュームたっぷりでまたまた美味しくて、これで1泊2食で6500円だったと記憶しています。
食事代を差し引いたら1泊4000円位という感じになりますので、相当コスト的には安いと言えるのではないでしょうか?
夕食に出て来たカレイのから揚げがメチャクチャ美味しくバスクリン入りの風呂も快適だったので、もし次回も上川辺りで宿泊する可能性があるルーティングになった際には是非宿泊したいと考えています。
当方で調べた限りではやたらと大きな都会駅の駅前旅館でない限り、北海道の地方の大きめの駅前旅館の類は大体1泊2食で6500円とか7000円というレベルのようでした。
大きな街のホテルはやはり1万円位は掛かるのですが、北海道各地に存在している民宿や前述の駅前旅館のような宿泊施設を活用すれば平均して7000-8000円/泊に宿泊費は抑えることが出来るのではないかと思います。
結局キャンプをするとしてもバイクツーリング用のテントや軽量コンパクトなキャンプ道具をちょっと買い集めれば2万円3万円は掛かるわけなので、平均8000円/泊で6泊と仮定して48000円とするとそれほど宿泊代金は大きな出費ではない気がします(人生で何度かしか行けない北海道ツーリングという大イベントだからこそ5万円位なら良いのではないか?という意味です)。
毎年毎年北海道ツーリングに行けるような方はコストダウンした旅を楽しむのも良いと思いますが。
ということで、私、オンボロベンツオヤジは手軽で安全快適な北海道ツーリングをしてみたい方には基本的には宿泊施設を利用した旅をおススメします。
クルマでの北海道旅であれば、私なら1泊か2泊かはキャンプもしてみるかも知れませんね。