
※本試乗記は全てブログ主の主観に基いて構成されております。
不快に思われる方は迷わずブラウザバックをお願いします。
新型レガシィが登場しました。
国産ツーリングワゴンの雄であったレガシィですが、今回のモデルからは、ついにツーリングワゴンが姿を消しました。
理由は大きく2つあるそうで。
①日本ではツーリングワゴンの需要が少なくなった
②米国ではアウトバックに一本化している
概ねこんなところだと。
レガシィといえば走りの良いワゴンだっただけに、この転換は哀しいかなとおもいきや、国内にはレヴォーグという新車種を投入して、こちらでレガシィツーリングワゴンの乗り換え需要をカバーするという手法に出ました。
元々、先代の5代目レガシィはサイズが大きくなったとして批判されてきました。
先々代の4代目レガシィが米国では結構売れたのですが、中が狭いと海外で言われまくったそうです。
それを解消するためにボディサイズの拡大に踏み切ったのですが、それが国内のレガシィファンをそっぽ向かせてしまいました。
何より4代目レガシィは、日本カーオブザイヤーを受賞した名車でしたから、コストカットのあらが見えてしまう5代目レガシィは敬遠され気味だったと思います。
さて、スバル社内ではレヴォーグを投入することでレガシィをさらに大型化することが可能になりました。
今回の試乗したレガシィアウトバックの諸元です。
全長・全幅・全高:4815*1840*1640mm
ホイールベース:2745mm
最低地上高:200mm
重量:1570kg
最小回転半径:5.5m
エンジン型式:FB25
排気量:2498cc
最高出力:175馬力/5800rpm
最大トルク:24.0kgm/4000tpm
ガソリン:レギュラー
トランスミッション:リニアトロニック(マニュアルモード付き) 無段変速機
燃費:14.6km/L
もうサイズだけでいえばクラウンクラスです。
エンジンは新開発の2.5L自然吸気の水平対向。
CVTとの組み合わせで1600kg近い車体と2.5Lの排気量からすると、まずまずの燃費じゃないでしょうか。
試乗は三連休で道路が混雑している中だったので、全然車両の癖などが分かりませんでした。
ただ普通に乗っているだけでは、全然破綻はしません。
簡単に揺さぶられることもありませんし、路面の凹凸は軽快にいなしていたと思います。
ただ最低地上高の高さからわかると思いますが、やはり背が高いのでちょっとぐらっとくるのはありますが、これは普段乗っているのがクーペだから感じることであって、セダンからの乗り換えなら気付かないかもしれません。
全ての動きが大柄な車体を反映してか、ゆったり鷹揚な感じになってます。
大きなクルマになったな~と思いました。
室内の静粛性はなかなか高いですね。
ただベンツやスカイライン、レクサスの域までは及んでいません。
特にロードノイズが大きい。
試乗車のタイヤがジオランダーだったせいもあるかもしれません。
エンジンパワーは普通の2.5L程度です。
CVTのマナーは上手に躾けられていると感じました。
しかし60km/Hで走行中に少しだけ速度をあげたい時に、少し踏み込んだだけで回転数が1000rpm以上跳ね上がってその後に速度がついてくるのは、多段ATに慣れている人からすると不快に感じます。
昔から言われているCVTの癖を、ここでは消しきれなかったのでしょう。
やはり高級感とCVTは相容れないと思います。
世界のATには多段化が進んでいますが、だからといって無段階変速は自然な感覚と一致しないので高級感をスポイルしてしまいますね。
総評。
飛ばさない、少しアウトドアが好きな人には非常に良い選択肢だと思います。
本モデルから、内装の質感はかなり上がりました。
スバルとしてはかなり頑張っています。
最低地上高も高く、フォレスター譲りの悪路走破モード(Xモード)もありますし、世界最強のプリクラッシュセーフティシステムであるアイサイトver.3も搭載しています。
室内の静粛性もまずまずですし、全く奇をてらわない広い車内はほっと落ち着ける空間になっています。
このモデルが、上級グレードに色々つけて諸費用込で400万円程度で購入できるのは、素晴らしい事だと思いました。
以下写真蔵。
撮影対象は、レガシィアウトバックLimited(上級グレード)です。
外観。フロント。
今回のアウトバックの外観はかなりタフな四駆の印象を与えます。
かなり好きなデザインですね。
ヘッドランプの鋭い眼差しが上手く溶け込んでいます。
ヘッドランプ。
ロービームは、LED2灯。ハイビームはハロゲン。
明るさはHIDの方が上かも、とのこと。
デザインはかなり良いと思います。
外観。リア。
かなりクリーンにまとめられていますが、リアフェンダーのあたりはかなり力強さを感じるデザインです。
タイヤ。225/60R18。標準モデルは225/65R17。
前後ドア。
肘置きより上は全てソフトパッド。
肘置きは革張り、その少し上は布張り、ウィンドウ下はソフトな樹脂。
固い樹脂からするとかなり質感が高くなりました。
扉を閉めた時の音は、スバル車に共通する音です。
剛性感はあまり感じられませんが、ゴムシールの問題だと思います。
前席。
全体のデザインは非常にシンプルな横への広がりを感じさせるもの。
ボタン類は凄く少ない、というかエアコン関係のみ。
オーディオは全モデルでレスで、ナビをつけてください状態。
ステアリングとメーター。
SI-ドライブやアイサイトの操作スイッチがステアリングについてます。
メーターはオーソドックスな二眼式+センター液晶。
液晶の大きさもベンツCクラスに負けてません。
表示内容は完全に負けていますが(^_^;)
センターコンソール。
レヴォーグに比べてかなり質感が上がってます。
ヘアライン加工のあるメタルパネルが良い感じ。
前席シート。
座面が短い。
背面のサポート性はそれなりに良さそうですが、横方向は弱め。
全体的にはベンツやBMW、レクサスのシートには及ばず。
が、日産シルフィの糞シートよりは全然マシ。
後席。
めちゃくちゃ広い。
運転席を170cmの私のドラポジに合わせると、後席の膝前には拳4個分くらいのスペースあります。
そして、後席の左右にもシートヒーター付き。これは全モデル標準装備!!
素晴らしい。あ、フロントは当然ついてますよ。
これは同乗者には凄く喜ばれる装備ですね。
前席のシートバックにはポケット付き。
後席スペース。
かなり質感高く感じませんか?
Limitedは本皮が標準装備です。
カーゴスペース。
これも凄く広いです。VDA方式で559Lだったかな。
全車にパワーリヤゲートが標準装備。
これ便利ですよ。
ドアが停まる場所も何段階か選べるそうです。
最後にプライスタグ。
以上です。ご視聴ありがとうございました。