20Sプロアクティブツーリングセレクション(ファブリックシート仕様) AWD仕様
現車の1年点検(4年目)で足回りの交換が必要になったため半日貸し出して貰ったディーラー車。2023年6月年登録車。総走行距離8000km。装着タイヤはBSトランザ。
基本的な走りはマツダ3と同じ、若干鷹揚な動きになるけどコーナー出口でお釣りをもらうような動きは無し。
MX-30を乗った時も気になったけど、発進から加速時に2速を結構引っ張るのが気になる。車重があるからなのか、エンジン頑張ってる感が結構ある。この辺り、もう少しジェントルにならないものだろうか?
あとは、恐らくこの個体だけの現象と思うけど発進加速から2250〜2500回転付近でガラスか金属系の共振音がどこからかかなりの音量で響く。コレは結構萎える…
ギヤのフリクションを感じる。渋滞時などで、前走車と間隔が開いた際にクリープからアクセル踏んで進みたいのに反応せず、更に踏み増したら今度は必要以上に加速してしまい、追突しそうになって咄嗟にブレーキを踏んでしまう、アレです。
MT車はクラッチとアクセルの踏み量でこの現象が起きなくなっているからAT車に乗るとこの引っ掛かりがどうしても気になってしまう。
でもMT車乗りにとって(便利機能がついて以前よりはかなり走り易くなったとは言え)渋滞はやはりしんどいです…。
HUDはちょっと文字が歪に見えるのと表示範囲が狭い。自分の着座位置(一番低い)で表示させようとすると表示の下が切れてしまう。その状態で見えるところまで表示位置を上げると真正面に来てしまい、今度は前方視界が悪化する…。次にセンターディスプレイ上端がフロントウィンドウ下端と重なるところまで着座位置を上げてみる。表示位置を下げても表示が切れることは無くなったけど今度は表示そのものが歪に(下に行くほど尻窄まりに)見えて軽い3D酔いのような感覚がした。マツダ3では起こらない現象なのでウィンドウ形状によるものか?
ブレーキは踏力に応じて制動力が高まるタイプ。自車から乗り換えた後の最初のブレーキで完全停止前の効きが想定(MT車のブレーキ制動力)より弱くて少し戸惑ったけどその後は無問題。踏み込み量の調整幅が大きいから完全停止時のカックンも出にくい。
インテリアの基本的な造形はマツダ3と近しいけれど、トリムや樹脂パネルの使い方からマツダ3よりコストを削っているのが所々見え隠れする。特にフロントのスコーカーグリル周りやリアドアのトリム周りはその影響を強く感じる。なぜかリア辺りにも抜かり無いのがマツダ3。前席優先で設計されたはずなのに…。マツダ3は内装も造形美に振った緊張感のあるデザインである一方でCX-30はどこか親和性が伴ったデザインなのが特徴的。ミニカーとか小物を置きたくなる。
フロントシートはマツダ3とほぼ同じ形状である上にファブリックシートだったのもあってか滑りにくくホールド感はレザーより良い。最近導入したEXGELのネックパッドを取り付けたらマツダ3と全く同じ位置で使用できた。リア席のシートもマツダ3とほぼ同じ。後席のエアコン吹き出し口が羨ましい…。仕向地によっては付いているんだけどなぁ…
自車の走行距離による各部の劣化によるところもあるかと思うけど、静粛性において、コンフォートタイヤを履いたマツダ3より更に高かったのはちょっと衝撃的。
乗り降りのしやすさ、SUVならではの気軽に乗れる感覚、上質だけど道具のように扱えるカジュアルさもある内装はマツダ3には無い魅力。