2016年07月02日
技術者は、バカでクソ真面目だ。バカ正直と
言ってもいい。特に、営業センス、経営センスのない人は、特に技術にしか頭がない。
例えば、技術者が、技術的に可能な場合、可能です、と公の場で言ってしまう。それを鵜呑みにする人も多い。でも、メーカーとして、保証出来るかどうかは、全く別の話だ。日産は、そこで、話がまとまらないから、リーフのバッテリーの交換に、日本では、始められないでいる。訴訟王国のアメリカではやっているのだから、大丈夫だ、という意見もある。ただ、日本ならではの、、、という特性もある。ロードバイクを買うとき、日本では、傷一つもないことが求められ、塗装の小さなダマがあっても、メーカーアウトレット品になってしまう。アメリカでは、汚れるものだから、新品でも、傷なんかあっても、問題にならない。そういう国民性のところで、国ごとにメーカーは、対応を変えるしかない。
リーフで、24kwhのモデルに、30kwhのバッテリーを積むことは、技術的に可能だ。技術者レベルの話としては。ただ、そこに、保証の話が入ると、保証としての支出がどのくらいあるのか、それをメーカーとして、許容出来るのかが、鍵だ。メーカーが保証するなら、コンピュータから一式変えないと、多分保証出来ないだろう。もし、予想もしない不具合から、事故にでもなったら、三菱の二の舞だ。コンピュータから一式の交換は、200万を超えてしまう。現実的ではないから、メーカーも、やらないだろう、と思っている。
もう一つ、厄介なのが、格好つけたがる人だ。特に技術を知らずに、格好つけたがる人が多い。その人は、技術者が言ったことを鵜呑みにする。だから、公の場で、技術的には可能だ、みたいなことを、簡単に言ってしまう。そうすることで、自分が目立ちたいのだ。それを鵜呑みにする人も多い。
結局、メーカーから保証を含めた正式な発表があるまでは、ユーザーは、変な情報に踊らされない方がいい。
技術的に可能だからと言って、メーカーが保証出来るかは全く別の話だ。それを知っておく必要がある。
昔の日産は、技術の日産だった。技術者が経営上層部にいたこともある。でも、経営センスのない人が、経営すると、会社は傾いてしまう。
これからの時代は、技術者といえども、井の中の蛙、ではダメだ。経営センス、営業センスがないと、生き残れない。もちろん、島津製作所の田中さんみたいに、トコトン技術をやり、ノーベル賞を取れるなら、それも生き方だけど。大概の人は、物知り技術者で、頭でっかちで終わってしまう。そんな人間は、世の中では、使い物にならない。
今は、そんな時代だと思う。
Posted at 2016/07/02 09:01:17 | |
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