
新型Eクラス(W214)に試乗してきました。
お読みいただく前に、年間で試乗車、レンタカー入れてもせいぜい20車種くらいしか乗っていないただの車素人のいい加減試乗記である事をご理解いただきたく(笑)
まず、スペックからですが、全長4,960mm 全幅1,880mm 全高1,470mm ホイールベース2,960mm 荷室容量540ℓ 車重 1,750 ~ 2,200 kg 最小回転半径5.0m~5.4m 空気効力係数(Cd値)は0.23
EQEと比べると、5 mm長く、幅は25mm小さく、全高は25㎜低い。ホイールベースは160mm短い。
車重は、馬力が同程度(トルクはEQEの方が数十%上ですが)の動力性能のE 350 eスポーツEdition Starドライバーズパッケージの場合でも、EQEよりも160kgも軽い。また荷室容量は50ℓも多く、CD値は0.1低い(でもEクラス相当優秀!)とまぁ、こんな感じ。

外見の第一印象ですが、こうして画像にするとボテッと見えますが、実物を見ると、意外にシャープに見えるサイドラインと顔つきの印象を持ちました。CD値0.23という優秀な空力で、流れるようなデザインです。

リアテールランプのスリーポインテッドスターも、ゲルマン資本のミニのユニオンジャック🇬🇧ランプのような。ゲルマンスキーの遊び心ですかね(笑)

室内全体デザインは、ハンドル形状からしてEQEとほぼ(全くに近い)一緒。
EQEの室内を目に焼き付けてから試乗にのぞんでいるので間違いありません(笑)
室内テイストは、これで現行のCクラス~Sクラスまで統一されました。
この試乗車と私のEQEとの大きな違いは、オプションでMBUXスーパースクリーンが装備されていること。↓これはデジタルインテリアパッケージ404,000円にある装備です。ん?これをEQシリーズに装着しようとすると100万円を超えるぞ、と。比べて40万は安いと思ったら、857,000円のレザーエクスクルージブパッケージとの同時装着じゃないと装着できないみたいです。結局軽く100万円超えか。
これ、何でレザーシートと一緒じゃなければ駄目?と思いましたが、後述しますが、シートに音響連動ボディソニックが装着されますので。
EQEはAMG以外は装着不可なので羨ましい装備です。
私的には羨ましさもあり、レザーいっちゃいな(他、快適装備含まれている)と。したら、ついでにデジタルに40万出しちゃいな、と(笑)

このハイパースクリーンですが、助手席までモニター要らない、と言う声もあるようです。ただ、こうして何も映っていない時に見ると、一枚ガラスの技術にうならされますし、高級感を凄く感じます。昔の日本人なら、コスパだのタイパだの、何パだのごちゃごちゃ言わねぇーで、職人技にはお金をすっと払ったよ、てぇ、もんだ。すっとこどっこい

さて、試乗記はほんの数行になりますが(笑)まず、エンジンを始動すると、冬の始動時のせいかアイドル音が勇ましく室内に入ってきます。
多くの評論家の方が新型Eクラスは静かだ、とレポられていますが、ここは、やはりEQEと比べてはいけないところ(笑)ただ、静かは静かで、ガソリン車の中ではかなり静かな部類の車でしょう。
乗り出しはスーッとタイヤがしっとり転がるように走り出します。ここは高級車らしく、以外に言葉みつかりません。加速時のスムーズさは9ATにより滑らか。もはやこの部分の滑らかさはEV並み。しかし、やはり絶対的にスムーズな(無音で加速していく)EQEと比べてはいけない(笑)
加速は2リッターターボ+モーターは、必要にして十分ですが・・あくまでも必要にして十分。ここもEQEと比べてはいけない(笑)
ボディの大きさは、4.5°の後輪操舵角を持つリアアクスルステアのおかげで最小回転半径5.4m(E350は10°切れるので5.0m)都内の狭い道も苦になりません。(でした)
バネサスは優秀な部類ですが、やはり段差ではドスンと来ます。EQEエアサスの、とろけるようなしっとり度合いと段差に対する処理のところは、大きな差を感じますね。
E350は、メルセデスマジックのエアサスが選べるようですので、装置できる車種については装着をお薦めします。
室内サウンドですが、試乗車はブルメスター4Dシステム(デジタルインテリアパッケージ)。これ、EQEの3Dと何が違うか?映画館のように前の2席がボディソニックなんですね。4D必要か?と言われたら、個人的には欲しいです(笑)

タイヤはハンコックのヴェンタス S1 evo3。どこかに記しましたが、VWの最新BEVもこのタイヤを履いてました。正直私のEQEの次の候補のタイヤです。だってびっくりするくらい安くて、乗り心地良いし、(そこそこ)静粛性も高いし。
この19インチくらいのゴムのぶわってぃ(ブワッティ=セイドルのブログにたびたび出てくる創語である)具合が、良い効果をもたらしているのかもしれません。
リアにも乗せてもらいました。都内(区内)は路面が良いので、リアはさらに快適ですね。
しかし、Sクラスほど、リアパッセンジャーに配慮されていませんので、広さは必要にして十分、くらいの評価。EQEに比べると、160mmもホイールベースが短いので、(比べると)足元は狭く感じます。しかし、これは異常にホイールベースが長いEQEとの比較であり(笑)
また、EQEよりも20㎜も高い全高と床下のバッテリー厚がない差で頭上に余裕があり、平均的なゲルマンスキー(176センチ)なら不満を感じる空間ではありません。ちなみに日本の15倍もある巨大市場の中国では、ホイールベース3,094mmの「L」が投入されてます。

試乗車の価格ですが812万7,273円。税込みで894万円です。消費税の馬鹿野郎!(笑)
これに、セイドル的お薦めオプション価格がAMGパッケージ504,000円。レザーエクスクルージブ857,000円。MBUXハイパースクリーン404,000円、アドヴァンスドパッケージが59万。で税込み1,129万5,000円。
まぁ、これは好みなので、必要そうなのはアドヴァンスドパッケージ位ですかね・・。
すると953万円。この値段でもお安くはなく、レクサスの良いのが買えるのでしょうが、私が両車を乗り比べる限り、どちらを選ぶか?となると新型Eクラスを選びます。(あくまでも素人の個人的主観、見解です)
この性能、質感の車を日本人の年収の倍の人たちが生産していて、今は対ユーロに対して円が4割も下落している中、本当はずっと高い価格のようです。しかしながら、アップルのiPhoneやアマゾンのサービスのように、本国の人たちを高価格で泣かせてまで(笑)日本へはかなりお安い価格で投入してくれている状況。
我々ヤポンスキーは女房子供を質に出してでも(※「不適切にもほどがある」)購入してゲルマンスキーの想いに応えるべきです・・と勝手な事を言ってみる(笑)
E350e(PHEV)は、あまりの人気ぶりに、まだディーラー全部にいきわたってないようですが、私的には本命で、そちらは試乗出来次第、後日。