G100エンジンのキャブの清掃
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
エンジンポンプのホンダG100エンジンですが、「排気音がうるさい」「黒煙が出る、プラグも真っ黒」「力がない、高回転が回らない」などの症状が出ていました。それでも「使えない」というレベルではなく揚水は毎分100リットルぐらいあります。色々疑ったのですが、燃料が濃いであろうという事でキャブを分解してみる事にしました。
2
キャブが濃い場合疑う所の一つであるフロートですが、ご覧のようにプラなので調整は出来ません。パンクもしてません。
3
メインジェット外してチェック、うーん、特に問題はなさそうです。サイズは直径5.7㎜、長さ8.3㎜でした。恐らくですが、ケイヒン・MJ・全ネジ小じゃないかと思います(カタログ値だと直径6、高さ8.5です)。問題は番手が読めない事、老眼になっているとか加味してもこれはよめねえ・・・拡大しても何にも読めない・・・まあ、結果から言うととりあえず大丈夫でした。
4
このキャブはニードル無し、スロージェット無し、パイロットスクリューあり、プレミックスありという構成なんですが、面白い事にスロー系が二つあります。見えているプラグはスロージェットがあるなら刺さる物ですが、キャブ側はブラインドでガスはこれは上げてません。エアのみスルーしている穴で、正直存在意義が不明です。あんま影響ないんじゃないかな?
その反対側にパイロットスクリューがある系統があり、そっちはプレミックスチェンバーと接続しています。が、こっちのエア入り口からいくらクリーナー吹いてもどこにも出てきません。
5
前回掃除しなかったプレミックスする「ニードルホルダー」(ただしニードルはない)部分です。穴は詰まり気味でしたが、完全に詰まるって程ではありませんでしたので、簡単に綺麗になりました。さて、ここまでで「ガスが濃い」という要素は見あたらず、むしろ整備で濃くなるような感じがして不安になります。大体汎用キャブを不要な機能をオミットしてある奴は、故障なのか仕様なのか分からん。が、さすがにパイロットスクリューがダミーって事はないだろ・・・って事でブランドっぽい穴をエアブローだのなんだのしました。
6
で、出てきたのがコレです。ノズル突っ込んだ時の感触がモニュっとしていたので疑惑があったのですが、案の定なんか詰まってました。触った感じ化繊ワタっぽいですね。実はこれで終わりではありませんでした、ブロー繰り返しているうちにパイロットジェット系がプレミックス部分とも繋がりました。これで組み直した所、黒煙や爆音はおさまりました。エンジンの回転数はそんな変わらない気もしますが、負荷かけてないのでなんとも。
恐らくですが、フィルターがダメになった時かどっかで綿埃を吸い込んでスロー系が詰まったのでしょう。それだけだと「薄く」なるか普通のエンジンだと「始動不良」なんですが、ホンダのは一応動いてしまった。この通路はメインギャラリーのプレミックスのエアでもあるので、詰まると生ガスだけになって供給されるので「気化が悪く濃くなる」のだろうと思われます。パイロット系も死んでるので、全部メインジェットからドバドバ供給されガバナーがそれに合わせるので濃くなったのかなと。
7
オマケで、ネジが斜めに噛んでしまってちゃんと使えなかったホースのねじ込み金具です。見た目は正常な物と大差ないですし、同じ商品でも正常なのもありましたが、農協扱いの正常な製品と比較すると、鋳造のモナカがくっきり出ていて、40A表記が指のあたりについてます。この製品は「ハズレ」があるという事ですね。
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