9/21 北穂小屋(7:00)-ドーム中央稜取り付き(08:45)-登攀開始(9:40)-
-登攀終了(13:00)-北穂高南峰(13:30-14:00)-<南陵>-涸沢小屋(16:00-16:20)
-テント着(16:30)
結局、昨夜は ほとんど眠れず横になっていただけだった。
縦走する人達は、朝食の順番待ちで並んでいるが、我々は陽も出ていない内から出発する気など
毛頭ないので、小屋前のテラスでコーヒーを飲みながら一服。
最終の案内で、ようやく朝食を食べました。 6:00頃。
ゆっくりと支度をして 7:00に出発。 目的地はアプローチが楽で、もろい岩場が多い滝谷の中では
比較的しっかりしているドームの中央稜に決めた。
最初は一般ルートを歩くが人が多く、なかなか思うように進めない。
南峰に着いたら、登攀に
必要なモノだけをサブザックに詰めて他はザックと共にデポして出発。 この時に
確認しなかった為に、後で大変な目に遭ってしまった・・・・。
ここから先も人が多いが、サブザックでハーネス、ヘルメット装着、ロープを持ってスイスイ
進むと、縦走する人達のほとんどが先を譲ってくれる。 ありがたい。
途中、明らかにクライミング目的なパーティに追いつき話をすると、我々と同じルートを
登るらしい。
「まぁ、仲良く登りましょう」と、お互い挨拶する。
その後、一般ルートと別れ、わずかな踏み跡をたどって滝谷へ下降。
10年ほど前に来た時より、浮き石も少なく踏み跡もしっかりしていて、予想していたよりも
楽だった。
最後に20mほど懸垂下降してバンドをトラバースすると、中央稜の取り付きに到着。
すると、2人がクライミングの準備をしていたので挨拶。 我々が1番だと思っていたのだが・・・・。
そうこうする内に、先ほどのパーティが到着した。
先のパーティが登り出す頃にクライミングの準備を始めたが、
重大な忘れモノをしたことに気づいた!
なんと、
靴(クライミングシューズ)が無い!!!!
靴を出したことは覚えているのだが・・・・、南峰でザックと一緒に置いてきてしまったらしい。
すかさずパートナーに相談すると
「登山靴で登れば? 昔はみんな登山靴で登ったんだし。
それほど難しくないからフォローなら登れるでしょ?」
と。
確かに言われてみればその通りなのだが・・・、まともな(岩の)クライミングは10年ぶりだしなぁ~。
かといって、取りに戻るのも大変なので、
登山靴で登る事に決定。
ただ、その場合、時間が掛かる事が予想されるので、後から来たパーティに順番を譲って、
我々は3番目に登る事にしました。
9:40 登攀開始
1P目
パートナーがリード。 チムニーを抜けるのに多少苦労するも問題なく突破。
<解説 チムニー:人が全身を入れられる程度の幅をもち上下方向に走る岩壁上の割れ目のこと。>
コールが 掛かって私が登り出す。 2/3は問題無く登るが、チムニーで大苦戦。
足を置く岸壁はスラブで全然、立ち込めず、何度も足が滑って自転車を漕ぐよう(泣)
フラットソールなら問題無いだろうが、登山靴 しかも14年前のトレッキングシューズは
ソールも減ってフリクション(摩擦)も効かず、エッジも丸くなった状態では細かいスタンスに
立ちこめない。
やむを得ず、持っていた
タイブロックと、パートナーから借りた
ベーシックーをロープにセットして、
ここを越えた。 (アッセンダーという登攀を補助する道具)
2P目 このピッチもチムニーで苦戦するも、何とか突破。
3P目には先行パーティがいるので、陽が当たる場所で少々休憩。
景色が素晴らしい。
3P目 最初と最後は問題無かったが、中間のスラブで大苦戦。
ここでも、仕方なく、アッセンダーをセットしてクリアした。
4P目 出だしが確信だが、思い切って越える。 後は問題なし。
5P目 最終ピッチ 楽しくクライミング。
無事、終了してパートナーと握手。 この瞬間がたまらない!
ココは広くて座れるので、ゆっくり休憩していると、後続パーティのトップが登ってきた。
私が登山靴で登っていることを知った彼は
「(海外)遠征でも行くんですか?」 と聞いてきたので
「単に忘れただけですよ」 と答えて3人で笑。
あとは一般ルートに戻って涸沢へ下山するだけ。
南峰に戻ると、
ザックの横に靴が置いてありました(爆)
コレさえ忘れなければ、あんなに苦労しなかったのに・・・と言っても後の祭り。
パンを食べてから、14:00 下山開始。
鎖場や岩場でどんどん先行者を抜いて快調に下る。
あと少しで涸沢小屋って所でヘリが視界に入る。
止まって見ていると、どうやらザイテングラード(奥穂への登山道)で事故のようだ。
少し離れた所に隊員をおろしたと思ったら、数分後には遭難者(と思われる)を、
あっという間につり上げて去っていった。 この間、
20分も掛かっていません。
まさにプロの仕事!
16:00 涸沢小屋 着。 ここでビールと酎ハイを購入。
涸沢ヒュッテでは酎ハイが無いのよねぇ。
ここでは、我々が順番を譲ったパーティに遭遇。 ここでも登山靴の話題で・・・。
「グレード、1~2程度上がりますよねぇ 良く登り切りましたね」
と言われるが、単に忘れただけ なので苦笑するしかない。
16:30にテントに、戻って まずは乾杯! その後、カレーを食べて20:00に就寝。
フォトギャラリー 2,
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Posted at 2009/09/26 00:13:16 | |
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