
地震当日から復旧までの話。
災害等の有事の際、自分は備えもあるし、ある程度の知識はあるからいざとなれば大丈夫だと思っていた。
、、、、反面札幌でそんな地震や災害なんてあるんか?と胡座かいていた部分もあった。
これから先は只淡々と事実を記しただけの面白味もない内容となっています。
興味のないかたはリターンしてくださいwww
地震前夜のこと。
夜の10時過ぎ。
職場スタッフより明日仕事休ませてほしいと電話があった。
明日は早くに出勤しなきゃならんなぁと思うと余計に寝れなく多分午前1時頃床についた、、、
なんか夢を見ていたような気がしたけど何かは覚えていない。
多分ガッキーがお嫁さんになってくれるとかそんな感じだろう。
ようやく寝付けたわずか数時間後。
今までに聞いたことのない音と家が軋む音、地震速報メールが同時に聞こえ目が覚める。
起き上がりセオリー通り玄関へ行き退路を確保しようと何とか起き上がろうと試みるが全く動けない。必死にベッドにしがみつき揺れが収まるのを待つしかなかった。吹っ飛んでくるヘルメットを右手で払い、電気をつけることもなくひたすらベッドにしがみつきリビングから聞こえる物が落ちる音、割れる音を耳にしながらおそらく人生で一番長い数十秒を体験した。
何がなんだか分からないまま起き上った。部屋の電気のリモコンは当然どっかに消えていたので廊下においてあるセンサーライトに手を当てた。
玄関に行き扉を全開にしトレッキングシューズを履きリビングへ、、、
ひでぇwww
薬箱の消毒液が漏れたのか部屋中が病院みたいな匂いがする。
電気はかろうじて点いたので直ぐに装備を整える。
貴重品はまとめてあったので探す必要はなかった。
両隣の奥さま(一夫多妻制ではない)が泣きながらどうすれば良いの?と言ってくる。
うちのマンションは50代から70代くらいの女性の独り暮らしが多く男の世帯は私含めて2世帯しかなかった。
取り敢えずすぐ下に降りて次の揺れに備えましょうと下へつれていく。
今後のことはどうなるかわからないが水の確保が必要だから電気が来ている内に水をためておいた方がいいと話している内に停電に。
真っ暗になったアパートの下にいるご婦人たちに取り敢えず持っている懐中電灯を渡した。
お兄さんはどうするの?と聞いてくるので直ぐに職場にいかなければならないことを伝える。
よく見ると外壁は崩れ落ち、所々にヒビが入っている。次の地震でダメなような気がする。
道路状況も怪しいので取り敢えずカブで出勤。
近所の道路は陥没して酷かった。
それから50時間仕事は泊まりでこなした。
職場の電気復旧は地震発生から約30時間後となった。
備蓄していた水は全部で48リッター。
職場の備蓄も合わせればかなり持つ量だ。
職場は水は出たがガス、電気は完全にアウト。全てオートメーション化されたその設備は停電ひとつですべての機能をシャットダウンせざるを得なかった。
電気がなきゃ仕事にならんと何も行動せずに喚いている奴に「死ぬ気でやれよ!死なねぇから」と渇を入れ。
復旧までの30時間何とか乗りきった。
もちろんこれは自分だけの力ではなく回りの協力があってのことですが流石に今回は「想定内」という自分の考えが実は想定外だっかと気づかされた。
実際震度六弱の揺れをあの暗闇で体験し思ったことは「なんもできねぇ」でした。
いくら揺れているとはいえわずか4メートル先の玄関位は行けるでしょと思ってました。
いくら充実した装備を備えていても、揺れてグシャグシャになった家財道具の中に埋もれてしまってはどうしようもない事もわかった。
あれだけ揺れたらタンスの中身も飛び出るんだとわかった。
仕事をしながらあの片付けをするのも厳しいことがわかった。(未だにあのまま)
さてこの先どうしようかと途方にくれていますがまぁ飯も食えていますし睡眠も何とかとれているのでぼちぼち考えていこうかと思っています。
Posted at 2018/09/10 18:05:02 |
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