
1974年~1977年式のポルシェ911Sのヒートエクスチェンジャーについて、調べてみました。1974年からビックバンパーにモデルチェンジとなっていますが、ヒートエクスチェンジャーに関しては、排ガス規制の関係で、USモデルで、1975年式から大きくかわっています。
1974年までのエキゾーストシステムです。ヒートエクスチェンジャーは左右同形状で、マフラーに接続されています。排気の流れは自然です。
USモデルの1975年~1977年モデルのエキゾーストシステムです。ヒートエクスチェンジャーに筒状のサーマルリアクターがついています。排ガスを再度、エンジン内に戻る流れとなっており、排気効率は悪いのが予想されます。また、サーマルリアクターが熱をもち、エンジンケースが歪むという問題がおきていたようです。日本仕様には、1977年式のみに採用されています。また、日本仕様のみ、サーマルリアクターとマフラーの下に遮熱版?がついていました。
1975年~本国仕様のエキゾーストシステムです。930の一般的なシステムです。排気の流れは、まず、上方にいき、左側からプレマフラーをとおり、マフラーにいっています。
今回、1977年式の日本仕様の911Sを購入することにより、エキゾーストシステムについて調べました。日本仕様の1977年式だけ、サーマルリアクターがついており、当時、”1977年式は買ってはいけないポルシェ”といわれた所以ですね。
今回、SSIヒートエクスチェンジャーに交換しました。この社外の製品は、一言でいうと、1974年式以前のスタイルのヒートエクスチェンジャーです。メーカーの解説は以下の通りです。
SSIヒートエクスチェンジャーは、1974年式とそれ以前の911のエキゾーストのデザインに基づいています。1975年は、厳しい排ガス規制をクリアするために、エキゾーストシステムに改良がなされ、サーマルリアクターが装着されています。そこで、1975年とそれ以降(1975-1977)のエキゾーストシステムをSSI 1974年式スタイル ヒートエクスチェンジャーに交換することで、エンジン冷却に貢献し、16馬力以上の出力を得ることができます。また、3000rpmで28ft-lb以上のトルクを得ることができます。SSIヒートエクスチェンジャーによる熱の低下は、エンジンを長持ちさせるのに手助けしています。
まだまだ、わからないことが多いので、少しずつ学んでいきます。
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ポルシェ911S | クルマ
Posted at
2016/06/28 22:59:54