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2014年08月31日

スバル WRX S4 2.0GT EyeSight 試乗

スバル WRX S4 2.0GT EyeSight 試乗 ※長文です。お時間あるときにどうぞ。またブログ主の主観に基づくものですので、不快に感じられましても責任は持てません…。


スバルの新型スポーツセダン、WRX S4に試乗してきました。
まずは沿革から説明します。

先代までのWRXは、インプレッサのトップグレードとして君臨していましたが、今回のモデルから、WRXとしての独立したモデルになっています。(厳密には先代から独立しかけていましたが…)
開発自体はWRXが先行して行われ、WRXのフロントセクションをそのまま流用してワゴンにしたのが、現在売れまくっているレヴォーグです。
したがって、レヴォーグの走りはWRX直系と言っても過言ではないと思います。
かつてランサーエボリューションワゴンというのがあったと思いますが、あれと似た感じですね。

さて、今回のWRXから、明確に3ペダルと2ペダルで車種を分けています。

・WRX STI → 6MT
・WRX S4 → CVT

そしてそれぞれに、ノーマルとtypeSという上級グレードがあるという、ごくシンプルなラインナップ。
それぞれの諸元表は以下です。

・WRX STI(379万円)
4595*1795*1475
WB:2650mm
トレッド:1530/1540mm
車重:1480kg
エンジン:EJ20 308馬力(6400rpm)/422Nm(4400rpm)
燃費:9.4km/L
タイヤ:245/40R18

・WRX S4(334万円)
4595*1795*1475
WB:2650mm
トレッド:1530/1540mm
車重:1540kg
エンジン:FA20 300馬力(5600rpm)/400Nm(2000-4800rpm)
燃費:13.2km/L
タイヤ:225/45R18

本日試乗したのは、WRX S4の方なので、重さは1540kgと昨日試乗したCクラスからすると100kgほど軽い状況。それに300馬力のエンジンを積んでいますから、遅いはずもありません。

まずは運転席ドアを開けて乗り込みます。
運転席ドアは軽いです。開閉時の質感は、残念ながらベンツには届いていません。
おそらくスカイラインくらいと同列だと思います。
閉めた時の剛性感がイマイチに感じられてしまう音です。残念ポイント。



運転席は至って普通です。
ステアリングが小径のDシェイプなのは、結構スポーティに感じられます。
右スポークのボタンは、アイサイトのクルコン制御と、SIドライブ(エンジン特性の変更)のスイッチです。
メーターの真ん中の表示切替のスイッチは左スポークの下に見えている奴ですね。



センターコンソールの質感も、プラスチッキーな感じで、スバルが目指した上質には届いていない感じ。
Pブレーキは電子式で、使い勝手は良さそうです。

さて、エンジンをかけます。
最新のスバルのボクサーサウンドは、実は物凄く静かです。
かつてのようなドコドコ音はありません。
エンジン始動後でも、ほとんど聞こえません。
WRX S4という車が、STIと比較して上品なイメージで売ろうとしている為だと思われます。
BLレガシィからの乗り換えを狙っているようですし、それなら静粛性は大事ですからね。

ディーラーから出て幹線道路へ出ます。
速度域が高まるにつれて、ロードノイズが大きくなりました。
風切り音などは抑制されていますが、ロードノイズはベンツやスカイラインに比較すると入ってきます。
車体剛性は非常に高いようで、軋み音などは一切ありませんでした。

足回りは非常に柔らかいです。
ベンツのエアサスの、COMFORT・SPORT・SPORTプラスのうち、SPORTを選択した時のような感触。
ふわふわと揺れることはないけど、路面への当たりは非常にソフト。
背が高いので、ロール感も結構あります。
試乗車はtypeSじゃないので、ビルシュタインダンパーが付いていません。
KYBのダンパーがついているモデルなんですけど、これはビルシュタインを付けないと初期のBL乗りからしたら、足が柔らかすぎると思われるでしょう。



私の前車↑は先代のWRX STI(GRB)なので、それより明らかに柔らかいです。
STIサスペンションキットを入れた私のGRBは、R35GT-RのMY13のCOMFORTよりわずかに柔らかい程度ですから、結構固かったんですよね。

エンジンは文句なく力強いです。
踏むとCVTのシャーーーンという音とともに、直列とも違う水平対向4気筒の音が響きます。
でも、比較的静か。
CVTと直噴ターボの相乗効果で、加速は素晴らしいです。
踏み込み量が多いと、CVTの無段変速じゃなくて、わざとステップ変速のような制御もしています。
…それなら最初から多段ATにするかDCTを開発すればいいのに、と思わなくはないですね。
何故なら、レヴォーグでも見られた悪癖ですが、パーシャルスロットルでの速度維持が結構難しい。
慣れで解決する問題かどうか分かりませんが、多分慣れなんでしょう。
コーナリング中のパーシャルスロットルで加速しすぎてしまう悪癖は、怖いですね。
それを解決するために、おそらくSIドライブが活躍します。
Iモードは燃費重視、Sモードはリニアな加速、S#はアクセル開度最大です。
実用上は、Iモードで十分パワフルです。
Sの必要性は正直分かりません(^_^;)
S#にすると、CVTの無断変速から、8段ATのような擬似ステップ制御になります。
こうなると、ステアリングについているパドルシフトで変速が可能です。
変速スピードも結構早くて、R35のノーマルとRモードの中間くらいでしょうか。
十分実用になると思います。


総括すると、非常によく出来た車です。
車内の高級感は今一歩ですが、走りに関する部分では、手を抜いていません。
車体剛性などの部分では十分ですね。
残念ポイントとしては、ロードノイズが速度で結構大きくなること。
後述しますが、ホイールが内股。
足回りがもう少し硬くならないか。
このくらいですね。
お値段のほとんどを走りにつぎ込んでいる面は好感が持てます。
おそらくアイサイトの使い勝手も非常に良いようですし、国産で良いセダンは?と聞かれたら、まず挙げる車にはなるでしょう。
個人的には、刺激が足りないと感じました。
これはやはりWRX STIを試乗しないと分かりませんね。
今日行った店舗には無いそうなので、今度探して行ってきます。


以下、写真蔵。


エクステリアは、ほぼレヴォーグです。
リアセクションのデザインのやっつけ感は減点ポイントですね。
小さいリアスポがついていますが、あれでゼロリフトを達成しているとか。
意外に優秀なデザインみたいです。
デカ羽も付けれまして、それを装着するとダウンフォースが発生するとか。








ヘッドライト。
ロービームはLED4灯。凄く明るいらしい。
ハイビームはハロゲン。本当に残念過ぎるポイントの一つ。
ウインカーはフォグの上です。




WRX S4のオーナメント。
S4の赤色とか、凄くアウディとかぶってますけど、ロゴ的に大丈夫?




凄くシンプルなリアコンビランプ。




フロントタイヤと拡大されたフェンダー。
ホイールからのエアアウトレットが装備されていますが、実はこれも残念ポイント。
見た目だけで、実はどことも繋がっていません!
これは先代型から同じでした。
せっかく付けるんだから、穴開けようよ…。








ミラーには左右にウインカーを点灯していることが分かるように、内側に切り欠きがあります。
必要?




前席・後席全景。
フロントシートは、スポーツバケットシートになります。
標準がファブリック、typeSが人工皮革+アルカンターラ、オプションで本皮です。
形そのものは変わりません。
写真はファブリック。
すわり心地は中々良いです。サポート性もまずまず。ベンツのAMGラインよりは少し弱い感じ。
シート座面が、スカイラインやベンツCクラスに比較して、やや小ぶり。
長距離走った時に、これは結構効いてくるかも。
試してみないとなんともいえませんが。
後席の居住性は、正直いって、ベンツCクラスより良いです。広い。






前席・後席ドア。
レッドステッチと人工皮革で質感を上げようと頑張っています。
でもまだまだプラスチッキーな所が目立ちますね。
実はBMWの1シリーズもこの程度です。
全ての窓が完全オートなのは素晴らしいです。
先代は前席だけオートでしたからね。








メーターとダッシュボード。
メーターはレッドで280km/Hスケール。
勿論180でリミッターかかりますよ。
デザインは結構スポーティです。
真ん中の液晶も使い勝手良さそう。
ダッシュボードのマルチファンクションディスプレイも、色々な表示が出来るみたいです。
試乗時は、加給圧が表示されていました。
DOPのナビを装着すると、この一等地に右左折の表示などが出るようです。
ベンツやBMWのヘッドアップディスプレイほどではありませんが、目線移動が少ないのは安全に対しても良い事です。
ダッシュボードはカーボン調加飾パネルが装着されています。
偽物丸出しはどうかと…。








個人的花丸ポイント。
中央の肘置きですが、前方にスライドしてくれます。
非常に自然に左肘を置くことが出来ました。




見た目上の最大の残念ポイント。
内股。
全幅を15mm拡大しておきながら、トレッドもタイヤサイズもレヴォーグと同じなんです。
つまり、相対的にタイヤが内側に入り込んだように見えます。
WRX STIだと、245/40R18のタイヤなので、15mmの拡幅など問題にしない程度になると思うんですが、WRX S4の場合はそうはいきません。
見た目上、かなり貧相になっています。
スペーサーが大活躍する気がします。








同僚に、WRX S4が気になっている人がいるので、またもやスバルのセールスマンとなって、売り込みをかけようと思っています。
その人はフォルクスワーゲンのシロッコに乗っていますが、私のセールストークによって、「WRXカッコいいわー」と陥落寸前です。
ぜひ買って頂いて、乗せてもらおうと思います。

以上です。
読んで下さりありがとうございます。
ブログ一覧 | 車関係 | 日記
Posted at 2014/08/31 23:04:43

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この記事へのコメント

2014年8月31日 23:16
細部まで ご説明して頂き、有難うございます ✋
試乗したくなってきました〜

35が凄すぎて、比較にならないと思いますが、
普段乗りに欲しい一台です 🚙 〰 👌
コメントへの返答
2014年8月31日 23:25
ありがとうございます。
普段使いには最高かもしれません。
でも、これが良いなら、同じフロントセクションを使っているレヴォーグの1.6GT-Sだったら、サスもビルシュタインだし、エンジンもベンツのC180と同じくらいのパワーだし、燃費もいいし、もっといいかもしれません(^_^;)
2014年9月1日 6:39
実は、インプレ、ひそかに楽しみにしてます(^^)

フロントマスクは、カッコいいですね♪

CVTって、大パワーに向かないというイメージがあったんですが、進化しているんですね~(@_@)

次回?も勝手に楽しみにしてます(^^)
コメントへの返答
2014年9月1日 11:32
ありがとうございます♪

フロントマスクは、先代型よりもシャープになって、カッコ良くなりましたね。
先代はマイルドな感じでしたし。
最近のCVTは耐久性が上がっているみたいです。
10年前くらいは、大パワーにCVTを採用すると、すぐに滑りが出るから向かないと言われてましたよね。
技術の進化は恐ろしいです(^_^;)

次回は、何かあるかな~(笑)
近隣のお店は行っちゃいましたしね…。
次はレクサスのRC-Fが出たら行きたいですね!
2014年9月1日 11:45
おおおおおおおおおおおおおっ!!!

折角なので!!、もうちょっと♪、パワーがあ
れば。。。せめて後50頭ほど。(~。~;;;ゞ(あせ
コメントへの返答
2014年9月1日 12:11
おおおおおおおおおおっ!!!

300馬力でも十分なパワーですが、MercedesがA45AMGで360馬力のハイチューン2.0Lターボを実現してますからね。
そのうちWRX STIのEJ20に替わって、FA20のハイチューン版が出るんじゃないかと思ってます♪
2014年9月1日 17:54
相変わらずの分かりやすいインプレッションでサクサク読めました。(*^_^*)
自分も早速試乗に行きたいと思います。(^_^)
コメントへの返答
2014年9月1日 18:29
ありがとうございます。
次はWRX STIに試乗したいと思います(*´∀`*)

プロフィール

「@DocteurPleiades 旨そう🤤」
何シテル?   10/04 14:02
コルベットZ06(C8 2024年式)に乗っています。 スポーツカーが大好きで、サーキットにも時折出没します。

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