目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
寒くなってきてエンジンをかけると、しばらくウィーンというような唸り音がひどくなり、パワステオイルを交換したりして誤魔化して乗っていましたが、パワステタンクが気泡だらけになってしまっているので、とりあえずポンプ交換に踏み切りました。
キャビテーションの発生原因はエアーを吸ってしまっているかと思いますが、どこからかもわからず、見たところオイル漏れはありません。只、何れにしてもこの年代のスバルの油圧ポンプはレガシィ含め経年でトラブル発生は定番のようなのでリビルトポンプへ交換してみて症状改善も見てみようという考えです。
先ずはリビルトポンプの入手ですが、自分のGDAのパワステポンプは34430FE041という型式で、どうもリビルト市場では品薄のよう。ネットで購入するのにも少々苦労しました。
※34430FE041は040、070、071と共通のようです。最終的に水野商会さんで購入できました。
同時に簡単に交換できそうなパワステタンクに接続されているホース2本と、ポンプに接続する高圧側のメタルガスケットをディーラーに注文して準備しておきました。
リターンホース 34611FE050
サクションホース 34611FE130
ガスケット 34621AC022
2
手順としてはタンクのオイルをできるだけ抜き取ります。
次にポンプに接続されているホースを取りはずしますが、当然ホース内に残っているオイルがこぼれてきますので対処しながら進めます。
最終的に自分はタンクは外して、かるくタンクを洗浄して接続されているホース2本を新品に交換しました。
次にポンプは取り付け枠ごと外します。ファンベルト2本を外し、作業しやすいようにオルタネーターも取外してしまいます。ポンプは3本のボルトで固定されていますが(写真内の赤矢印下部あたり)奥のボルトは緩めるのに工具が入りにくく苦労しますが、何とか取り外せます。問題になったのが写真手前の左側で、自分のはラジエターを社外品に交換している関係で隙間が狭くて工具が全く入りません。
悪戦苦闘して、最終的に諦めてラジエターのアッパーホースを取外してボルトを外しました。クーラント液を一定量抜かなければならず、かなりの工数アップとなってしまいましたが。
3
ポンプを車両から取り外す前にプーリーナットを緩めようと試みまましたが、緩める事ができず断念。
ポンプを取り外してからプーリーをどのように外そうかと疾駆八苦。外したポンプ自体はリビルト業者へ再生コアとして正常状態で返却しなければならず、破損は厳禁です。
結果、プーリーにファンベルトをかけて足でベルトを踏んでナットをインパクトで緩めたら一瞬で外せました。
4
あとはリビルトポンプを外した工程と逆に進めていって取り付けは完了。
クーラント液やラジエターホースも戻してベルトも取り付け、パワステタンクとホースを取り付けてPSオイルをタンクレベルゲージ上限まで入れます。
その後、手順通りフロントをジャッキアップしてエンジンをかけずにロックtoロックで20回ほどハンドルを回してエアー抜き。その後エンジンをかけて残ったエアーをハンドルを回して抜きますが、これが苦労します。十分温めてからハンドルを切りますが、少しのエアーが残っているだけで途中でガタガタと振動が起きます。その都度エンジン切って、また何度かロックtoロック。それを6~7回繰り返してやっと収まってエアー抜き完了となりました。
きっとやり方のコツがわかっていなかったのか、エアー抜き作業など簡単に考えていましたが下手するとギアボックス破損になりかねない作業だと思いました。
その後、異音やキャビテーション症状は改善されました。
今回もDIY作業にあたってネットにて多くの諸先輩方たちの作業日誌を参考にさせてもらい感謝いたします。
※今回のようにPSタンク内に気泡が発生しているがオイル漏れはないようなケースは負圧側からエアーを吸い込んでいるだけだかと思いますが、みんカラにて同様のケースをOリング交換のみ(黄色矢印部)で改善している方もおりました。鋭い洞察力と対処に本当に感心しましたが、これでいければOリング代だけで済みますので非常に安上がりかと思います。
コネクタ部Oリング 34439FG000
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