前奏曲第弐小節♪ベルトとテンショナ

前回は、タイミングベルト周りについて
１）大切な部品
２）ちょっと心配
３）何か特別な機能
４）ずれないように
５）ツルツル？
６）ぷらっちっく？
７）これで安心(^^)
８）ゴムゴム、びよーん(^^)
９）奇跡の黒テンショナ

という、くだらないお話をさせていただきました(^^)

今回は、ベルトとテンショナについて
以前、６万キロ以上を走った交換部品がありましたので、
今回入手したベルトキットのモノと比べちゃいます。

まず、おなじみのテンショナは回転部分が白い樹脂です。
以前、黒い物があったと聞きますが、あえてここでは触れません。
誰ですか？「奇跡の黒テン」なんて、やふでぐぐっているのは！

一方、今回入手したキットに入っていたのはアルミ製。
これは数年前から流通しているので、ご存じの方もおられるかと。
当時は、「白も割れるのか？」と思ったのを思い出します。
でも良いですね。金属だってだけでちょっと安心しちゃいます。
とにかくこれで、唯一だった樹脂歯車が金属になります。

樹脂といえば、（脱線）
145に触って驚いたのは、伊太利人のその大胆な樹脂の使い方。

どう考えても、こりゃ折れるな。

という形状があちこちに、
それをビスやボルトで固定したりする訳ですが、よく楽しませてくれます(^^)
内装を外したりしたその翌日には、必ず室内楽に弦が何本か増えています。
むむむ、伊太利人は賑やかな室内楽が好きなのでしょうか？
そして、賑やかな人って実は寂しがり屋さんなんです♪
（脱線終わり）
　
もちろん、樹脂にはメリットがあります。
軽くて、電気を通さず、錆びない、のだそうです。

軽いって事は、理屈抜きで良さそうです。
電気を通さないのはどうでしょうか？
錆びない、というのはほとんど殺し文句ですね。歴史的に。

でも、高温環境下で油っ気が抜けると、、、割れる(^^ゞ

金属製のブラケットには両者とも Made in CANADA の刻印。
そして大きなベアリングには信頼の JAPAN KOYO (白はNTN)
結構走った白にも回転にガタは見受けられません。さすが！
距離の面影は、押したときのバネの力が弱くなっているかな、というくらいで。
でも、これが回るとちょっと不安な音を奏でるのです、ちゃちゃちゃ♪

さて、一方のベルトはどうでしょう？

これは、持ってみてすぐにわかったのですが、

軽い！

それなりに質感がある６マン物と比べると、不安なほど軽い！
日本のＨ社は小型車用エンジンの燃費対策として、
信頼のチェーンから丈夫になったタイミングベルトへの仕様変更を検討しているとか？

６マン物のベルトは背中が縞模様でしたが、コマの溝がしっかり残っていて、
そう簡単に切れそうな気はしません。交換しなくて良いかな？と思ったくらいです。
新しいベルトのコマ部分は、エンボス処理されたようなマットなゴムが溶着されています。
背中はゴムというより樹脂風で、明らかに古いモノよりゴムが薄い。
ゴムの使用量を減らして、軽量化という名目のコストダウンか？
ご安心下さい
いくらゴムとはいえ、びよーん！なんてことや穴が開いて憂鬱になる事もない、はず

しかし、この軽さとしなやかさには、、、

レスポンスと伸びを期待してしまいます♪びよーん♪びゅいーん♪

そして気になる耐久性ですが、ベルト表記を見ると、、、

HNBR

と記載されています。
外した物にも同様の表記がうっすら読みとれました。
やふでぐぐってみると「水素化ニトリルゴム」だって。
材質的には心配ないと思いますが、、、
歯車側に貼り付けてあるゴムの耐久性がちょっと気になります。
時折、カバーを開けて点検するのが良いかもしれません。

ちなみにほとんどの補器類のベルトには

CR

と書いてあります。以前、Dayco製タイベルでこのタイプがあったとか？（要出展）


余談ですが、
このベルトキットを購入したお店には他車種用のベルトキットも豊富です。
多くは部品メーカ品の組み合わせのようですが、、、
このツインスパークエンジン用はなんと FIAT made in ITA です！
そして、品番いくつか違いでJTS用がリストされています。
その品番は僕のちょい古ePERで検索しても出てきませんでした。
この純正タイミングベルトキット、JTSスペックかと。

そろそろかな？と思っている方！そこのツルツル？な貴方！

ベルト周りだけでも最新に、というのはどうでしょう(^^)
ええ、言うまでもありませんが、壊れても貴方の責任です♪

あらら、余談で終わってしまいました(^^)