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もっきーさんのブログ一覧

2024年10月07日 イイね!

どこからハンドル切りますか?

どこからハンドル切りますか?前回のブログ「②になってる!」を読まれて、「よく分からない、①で走るのそんなに難しいか? ②になるのはヘタなだけでは?」と思った方もいらっしゃるかと思います。

スイマセン、私がヘタで②だったのは言い訳しませんが、ちゃんと①のラインで走ることの難しさ、なぜ②のラインになってしまうのか・・・についてチョット書いて見たいと思います。

まず、プロから聞いた言葉で「車は道なりに運転すると②のラインになる」という話があります。大型トラックが曲がり角を曲がるところをイメージしてみてください。前輪が操舵輪ですから、車体をカーブの奥まで進めてからハンドルを切り始めることになります、そうしないと後輪が曲がりきれません。まっすぐ入って奥でハンドルを切る、これは②のラインですね。これが普通です。

乗用車も長さが違うだけで構造は同じですから、道に沿ってハンドルを切ると自然と②のようなラインになりますし、実際にはハンドルを切ってから車が曲がりだすまでの遅れもありますから、無意識に走れば②になる・・・という特性が元々あるわけです。
ですので、ツッコみ過ぎてアンダー出したとか言う限界域に限った話ではなくて、ゆっくり走っている時でも「だいたい②のライン」なんです、よほど意識して向き変えて行かないと。

そう言われても、①のラインを走ろうとして②になるのは理解できない・・・と思う方いると思います。ここで、実際の道路の写真(下)を見て下さい。

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ゆっくり流しているとして、どこからハンドルを切りますか? 

左の速度標識ですか? その奥の電柱の手前ですか?
①のラインと言うなら、電柱にさしかかる時には「車体がしっかり内側向いてないとダメ」ですよ。じゃあどこからハンドル切ったらいいか?

速度標識の手前から大きく曲がり込んで行きたいところですが、道幅がありません(センターラインはもちろん越えません)から、あまり手前からハンドルを切る訳にもいきません。無難に速度標識を過ぎたあたりから「道に沿って」じわじわハンドルを切り込んで行くと・・・②のラインの完成です(笑)

電柱のところでは姿勢がキマってアクセルを踏んでいたい・・・と思ったら、道に沿ってハンドル切っていたらダメで、速度標識の手前からハンドル操作して姿勢を作っていく必要があります。

写真の場所の運転のログを見てみます。
左(緑)はヨーコントロールを意識して走ったログ、右(赤)は以前講習会に来られた方のログです。
比較すると、同じ場所を通過するタイミングで赤の方が外を向いているのが分かると思います。道幅が狭いため両者とも似たようなラインを通過していますが、赤の車の方が向きを変えるのが遅い(コーナー奥で向きを変えている)つまり②のラインになっています。

ヨーをコントロールする意識の違いが出ていると思います。

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赤のドライバーは決してヘタな方ではなく、サーキット経験豊富でとても速く走られる方でした。意識してないところではこういう差が出る事もあります。
このようにベテランドライバーが②で走っているというのは、決して珍しい事ではありません。

また、講習会に来られた方に助手席から「このあたりからハンドルを切ります」と言うと、「切りたいけど、ここで切ったらインに刺ささりそうでムリ!」と言われる事がよくあります。ヨーコントロールを意識しても、操作がワンパターンしかないとやりようがなく、それまでと違う操作が必要になることもあります(クセになってるのを変えるのも難しい)。
かように、図に描くように①で走るのは容易でもなく、結構②になってたります。

ちなみに、緑はこの時①ではなく④でした。赤はエンブレ前荷重で前輪で曲げているところ、緑はアクセルオンで四輪で曲がっています。こんな普通のコーナーで同じ様なラインを通っていても ①②④の組み立ての違いは出ます。ヨーコントロールを知ることで運転の幅が広がります。

(G-Bowlアプリではこういった運転の違いも可視化できます)
Posted at 2024/10/07 20:32:31 | コメント(1) | トラックバック(0) | 運転技術 | クルマ
2024年08月05日 イイね!

下りヘアピンでボールが落ちそうになる問題

下りヘアピンでボールが落ちそうになる問題先日、運転の話をしていて「G-Bowlのボールを落とさないように運転しているが、峠の下りだとコーナーリング中に勾配で加速してGオーバーしそうになる」という話が出ました。

ヘアピン後半の話だと思いますが、「まだ曲がってる」のに加速されては曲がりきれなくなる・・・、お気持ち分かります。

で、どうするかと言うと、「しかたなく曲がってる最中にブレーキをかける」のだけど、何かセオリーに反しているような気がする。
かといって、それを避けるにはコーナー入口で大幅に減速する事になる → 「コーナーリング全体の速度が落ち過ぎて損してる気がする」ので、どっちが正解なのか? というお話でした。

玄人の方からしたらレベルの低い話ですが、多くの「運転好き」のドライバーはこういう問題で悩んでいると思います。私も「ガマンの時間」と感じていました。


最初に書きますが、この問題の答えとしては「始めにもっと減速しましょう」で8割9割正解です。オーバースピードなら適正な速度に落とすのは大前提です。


ただ、それだけだと上手い人の運転と何か違うんだよなーって私も思った訳です。

そもそもヘアピンで減速する目的は何なのか? 考えますと「向きを変えて反対方向に加速する」ためですよね。下りヘアピンでGオーバーしそうになるのは「下り勾配だから」ではなくて「向きが変わって無いから」「ハンドル切ったまま戻せない状態だから」です。そんな時に加速されたら確かに困ります。

とすれば早く向きを変えて車を出口に向ければ良い訳です。極端な例は WRCなど見ていると入口でサイドを引いてサッサと向きを変え、全開で立ち上がっていきますよね。向きを変えることの重要性です。

つまり、カーブの出口を窮屈に感じたら「速度が速すぎる」だけではなく「向きが変わってない」ということも考えてみる必要があります。もっと言うと「俺の運転は向きを変えられていないのでは?」です、車や道のせいではなく。

いやいや、サイドなんか引かないし! 普通に走ってたら「道に沿ってハンドル切るしかない」のだから、早く向き変えるったってやりようがないじゃない・・・と思われるかもしれません。ヨーコントロールの意識が無い頃の私はそう思っていました。

実際には同じ速度でコーナーリングしていても、外に向かってはらんで行く状態もあれば、内側に巻き込むように曲がっていく状態もあります。車はレールの上を走っている訳ではないので、ドライバーがヨーレートを意識してコントロールすることで曲がり易さは変わります。ゆっくり走っている時でも、ゆる~いカーブを走っている時でも、です。

今回の問題で言えばコーナー前半で効率よくヨーレートを立ち上げることで、コーナー出口がずっと楽になる訳です。実際、1テンポも2テンポも早くアクセルが踏めるようになります。そういう走り方をすれば「下り勾配で加速されて困る」なんて気持ちはどこへやら、「ガマンの時間」が「アクセルオン」の時間にさえ変わります。

ヨーコントロールを意識出来るようになると、苦しかったコーナーリングが楽しくなりますよ!
興味が湧いた方は G-Bowlアプリ体験講習会 にお越しください。
アプリでチェック&練習する方法をお伝えしています。
Posted at 2024/08/05 15:00:55 | コメント(0) | トラックバック(0) | 運転技術 | クルマ
2024年07月28日 イイね!

久々の採点走行

久々に採点走行してきました!

私が採点走行していたのは2014年ごろでしょうか、この頃ですね。
今でもたまにアプリのテストで採点ONにすることがありますが全く点数取れないです。昔はチョット自信あったんですけど。

今回、ユーザーの方からログを頂きまして・・・あーこれは比較用に自分も走ってこないとダメかな・・・久しぶりにやってみようかと。

とりあえず、0.3Gの感覚が無いと点数取れないので、そこは道中のワインディングでアジャストしました。
で、現地らしき場所に来たのでそのまま通過して下見がてら1往復。

その後、さあ本番だ、と思って何往復かしたのですが、大きな点数アップが無いので「変わらないな」と思って帰ってきました。

その下見の1往復目がコレ、採点モードは「旋回Gのみ」です。
(採点対象外の緩いコーナーは除外しています)



グラフはこんな感じ(下段が往路下り、上段が復路上り)
道志みちから連続62分間のログなので正真正銘やりなおし無しの1往復目です。

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旋回G、結構キレイに0.3Gに揃ってるじゃないですか。

帰ってきて思ったんですが、点数に関しては昔やってた頃でもこんなもんじゃないかと思うんですよ、大きくは変わらないでしょう。

違うのは昔の様に走り込まないでも、下見でこのくらい整うようになったんだなと、実際、昔とやってる運転は違いますし。下見してるときに点数狙ったりしてない訳ですよ、今自分がいいと思う運転をしていました。

久々に採点走行してみて、点数より自分の運転が昔と変わってることがこういう形でも実感できたのが嬉しかったです。

Posted at 2024/07/29 01:45:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | 運転技術 | クルマ
2017年11月09日 イイね!

G-Bowlはなぜ0.4Gまでなのか?

G-Bowlはなぜ0.4Gまでなのか?アプリ版のG-Bowlでは1Gでも2Gでも計測出来るのですが、本家G-Bowlは0.4Gまで、それを超えるとボールが飛び出してしまいます。普通の車の普通のタイヤの限界は1Gくらいですから、これでは限界走行の練習ができません。これは問題でしょうか? いえ、全く問題ではありません。理由は下のページに書かれています(4年前の記事です)。

國政ブログ G-BOWL 47 http://bit.ly/2hlQv0R

以上です、おわり。

いやもう上に書いてある事に尽きる訳ですが、実際、自分の車のタイヤの限界付近で走らせる練習を繰り返せば手っ取り早く「限界走行が出来るようになった」ような気がしますし、一時的にはタイムも縮まるでしょう。ただそれは、そのGに”慣れ”てるだけですから、絶対的なG感覚が身についてるかは怪しいものです(雨が降ったり、タイヤがタレた時に変わる限界にもピッタリ合わせて走れるでしょうか?)、また正しいコーナーリング操作が出来ているかとも関係がありません(突っ込み過ぎ、アンダーぎみの限界走行で周回を繰り返しても悪いクセがつくだけです)。

”自動車操縦の基本”はGによらず同じですし、ゆっくりの速度で正確に出来ないことが速度を上げて出来る訳がありませんから、0.4G以下で正しい操縦を身につけることの方が遥かに重要、という訳です。

そう言われても、0.4G以下で自信がついてくれば高いGにもトライしたくなるし、目標は限界走行でしょう? という方、少なく無いと思います。ここで言いたいのですが、Gコントロールという意味では限界付近で走る方がむしろイージーなんです。なぜならタイヤの限界はタイヤが教えてくれますから、サーキットをグルグル周回して少しずつペースを上げるだけです。突っ込みすぎてアンダーが出るあたりでヒヤヒヤして「このへんにしとくか」で限界っぽい走行の完成です(笑) それは本当の限界走行とは違う訳ですが「ホームコースに通って鍛えた」と言う方の大半がコレです。
一方、0.4Gで走り通すとしたら、自分のG感覚だけが頼りです。0.4Gを過ぎてもタイヤが鳴き出したり、アンダーが出たりしませんから、自分の感覚だけで速度コントロールする必要があります。

何Gであろうと指定されたGで走れる、そのための速度コントロール=ブレーキング開始位置の見切りが正確に出来ること、これが出来れば雪でもダートでも300km/h出るストレートでも自信を持って全開走行ですよ、こっちが目標ですよね? 舗装の限界走行(1G)でタイヤがグリップを失う直前の挙動を体感したり、滑ってカウンターを当てる練習なんかしても、それは身につきません。ドキドキして楽しいだけです(あ、それは楽しいからいいか?w いやいやw)。

そう言われても、サーキットに行く人はタイムも気になるし、本番と同じ限界領域で沢山走りたいという思いが断ち切れないでしょう。だから書きますが、そうやってタイムを基準に良し悪しを見るようになると気をつけないといけないことがあります。それは「限界領域には幅がある」という事です。具体的に言うと、限界よりチョット上で走っても、チョット下で走ってもタイムはほとんど変わらないということです。
これは同じ車で同じタイムで走らせても、タイヤを減らすドライバーもいれば、タイヤが減らないドライバーもいるという形で現れます。もちろん限界領域で正確なGコントロールが出来れば良いタイムが出る訳ですが、良いタイムが出てるからと言って良いGコントロールが出来ているとは限らない訳です。タイヤがボロボロになっても良いのでしょうか? また、あるコーナーはやや弱く、あるコーナーやや強く、といったムラがあってもタイムは「限界領域の幅」に埋もれて変わらないとなれば・・・。
コースレコードでも出してれば別ですが、単純にタイムが縮めば正しい運転に近づいているとは限りませんし、プロに近いタイムが出たからプロと同じ域に達したという話では無いということです。タイムだけで見ていると見誤ります。
Posted at 2021/05/25 17:06:14 | コメント(2) | トラックバック(0) | 運転技術 | クルマ

プロフィール

「夏タイヤに戻すのがしんどい、作業するのはいいんですけどタイヤ・ホイールが重いのが辛い、下手したら腰に来る歳頃です。」
何シテル?   04/18 22:05
G-Bowlアプリの中の人です。 こちらでは製品サポートは行っておりません。不具合、ご要望等につきましては公式サイトの「FAQ」をご確認の上、改善されない場合...
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2014/06/27 10:58:51

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