EVO9純正触媒取り外し

今日はいつものエボ８ではなく、友人のエボ９を整備します。
サーキット用のストレートパイプを購入したものの、純正触媒のボルトを外す際にナメてしまったとのこと。幸いにも同じ経験をしているので工具は揃えています。

写真だと分かりづらいですが、画像左側（運転席側）が確かにナメてしまっており、17mmのメガネがかかりません。触媒は熱溜まりになってしまうので、新車から一度も外していないと錆びてなくてもほぼ必ず固着します。
ラスペネも効果なし、これはツイスターソケットの出番です。

ちょっとボケてますが、ツイスターで試します。
独特の形状でナメたボルトやナットに食い込ませ、強引に回せます。この方法で外したボルトやナットは再使用不可です。
今回のボルトは新品を用意しているので、躊躇なく噛ませます。

残念ながらツイスターでも回らず、バーナー登場です。
まずバーナーでフランジを炙る（市販ガス缶バーナーだと約８分）
フランジが熱膨張するのでそこでボルトのみに凍結浸透ルブ噴射

これで広がったフランジと冷やされたボルトの間に隙間ができ、錆が割れて油が浸透します。

すかさずラスペネを吹きツイスターで回します。

絶対にゆっくり力をかけてはいけません。ねじ切れちゃいます。
１発目はハンマーで叩いてショックで回します。

なんとか回しきりました。これであとは余裕です。
固く締まったボルトや固着したものにはKTCやTONE以上のクラスの工具を使うのがベストです。精度の悪い工具はだいたいヘッドをナメさせてしまいます。
ここからはササッとストレートパイプを取り付けます。

リア側の19mmを外して

センターパイプが落下しないように何か適当なものを噛ませて

抜き取り完了。
これで後は好きなパイプなり触媒なりを取り付ければ完成です。
私の車にはストレートパイプを取り付けた経験があるので、気になる方はパーツレビューをご覧ください。
このエボは純正触媒のボルトとナットを交換して逆の手順で戻して返却します。

昔は固着にものすごく苦労しましたが、今は工具も揃っているのでだいぶあっさり外れました。やっぱり工具が仕事をするんですね…