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2024年07月19日

2035年からは?その②(2024年6月現在)

合成燃料(e-fuel)について前回から半年経ったので、
2035年からは?(2024年1月現在)
「現在のe-fuelの生成コストは700円/L程度と推計されますが、そのうち約90%がH₂の調達コストです。H₂を大量かつ安価に調達することがe-fuelの精製コスト低減に直結します。また、再生可能エネルギー由来のH₂を材料としなければe-fuelと定義されないため、再エネを活用した国内H₂製造基盤の確立や装置コストの一層の削減が求められます」
2040年の合成燃料の価格予測ですが、リッター300円くらいの予想だそうです。
今が300円予想なら、17年分の物価スライド(毎年2%)で430円。そこから税金乗せでリッター600円と言ったところでしょうか。


久しぶりに資源エネルギー庁のHPを見ましたら、多少情報が更新(今回非公開多い・・)されていましたので、少し書き足します。
その前に、前置きですが
アメリカも、いやアメリカですら?新規導入電源については、ほとんど再エネ、蓄電池という事を先日、記しました。パリ協定の最終ゴールは人類が排出するCO2の大幅削減。あらゆる産業においてCO2削減が求められています。自動車産業はその中の一つであり、自動車を動かすエネルギー(石油、水素、電気)を作り出すエネルギー産業もまたその中の一つにすぎません。
みんカラですから、ここは自動車に絞って書き進めますと、まず自動車からのCO2排出。内燃機関車は、自動車の製造時はもちろん、燃料の採掘~輸送~精製、ガソリンスタンドへの輸送、自動車への給油後の燃焼でCO2を排出します。また1日、世界では何千万台もの車が何百度もの熱を発して周囲を温めていますので、その熱エネルギーを他者が冷やすために使用するエネルギーまで計算に入れたら、莫大なCo2排出になるでしょう。なんせ、酸素層なんて、せいぜい高さ10Kmまでの、地球比にすると超薄膜ですから。
実際、スコープ3まで見た場合、世界最大のCO2排出メーカーはトヨタ自動車とされています。まぁ、これは世界一の販売台数を誇るメーカーですから仕方ないのですが・・。
EVの場合、自動車の製造部分に加えてリチウムイオンバッテリー生産時に大量にCO2を消費されている、といった話が恐らくマツダのロビー活動から生まれた話がありました。
それはリチウム鉱山からの採掘から始まり、精製する場所への輸送(船から)時、そしてバッテリー製造時にCO2を排出する、といった一連で排出されるCO2 の話です。しかし、これはそれぞれが遠隔地で行われていた時代の古い話で、今や、この大半の工程が中国に収斂されているため、大幅に減っている状況となっています。これらの最新状況(と言っても4年も前ですが)を反映した結果なのでしょうが、2020年のトヨタ統合報告書において、「トヨタの研究結果」として(要旨として)「(バッテリーとエンジンを搭載する)ハイブリット車の方がEV車よりも製造から廃車までに3倍のCO2を排出する」と述べられています。まぁ、これは無かった話。黙殺されている話ですから、気にもしていないのでしょう。本日の時点で削除されていませんでしたから(笑)
さて、前置きが長くなりすみません(笑)
自動車に関して2035年以降を現時点で考えると、結局、下記の話が確定したことで、2035年以降の新車において「CO2排出0」をBEVあるいはCEV(燃料電池車)のみをゴールとしている国は、イギリスと、アメリカの19州位になっているという認識があります。しかも欧州がこれを通したことにより、世界中のどの国よりも、車の動力源に関しては緩んだことになります。つまり、V12エンジンだってOKと。
欧州連合(EU)は3月28日のエネルギー相理事会で、ガソリン車など内燃機関(エンジン)車の新車販売について、2035年以降も「e-fuel(イーフュエル)」と呼ばれる合成燃料の利用に限り認める法案を最終承認した。

中国も最初からPHEVがOK。中国がBEVで100%だと思っていた、勘違いしていた人は、しれっと主張変更していますが(笑)欧州も↑こんな状況。ですから、エンジンガーとか、EVガーとかもうその動画で稼ぐのやめましょうよ。安心してください。エンジンは残りますよ(笑)

で、話を合成燃料に戻しますと、各国熾烈な戦いが始まっています。「日本は合成燃料開発にて負けるわけにはいかない」と言っている割には、合成燃料使用義務付けが2050年~とか寝ぼけたこと言っています。欧州は2035年から義務化ですから、目の色が違う。日本は遅れをとるのは必至ですね。おもりをつけてスクワットトレーニングしないと高く跳べないんですけどね。alt
さすが、欧州にて「2035年以降はBEVのみ」をつぶしたドイツ(笑)今年ベルリン宣言なるものが。日本も混ぜてもらっています。
alt

2035年までは11年も時間があるし、合成燃料ならそれ以降でもガソリンOKだしってなった欧州。今、HEVが売れ始め、また今後も売れ続けるのではないかと。
なぜかって言いますと、2035年以降も、リッター35km位走るトヨタあるいはホンダあたりのハイブリット車なら、まぁ、合成燃料はリッター600円でもOKでしょ。って。
だって「ガソリン車のリッター17.5km(現在欧州のガソリン価格はリッター300円なので)とコスト同じだろ?」ってのがあるのかもしれません。
日本はいまのインドの政策ばりに、2035年はラストマンスタンディング戦略ですかね。つまり、世界各国で使用されずに、余って安くなったガソリンを使いまくりまっせ、みたいな(笑)
いや、そう甘くはないかな。欧州は2026年に、炭素国境措置(Carbon Border Adjustment Mechanism:CBAM)発動させますし、日本は、仮に欧州を捨てても、他国も同じような事をやり始めたら、結局、石油使いまくりはできませんけどね。
2035年・・・日本においては、ハイブリット車は販売継続されますし、(いまのところ)どの情報見ても結論は同じです。動力源については車齢(10年乗るでしょ)を考えても、もうしばらくは何も心配せずともいいと思います。
ブログ一覧 | BEVの課題に対して | クルマ
Posted at 2024/07/19 20:06:22

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この記事へのコメント

2024年7月19日 21:00
こんばんは。
THSのリッター35kmのカタログ値も欧州へ持って行くと計測モードの違いで25kmに激減するんですよね。
また一部の燃費スペシャルモデルを除くとそこまで突出した数字でもなく、
欧州データで車のサイズやパワーを似たような所で見てくと
新型C-HR 1.8L 4.7 L/100 km
日産Qashqai e-POWER  5.1L/100 km

で実燃費はこっからさらに落ちる訳で、カタログ値は高くても現実との乖離は大きく。
合成燃料OKでも実際はプラグイン必須、ならBEVで良くね、の流れに収束してくのは時間の問題だと思ってます。
コメントへの返答
2024年7月19日 23:55
あ、確かに。リッター35kmとかは、日本での数字でした。欧州は高速域主体で、HEVってそこが苦手なイメージが。それに、今は空前のユーロ高、円安ですから、日本車が売れない理由はない、と。
また合成燃料のリッター600円はコストからみた価格で、欧州の税金がどれだけ乗るか?で価格決まりますね。もしかしたら800円位かも。ドイツなんて原発やめてますから、フランスからクリーンエネルギー買うにしても、もっとコストかかるかも。
すると、やはりガソリン車は、お金持ちしか乗れないイメージですかね。
ポルシェ911は、ガソリン車一本ですし、フェラーリ、カウンタックも。道理で、強引に合成燃料使用に限ってガソリン車認めさせたのがドイツ・イタリア(←実はイタリアも)だったわけだ(笑)

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