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2024年11月12日

シャオペン(Xpeng)P7plusの衝撃

シャオペン(Xpeng)P7plusの衝撃 「汝の敵、中国を知れ」コーナーその②です(笑)
世界最大の自動車市場である中国で、日独メーカーは苦戦していますが、中国の新エネルギー車(NEV)において、中国勢とはコスパで勝負にならない状況に陥っています。
どうにか過去のブランドイメージで売れている所もあり、なんとか踏みとどまっているような状況ですね。
しかし、日本の働き盛り世代同様、中国の働き盛りの世代には過去のブランド力は通用せずに、彼らはコスパ重視。
そんな市場に、シャオミのSU7に続き、コスパ化け物のBEVが投入されてきました。
11月7日から、中国のスマート EV の設計、開発、製造、販売を行う AI 駆動型モビリティ企業、シャオペン(小鵬汽車、Xpeng)が、「P7plus」の販売を開始しました。発売3時間で3万5千件の予約が入っているようです。
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スタンダード(186,800元)は、リン酸鉄(LFP)バッテリーで容量60.7kWh。
航続距離は、620Km。
長距離モデルのバッテリーは76.3kWhで、航続距離は710km。
日本円に直すと・・円安にも関わらず性能比では衝撃的な価格です・・396万円~422万円ですね。
さて、この400万円の車ですが、どんな性能を持っているのでしょうか。
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「P7+は、XPENG車の 「ロボットフェイス 」のフロントデザインを踏襲。
サイドの特徴としては、すっきりとしたライン、フローティング・サイドミラー、隠しドアハンドルなどが挙げられ、フラッシュサーフェイスな外観となっています。エアロダイナミクスは、これらのボディ形状により、0.206とメルセデスベンツEQS並みのCD値。車体は結構大きく、
全長5,056mm×全幅1,937mm×全高1,512mm、ホイールベースは3,000mm。
外観はこんな感じですが、個人的に衝撃を受けているのが、バッテリーの薄さ。説明に
「世界最薄のバッテリー パック (わずか 109 mm) を使用し、後部座席の乗客に 973 mm の十分なヘッドルームと、両列に足を伸ばすのに十分なスペースを提供します」
とあります。
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EQEもですが、マツダのEZ-6のサイドビューは、バッテリーの「厚さ」による影響を感じるのですよね。しかし、シャオペンのP7plusは厚みを感じないスラっとしたサイドビューを持っています。
「個人的に衝撃を受けている」に話を戻しますが、例えばトヨタは、次世代BEV第一弾(2026年末予定)のレクサスLF-ZCで現行よりも20%も薄くした「120mm」にする予定です。ところが、シャオペンは前述のとおり、800Vシステムで薄さ「109mm」を実装してきており、トヨタの2年後の目標としている数値を既に追い越してしまっている点です。しかも800Vシステムで。
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内装ですが、15.6 インチのフローティングセンター ディスプレイと 10.25 インチのデジタルインストルメントクラスターを備えたラップアラウンド コックピット。キャビンには、クアルコムの Snapdragon 8295P チップを使用したXPENGの Tianji XOS 5.4.0 システムを搭載。スムーズなインテリジェントインタラクションが可能とのこと。日本では不要!不要!と言われるでしょうが、マッサージ機能付きです。
でもまぁ、400万円ですからあった方が良いかと。私もマッサージ機能は結構使っています(笑)
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デンマークのオーディオメーカー、Dynaudio speaker system with Dolby Atmos technology搭載。BEVなのでピュアな環境でサウンドを楽しめそうです。
カスタマーインサイトではないですが、日本ブランド車は、中国の若者に「なぜ純正オーディオが陳腐なの?」と思われてしまっているようです。
先進運転支援システムにおいては、テスラのFSDのような純視覚認知方式を採用し、LiDARを廃止することで技術コストを25%削減している模様。
XPENG独自の高度な AI ホークアイ ビジョン ソリューションを初搭載し、人間の目より 10 倍鮮明な HDR 機能を備えた 8MP カメラを搭載。LiDAR や高解像度地図に依存せずに高速道路や都市部のインテリジェント運転支援をサポートしています。具体的には、11 台のカメラ、3 台のミリ波レーダー、12 台の超音波レーダー、および 508 TOPS のコンピューティング能力を提供する 2 つの NVIDIA Orin-X チップを搭載した P7+ は、信号機や道路標識だけでなく、49 種類の障害物も認識できる模様。この発表に対して、テスラのイーロン・マスク氏はSNSで「…」とコメントしました。
マスク氏はご存じのとおり、LiDARを高価で不必要だと批判しており、さらにはミリ波レーダーや超音波レーダーすらも廃止し、現在のセンサーはカメラのみとなっています。テスラとしては、LiDARの無いシャオペン車がどこまでのものか、どこまでの実力か?分解の為の購入に早速走っているでしょうね(笑)
シャオペンは、2014年創業の若い会社ですが、設立当初から「 AI モビリティの世界的リーダーになる」ことを目指しており、「最先端技術を通じてスマート EV 革命を推進し、モビリティの未来を形作る」という使命を掲げています。
自動車製造においては、フルスタックの先進運転支援システム (ADAS) 技術とインテリジェントな車載オペレーティングシステムを自社開発しているほか、パワートレインや電気/電子アーキテクチャ (EEA) などのコア車両システムも自社開発しています。
現在、ニューヨーク証券取引所にも上場し、これまでにアリババ、IDG、シャオミ、セコイア・キャピタル・チャイナからの出資を獲得しています。ん?シャオミ・・合併もあり得るかもですね。
さらには、この先進技術を見越して、フォルクスワーゲンがシャオペンの株式の5%を約7億ドルで取得しており、今後、フォルクスワーゲンのBEVは2026年からシャオペンのプラットフォーム(まずは中国市場から)を採用する予定です。
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「Xpeng P7+電動リフトバックは、11月の販売開始前にメーカーに積み上げられ始めました。これはXpengが最近発売したMona M03の注文に追いつけなかったことを考慮すると、これは合理的な動きです。P7+に戻ると、目撃されたすべての車は黒い屋根と大きなホイールを備えている」

この手の在庫画像は「悲報。余剰生産の中国車」「中国は、余剰生産車を日本に売りつけている!」みたいな。←中国は左ハンドルなのに?(笑)
この画像も「墓場ガー」にしちゃうんでしょうけど(笑)

欧州では、既にシャオペンは電動SUVの「G9」と電動セダン「P7」、そして英国では右ハンドルの電動クロスオーバー「G6」を発売しており、シェアを拡げています。
これが、安かろう悪かろうな粗悪な車なら放置できるでしょうが、こんなコスパ化け物がこれからドンドン欧州に入ってくる。
そりゃ最大45.3%の関税(今後5年間も!)をかけたくもなりますわな。
ブログ一覧 | EV | クルマ
Posted at 2024/11/12 18:23:44

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この記事へのコメント

2024年11月12日 18:38
シャオミのSU7、シャオペンP7plus、極めつきはZeekr 007
他にも「7」が付く中国車があったような???
007フリークの私はネーミングが気になります。
思わず惹き付けられてしまうんです(@_@)
コメントへの返答
2024年11月12日 18:56
たしかに。欧米を意識したラッキー7でしょうか。しかしジーリーのZeekr 007・・ジーリーはアストンマーチンの大株主ですか・・。

でも中国のラッキー番号は「8」ですよね。八末広がりとか∞とか・・。
ちなみに日独メーカーでも中国で「万台」単位で売れて頑張っているのは、トヨタbZ3、BMWi3、フォルクスワーゲンID.3の「3」兄弟です(笑)
2024年11月12日 20:44
車格から、ついにテスラ越え?のEV性能
XPENGも技術開発では一歩も引かない構えですね。
EVEエナジーというあまり聞いた事が無いLFPバッテリーを搭載していますが、層の厚さも中国の強さと感じます。
コメントへの返答
2024年11月13日 9:03
シャオペンは、バッテリー以外は垂直統合のようですね。もはやライバルはテスラで、テスラ(マスク氏)の方もライバル視しちるようです。
中国勢の層の厚さ。蟲毒・・ではないですが、この中でも強いものだけが生き残っていくのでしょうね。
EVEエナジーは、LFP専業のようで、BMWやキア、ジャガーランドローバーを顧客に持ち、アメリカのミシシッピー工場でも26年出荷開始するようです。
実は、この「P7プラス」ではない、「P7」は炎上動画もあったりします。新興は叩かれやすいのですが。それもあってLFPに換えた模様。
2024年11月13日 5:53
LiDAR だと電気食いまくりですものね
コメントへの返答
2024年11月13日 9:09
テスラがLiDER使用しないのは、コストと台頭する中国勢対策かと思っていましたが、理由は、単にコストと、おっしゃるように消費電力の問題でしょうね。
また、シャオペンのように、LiDERに頼らないでの自動運転に目処がついた(まだこれからでしょうが)のもあるでしょう。しかし、これから万台も売れるでしょうから、万に一件の事故動画を使用して潰しにかかるのも目に見えます。逆に負けずに屍を乗り越えていく中国勢も目に浮かびます。

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