ツインチェージャーセッティングその③ -純正ECU分析-
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ノッキングは音とe-manage Ultimateのノック検知で分かるのですが、A/F計が無いので空燃比が分からず(A/F計買えというツッコミは無しで・・・)、燃調のセッティングが暗礁に乗り上げていたのですが、よくよく考えてみれば、インジェクター噴射量と吸入空気量はログから分かるのだから、大体の空燃比はログデータから計算できるのでは?
と思い立って色々試した結果、このようなデータを抽出する事に成功しました♪
ちなみにこの計算は・・・
A(空気量)=2000cc÷2(1回転あたりの排気量)×充填効率(%)÷100×回転数(rpm)
F(燃料)=555cc(インジェクター容量)×(出力噴射率(%)÷100)×((100-INJ補正(%))÷100)×4(INJ個数)×600(係数?)
A/F=A÷F(まんまですね・・・)
で求めています。
ぇ~・・・燃料計算の600という係数。
ハッキリ言って理論なんてありません!!!!
けど、色々なデータで当てはめて計算しても特におかしい数値ではないので経験則的に信じちゃいます!!(危険)
(一応、検証に使ったデータも↓で紹介しときます)
ただ、インジェクターでの馬力計算もINJ容量×気筒数÷6等、6という数値は割とこの手の計算で使われるので何となく何かありそうな気がしてしまう数値ですね・・・
この辺詳しい方居たらご教授願いたいです。
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検証データその①
スーパーチャージャー仕様時のA/F。
ECUはNA用。
この時は補正値が上手く適用されてるのか怪しかったりするのですが、結果だけ見るとそれなりに?
若干濃いながらも良い数値に収まってます。
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検証データその②
NA 2.2Lメカチューン仕様時のA/F。
ECUはNA用。
NAはバラツキが異常に多いけど、大体12~13、高負荷で11と、信用に値する数値になっているのではないかと思います。
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以上を踏まえた上で改めてこのデータ。
まず言える事として、ツインチャージ時、過給圧最大140kPaも掛かっているにも関わらず、意外とマトモなA/F値となっています。
ただし、充填効率180%、ツインチャージャーの4000~6000rpm時に、シングルターボとA/F値が乖離しているのが分かります。
低回転での過給圧の低い方が薄いというのは制御上至極当然に感じるのですが、過給圧の高い方が薄いというのは解せません。
察するに、ターボ用純正ECUの限界は充填効率160~170%あたりにあって、それ以上はどんどん薄くなってしまうのでは?
自分は他にも色々データ分析をして、純正状態のS15Rは過給圧70kPaで充填効率130%を想定して設計されているのではないかと半ば確信染みています。
そう考えると、S15純正タービンは320PSくらいが限界だという世間の評判と、純正過給圧での250PSというカタログスペック。
純正での限界もそこに置いているとすれば、MAX馬力の比率分で充填効率166%あたりまでが純正で想定されている範囲だと言えるのではないでしょうか?
これはあくまで自分の妄想であって事実は不明ですが、そう考えるとこの純正ECU制御が納得行きます。
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ここまで色々分析and妄想して出来上がった純正ECUのA/F狙い値MAP予測がコレです(笑
横軸回転数、縦軸充填効率です。
灰色で塗ってある場所は未確認で想像のみで埋めている部分。
14.7と書いてあるのは純正でのA/Fフィードバックが入っていると思われる部分です。
まぁ、本当は充填効率ではなく、エアフロ電圧で制御するのでしょうけど、自分的にコチラの方が分かりやすいのでこれで表現and制御します(^-^;
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妄想純正ECUマップより、自分で狙うA/F値を決め、補正値を決めました。
(上段が狙いA/F値、下段が補正値です。)
とりあえずコレで行きます!
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