サンタさんの想い出　其の壱

十数年前のことですが、市役所からの出向で社会福祉協議会で働いていた時期があります。

社会福祉協議会の冬の行事として、民生委員がサンタクロースの格好をして二人ずつ保育園を訪問するというものがあったのですが、たまたま民生委員さんが不足している日があり、わたしがサンタクロースになる日がやってきました。
当然、サンタクロースの立派な衣装を着て、髭やまつ毛を貼り付けて、とここまでは完璧なんですがブーツについては厨房用の白い長靴・・・(+_+)
それでもお遊技場に現れた二人のサンタクロースに園児達は大喜びです。
保母さんからの二人のサンタクロースの紹介に始まり、サンタクロースの挨拶、そしてある保育園ではサンタさんへの質問コーナーまで・・・・
もう一人は民生委員のお爺さんサンタなので、わたしが質問に対して答えることになりました。
園児
「サンタさんは何処から来たのですか？」
J’s‐サンタ
「フィンランドというとても寒くて遠い国からです。」
（日本語の応対も園児には関係ありません。そしてサンタの故郷はグリーンランドという話もありますが、娘にはフィンランドのサンタさんからカードが届いたのでフィンランドに・・・・）
園児
「サンタさんの好きな食べ物は何ですか？」
J’s‐サンタ
「スパゲティーです。」
（わたしも園児達も好きなモノを・・・・）
園児
「サンタさんの好きな花は何ですか？」
J’s‐サンタ
「桜とチューリップです。」
（フィンランドの花が何か分からないので、わたしの好きな桜と、メジャーで園児達が好きそうなチューリップと答えましたが、桜で良かったのか今も後悔です・・・・）
園児
「サンタさんは普段何をして遊んでいるのですか？」
J’s‐サンタ
「ミニカーで遊んでいます。」
（正しく、わたしの小さい頃の遊びですが、こんな答えで良かったのでしょうか・・・・）

質問コーナーが無事終わった後はお別れの時間ですが、帰ろうとすると園児達が走って来て、たくさんのお手紙をくれました。 園児達からの手紙は夢のある素敵なもので、とても感動しました。

今でもサンタさん宛の手紙は大切にもっています。

学生時代に百貨店の年末の配達のバイトをしましたが、ライバル百貨店の配達はサンタの格好をしていたので恥ずかしいなと思っていたわたしですが、このサンタクロースの経験はとても素敵な経験でした。