
先日、風呂場の寸足らずオーダーメイドブラインドのリカバリー窓製作で伺ったお宅で、レンジフードのスイッチも壊れていたため、ついでにLEDを付けるべくスイッチを分解修理してみたところ、油でコテコテのフード内に有るスイッチ内部にも油が浸潤し、想像通り「ラッチ機構」が働かなくなっていました。
商品は、結構目にするメーカーで、富士工業のキッチンレンジフード「SKV-75LS」です。
スイッチは3連なので、ファンは一速。
ボタンの仕組みは、左から「FANオフ」「FANオン」「照明」の順です。
分解して驚いたのは、こんな余裕有るスペースに使うスイッチで、しかも油膜ありきの場所で使われる商品に、こんなちゃっちい部品を使っているなんて、信じられませんでした。
困っている人が日本中に多数います!
一例:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1394489133
これも同じスイッチです。
http://fanblogs.jp/loghouse/archive/11/0
スイッチを放棄して既製品のランプを付ける…こうはしたくありません。
検索したら居るわ居るわ…
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%89+%E7%85%A7%E6%98%8E%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%81&espv=2&tbm=isch&imgil=JJUkLdVo3zcL5M%253A%253Bn5Hg-O1dJD23CM%253Bhttp%25253A%25252F%25252Ffanblogs.jp%25252Floghouse%25252Farchive%25252F11%25252F0&source=iu&pf=m&fir=JJUkLdVo3zcL5M%253A%252Cn5Hg-O1dJD23CM%252C_&usg=__t83I4eJbyynN8fjHZYX-UrVCkNA%3D&biw=1445&bih=869&ved=0ahUKEwid3eHTiIvTAhULLI8KHajpDa8QyjcIVA&ei=H7XjWN3RIIvYvASo07f4Cg#imgrc=JJUkLdVo3zcL5M:
これってほぼ被害者リストじゃん…😰
肝心の「ラッチ」機構に有る溝をトレースするピンが、シャープペンシルの0.3mm芯よりも細いんです。
少しでも浸潤したらアウトです。洗浄して組み上げたら、ラッチ機構は働きましたが、通電部分がNGになったので、再度開けて修理しても良かったのですが、この貧弱構造の物を修理しても、結局近日中に壊れることは明かです。
別の部品を探すことで引き上げ、ネットをウロウロして見付けたのが、サトーパーツのスイッチで、プッシュでオルタネイトタイプなのに、ボタンは常時出っ張ったままでモーメンタリースイッチのような面白いスイッチでした。
スイッチ内部が3極でシーソーになってて、プッシュスイッチを押す度に、中央コモンの信号が左右に振られる‥という構造になっています。
サトーパーツ/GP-31LA。
廃品種
取り付け穴 6mm
ツマミ径 12mm 赤
標準AC125V←要注意!車ばかり触ってると、うっかりDC12Vのを買ってしまいがち(^灬^;
最大AC250V
ツマミ径を見て感激しました。
レンジフードのスイッチと全く同じ直径です。
ボタンの形状は、レンジフードの物と少し違ってて、元のが真ん中の膨らんだボタンに対し、これは真ん中が凹んだタイプ。
これがスイッチケースに入ったなら、外付けスイッチに変更する事無く、一番シンプルに改造修理が出来る事になります。
で、スイッチを分解し、元々のスイッチが有った場所の要らない形状を削ったりカットして、このGP-31LAと言うスイッチが組み込めるよう加工しました。
(加工中はアドレナリンをフル分泌で集中していたので写真無し)
片面にマウントしてみると、、、

ピッタリ!!!
感動の一瞬です♪
ボタンの高さも、ネック部分のナットと座金をずらして調整出来ます。
内部に有る、FANスイッチ用のスライドアーム(オン時のロックと、オフ時のリリース機構用)は、照明スイッチ部分の手前でカットしてしまいます。

同様に、電源用の端子プレートもカット。
ファン用のリリースボタン(OFF)をマウントします。
次にファン電源用スイッチをマウントします。
そうしたら、リリースボタンを押して動作チェックします。
カチ!
バッチリです。
GP-31LAの赤いボタンを填めます。

結構ナチュラルでしょ♪
次にフタ側のプレートを加工します。
その前に、先程説明したラッチ用ピンの様子も見て下さい。

パッと見ると、見難いくらい小さいのがお判りかと。
こんな所にこんなマイクロスイッチ構造の部品を使う必要は全く有りませんね。情けなくなります。
少し削るだけで取り付ける事が出来ました。

ご覧の通り、GP-31LAスイッチはバーが金属で細いものなので、純正品で太い四角柱の樹脂製バーの部品に付いていたグレーのボタンは流用できませんでした。
これが流用できたなら、もっと純正修理に出来ますよね。
詰め物を施して、元々のグレーボタンを使おうかなとも思いましたが、色違いって言うのも使いやすそうなのでこのままで進めます。
念のため、この後このスイッチケースを、絶縁テープでぐるぐる巻きにしておきました。
スイッチに配線を施します。
黄色と白色線をスイッチユニットの端子へ戻し、赤色線は、GP-31LAスイッチの片方へはんだ付けします。
白色線から分岐させたケーブルを、GP-31LAの端っこ側にはんだ付けします。
間隔が狭いので、巻き付けに注意してしっかりはんだ付けしましょう!
配線は、AC125V対応の電源ケーブルクラスのコードで行います。
台所の換気扇に取り付けて出来上がり♪

当然クリーニングも込みですよ♪
かなり調べましたが、純正部品がメーカーに無くて、業者が販売している物を見付けたものの、5,800円という法外な価格に驚愕し、その後サトーパーツのGP-31LAに出会うことが出来ました。
ヤフオクで200円で、送料120円を足して340円也♪
今日も凄く喜んで貰うことが出来ましたよ♪
追記・・・
何を隠そう、ウチのも富士工業製品で、ボタンが5連のやつです。
左側4つがファン用で、一番右が照明用です。
ウチのも故障したら、このスイッチで対処しようかな。
予備で一つ多めに買っておけば良かったかも・・・😓
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Posted at
2017/04/05 00:40:49