「東京オートサロン事務局は1月12日、1月10日~12日の会期で行なわれたカスタムカーと関連製品の展示会「東京オートサロン2025」の来場者数を発表した。発表によると3日間の会期を通じて参加人数は25万8406人、前年を2万8333人上回った」
とのことで、昨年以上に檄混みでしたが、日産とかモデリスタとか、車を真面目に展示している所は比較的空いています。皆がオニャノコに夢中なうちに私はお車を撮影(笑)
今日は、ヒョンデブースから、「インスター」

トヨタの言う「マルチパスウェイ戦略」に位置(ガソリンおよびEV併用販売)づけられる世界戦略車。ベースは、韓国における軽自動車規格に適合「キャスパー」という内燃エンジン(1リッター3気筒)搭載車です。
韓国ではEVバージョンは、2024年6月にキャスパー・エレクトリックという名で発売され、欧州では「インスター」を名乗ってデビュー。日本でも「インスター」を名乗って販売されることになります。
全長3,830×全幅1,610×全高1,615mm。ただホイールベースだけは内燃機関と違うようでEVらしくホイールベースが2,580mmと長く、これがサイズからは想像できないスペースを生み出しているようです。しかし、日本ではマンション駐車場の高さが引っかかる?

前席はベンチシート。画像は撮れませんでしたが、前席からフルフラットになったり、前後左右ウォークスルーなどシートアレンジも多彩のよう。
また、内装も(韓国版)軽自動車というクラス感を考えると悪くはなく、モニターも一番安いグレードでも11インチモニター、およびナビ搭載。

こちらは、日本では後日の追加が予定されている「インスター クロス」をベースにカスタマイズを施した「インスター ターマック」。ボディカラーは「ホットロッドレッド&ホワイト 2トーン」。
なんでも、西日本地方にあるカルスト草原からインスピレーションを得たというコンセプトカーらしいです。オニャノコ来たら、多少ギャラリー増えました(笑)

さて、お値段。日本での価格は補助金抜きで、
Casual(42kWhバッテリー):2,849,000円
Voyage(49kWhバッテリー):3,355,000円
Lounge(49kWhバッテリー):3,375,000円
となっています。
42kWhバッテリーモデルの航続距離はWLTPモードで327km(日本未定)
出力:97ps/15.0kgm
49kWhバッテリーモデルの航続距離はWLTPモードで370km(日本未定)
出力:115ps/15.0kgm
車重は1300kgと1360kgなので、やはりこのクラスなら重いのかな。
国からの補助金は公表されていないものの、ヒョンデでは「35万円」と想定していて35万円を下回った場合は差額はヒョンデが保証するとのこと。
すると、一番安いカジュアルは2,499,000円。参考に、東京都なら、このインスターなら給電機能ありで45万円ですから、2,049,000円。さらに区によっては、10万とか別途出ますから、お住まいの区によっては200万切りますね。
いまなら先行予約特典として、5年間の法定点検や車検も無料となるプログラムも付加されるとのこと。EQEもそうですが、5年間はここの部分のコストはかかりません。
さらに日本向けは気合が入っていて、右ハンドルもそうですが、ヒョンデ初となるペダル踏み間違い時の急発進抑制機能。そして車内外で電気機器を使用できるV2Lが全車標準装備されています。また、日本の道路事情に合わせたサスペンション・セッティングや、首都高速道路から一般道まで対応するきめ細かな自動追従機能、ストップ&ゴーの多い環境に合わせた走行モードなどなど、日本の環境に即した仕様に変更されているようです。まるで、回しもののようだな(笑)
まぁ、日本ではEV自体のイメージも良くないですし、何より韓国車、また日本人はディーラー好きですから、今の売り方を変えない限りは、まぁ、厳しいでしょうね。
早速、トヨタのライズとかクロスビーと比べてあーだこーだ、等の意見も出ていますが、求めるもの、とか購入層被りますかね?
また、インスターと軽自動車とを比べて「税金ガー」など意見も多いですが、これも軽を求めている人と、インスターを所有して得られるものから、車選び、被りますかね?
と言いつつ、税金など諸費用は、この機会に私の後学の為整理します。(軽自動車は詳しくはないので)実際どんなもんか?見積もりをとってみました。
EVは、5年で税金は
106,500円です。
自動車税
・1年目6,500円 2年目以降25,000円
自動車重量税は、
・初回車検時(購入から3年分:0円
・2回目車検時(4年目〜5年目分):0円
参考・3回目車検以降(6 年目以降の車検):15,000円
・ランニングコスト 電費7.786km 180円=46.716km(関東の場合。関西は53.9km)
一方、軽自動車・・トルク10.6kgmと軽自動車トルク日本一のNBOXカスタムターボ。オプション無(1,000kg) 2,015,200円で計算すると、
5年で税金は、
82,200円。でもEVって全般的に性能重視のはずで、こういうもので元を取ろうとして乗る車ではないですよ。
内訳は、購入時、軽自動車税(環境性能割1%)17,000円
自動車税
13年目まで1年10,800円
自動車重量税
・初回車検時(購入から3年分):5,600円
・2回目車検時(4年目〜5年目分):5,600円
参考・3回目車検以降(6年目以降の車検):5,600円
WLTC 20.3km/L 180円=20.3km
確かに、5年で、24,300円の税金差があり、それをどう見るか?ですが、車重を考慮しても得られる余裕のある走りや、室内空間、ランニングコスト(180円で倍走る)、幅が日本の軽企画よりも少しあるだけ安定したデザインなどなど、やはり購入理由として税金だけの理由には左右されないと思います。ちなみに東京都、愛知県の場合はEV自動車税は5年無料なので、5年間の税金は0円。東京都、愛知県スゲー。
ちなみのちなみに、ヒョンデ・インスターは、先日発表された「2025欧州カーオブザイヤー」の最終選考7ベストに欧州メーカー以外で、キアとともに残っていました。しかし結局タイトルは、ルノー5/アルピーヌ Renault 5/Alpine A290が取りました。
①ルノー5/アルピーヌA290(Renault 5/Alpine A290):353点
②キアEV3(Kia EV3):291点
③シトロエンC3/e-C3Citroën C3/ë-C3:215点
④ヒョンデ・インスター(Hyundai Inster):172点
⑤ダチア・ダスター(Dacia Duster):168点
⑥クプラ・テラマール(Cupra Terramar):165点
⑦アルファ・ロメオ・ジュニア(Alfa Romeo Junior):136点
欧州車以外で残った、②のキアEV3、④ヒョンデ・インスターは、EVとしての性能や走りの楽しさ、コスパは大満足なものの、結局、キアEV3は、「キアEV6の延長線上でしょ?」インスターは「見た目は既に発売されている「キャスパー」でしょ?目新しさはないよね」と言う評価が足をひっぱったようです。それいうなら「ルノー5」もですけどね(笑)
個人的には、この中ではルノー5/アルピーヌA290のアルピーヌA290の方が一番。二番は、アルファ・ロメオ・ジュニアが欲しいところです。
カスタムカーショーの祭典なので仕方ないですが、残りの欧州7ベストカーのうち6ベストカーの方を日本で見たいです(笑)