

●ご覧にいれましたのは、1980年代末に発売された、シック・エフエックス、その本体と、予備、また、ヤフオクで3年前に購入した、両刃の間にカスが詰まる初期型タイプの替え刃群です。
●わたくしは断然に『ウエットシェービング派』であり、且つまた、叶うだけ充分に満足できる性能と形態が、その道具には備わっていてほしい、そう望む者です。
●バブル突入の頃の工業製品には、今では製品化不可能な、凝った品を多く見かけます。
九分九厘、中国、あるいは当時これと並ぶ第三国での生産であり、その初っ端の受注国政策、『どうぞこちらへ、よくぞいらっしゃいました体制』の下、生産コストが恐ろしく圧縮され得たからこそ、通り相場で、お店に並ぶことが可能となった稀有な製品群でもあります。
さて、写っている通り、替え刃購入後3年弱が経過していますが、残量からおよそを計算しますと、年間8ピースの替え刃で済んでいることになります。
単価51円なので、年間408円のコスト。月換算では34円です。
●つまり、こうして、限られた原資の下、生活に望む質を保ちつつ、自家用車の部品代、修理代を捻出していく、然様なお話となります。
従いまして、それらと関わることを無視し得るほど潤沢な原資を欲しいがままとされていらっしゃる諸氏には、甚だ、お退屈な話となります。
この辺りまでのおつきあいで、ご挨拶さしあげておくのが、礼儀に適った進行と存じます。
「ありがとうございました。いつか、こちらにいらっしゃる折あれば、あらためてまた、よろしくおつきあいくださいます様、お願いいたします」
●さて、一方で、使い捨ての廉価なものもございます。
(この画像は、メーカーサイトからの借用です、お世話になっています。嘗て、髭剃り刃は『ウイルキンソン・ソード※(WikipediaのURL貼っておきます)』一択と持て囃されましたが、現在はご存知の通り、本国を離れドイツ製造のものとなり、米国では、貴社シック名義で販売されるに至った、斯様な態です。)
例えば、画像の現行シック・エグザクタ2、アリエク※なら単価18円程で入手可能です。
※今のアリエク:依然、品目間違いなく、また、壊れずに到着するとは限りませんし、万一のトラブルの際も、嘗ての『異議申し立て』体制が嘘の様に、ユーザー尊重の姿勢は皆目見られなくなりました。
近頃は、実に、かなりに厄介。
アリエクにぶら下がって商いしているショップも強気ですが、アリエクもまた『ショップを規制せず、なるべく放置』の態なので、一旦、トラブル対応を始めると、こちらの神経、擦り減らすこと甚だしいです。
これは、近年における中国の、対外的貿易政策変更の余波、先の『どうぞこちらへ、よくぞいらっしゃいました体制』の、事後の当然の成り行き、直の反動、この様に見受けられます。
けれど、それはこちらの益とリスクの相反なので、言いっこなし。
この、アリエク無事到着&正規品間違い無しだったらよかったね単価18円。
通常2週間程とされている耐用期間を無理に2倍以上に拡大し、ひと月とすれば、あるいは、それ以上に用いれば、わたくしの月単価38円を悠々と超えて行くことができます。
しかしながら、このシック・エグザクタ2、棄てるには忍びないデザインが与えられています。
けれど、剃刀負けが酷くなって、もう、棄てて、あたらしいものに移らざるを得ない。
先ず、この葛藤を避けたい。
次に。
出来るなら、気に入ったものを、ずっと用いて行きたい。
この2点で、ほぼ100ピースに至る替え刃の入手となりました。
残量から概算すると、あと28年、使い続けることができる。
勿論、刃そのものの経年劣化が考えられ、実耐用年数は減っていくものと思われます。
これを大雑把に加味して1/3とすると、残りは10年分。
すると、いくらか心もとなくなって来るので、どこかでまた100ピース、入手することになると思います。
幸い、本体は丈夫で、最早四半世紀を越え10年が経っているにもかかわらず、終了の鐘の音を聴かせるはずの、致命的な箇所、唯一負荷最大となる可動樹脂部※に、然したるトラブルも見受けらえません。
往時の素材選定、与えられた構造強度、素晴らしいです。
使用状況を推察し、これらを設定した方も優れているけれど、それを、乏しい予算内で、真面目に製品化し、製作し続けた諸氏も素晴らしい。
※唯一負荷最大となる可動樹脂部:本体内にスプリングが設けらえていて、そこから樹脂のスティックが替え刃中央背面に伸び、本体左右でクリップした刃を中央で支えつつ、軟体樹脂で成形された刃のキャチャーが刃とともに、肌との接触曲面に同調し、変形するのを支える構造になっています。
これをして、FX。
投資のFX(外国為替証拠金取引)ではなくて、関数のそれ、y=f(x)を指して命名されたものと思われます。
けれど、当時の経済的賑わいに乗せて、あるいは、経済的活況の象徴としての「外国為替証拠金取引の名称」をも包含するものとして、名付けられたと、推したくもさせられはします。
●四半世紀前に製造された乗用車を、現状生活水準の域内で、自家用として、継続して用いて行くことと、これを維持し続ける努力。
『ケチ』
その継続的努力と、暮らしの様式に直接差向けられた更新要請。
次は、この初期型替え刃の限界と、これを補うための、シェービング作法のささやかな変更。これについて触れて参りたいと存じます。
Posted at 2026/07/09 13:11:06 | |
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