
Fabspeed Pro tuneを行なうためには、データログを取る必要があります。COBBを用いて、メニューのGaugesから容易にデータを取ることができます。
方法としては、3速に固定し、2000回転でスタートして、全開でアクセルを踏み、7000
回転まで到達したら、ストップするといった方法です。これを3回行ない、メールで添付します。ファイルは、CSV形式のExcelのファイルです。このデータの個々をみてもさっぱりわかんないです。ぜひ、このデータから馬力とトルクがでるグラフに変換できるソフトがないか、ネット検索をしていたら、”Virtual Dyno”というフリーソフトをみつけました。みんカラでも調べると使っている方が結構います。このソフトにたどり着けたのが後々、感動することになります。
まずは、このVirtual Dynoの使い方ですが、車のスペックが登録する必要があります。今回、GT4はカスタムで打ち込みことになります。まあ、自分なりに考えて下記で登録しました。
Data of ケイマンGT4 for Virtual dyno
重さ:2955Ibs
1速:3.31
2速:1.95
3速:1.41
4速:1.13
5速:0.95
6速:0.81
Final gear: 3.89
Tire HT::26.97
摩擦係数:0.8(アスファルト)
前方投影面積:21.4ft2
Occ weghit:100kg
wHP (wheel horse power)とbHP (brake horse power)の違い
DynoJetで使用されるwHPですが、bHPとは異なります。wHPはbHPより低い数値で表示されます。そもそも、wHPとbHPの違いについて調べてみました。いろいろ、書かれていますが、わかりやすい区別としては、下記です。
bHP:エンジン単体の馬力のこと。グロス出力。
wHP:ミッションを経由してロスを含んだ馬力のこと。ネット出力。
厳密には違うかもしれませんが、bhPはエンジン単体の馬力で、wHPはロスを含んだ馬力のことです。しかし、実際では、wHPが重要だとおもいます。しかし、世間で表示されている値は、ほぼ、bHPだと思います。
ちなみに、100HP/bHp=101.4PSなので、HP/bHP≒PSの判断でいいと思います。
じゃあ、どのくらいの係数をかけることで、wHPからbHPを推定できるのでしょうか?
これも、いろいろ調べるとでてきますが、ダイナパック係数として、wHP X 1.15=bHP
と書かれているのも目にしました。
今回、参考にしたのは、fabspeedがDynoJetを用いて、GT4のストックの状態でのwHPです。

グラフをみると、349.99wHPと表示されています。(黄色で囲ったエリアです。)カタログに表示されているGT4の馬力は385HP/bHPです。この、385を349.99で割ることによって、GT4でのwHPとbHPを補正することができます。
1bHP=1.10 X wHPになります。
以後、bHPを推定するためにCF(Custom factor)=1.10として用います。
今回、測定した3回のデータログですが、1回目と3回目はほぼ、同じデータでした。
まずは、wHPの値です
Datalog1: 374wHP
Datalog3: 388wHP
CF=1.10をかけたbHPへの補正です。
Datalog1: 411bHP 433Nm
Datalog3: 427bHP 436NM
まあ、Virtualですが、400馬力は超えました。実際は、DynoJetで行なえばいいんですが、こんな風に手軽に個人で楽しみながらおこなうのもアリかなと。Fabspeed Pro tuneのマップができたら、いまのマップと比較してみたいですね。まあ、ポルシェに乗ってる人は個人ではここまでしないというか、興味ないと思いますが (笑)。
ふつうは、お店にお任せですよねー。このVirtual Dynoは、自分で自分の車の能力をみてみたい人にはお勧めのソフトです。COBBをやる方は、自分で自分の車のスペックをみてみたい人にはお勧めです!ECUに興味がわくとおもいます。ただ、お金があれば、デジテックか、mcchip-dkrでショップ任せでやってもらうのが一番かと(笑)。
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ケイマンGT4 | クルマ
Posted at
2017/10/11 21:46:01