目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
K6Aエンジンの持病のアイドリング不良の原因、スロットルボディとISCVの清掃を行いました。
結論から言っておくとISCVはいじり止めスクリューで止めてあったのと現時点ではアイドリングの不安定などの症状はほとんど出ていないのでスロットル清掃で留めました。
清掃後は、信号待ち、特に電装品使用時に発生していたハンチングが軽減。
特に停止直後のアクセルオフ時にエンジンの回転が一瞬不安定になる現象が完治しました。
追記 HE22Sアルトラパンは電子スロットルなのでISCVはついていないようです。そういえばスロットル本体にワイヤーが付いていないのに今頃になって気が付きました。あのワイヤーが姿は少し不思議な感じがします。
2
まずエアクリーナケースを取り外します。2本のボルトとスロットルボディーとの接続部のバンドで固定してあるので外します。
3
今回の一番の収穫かもしれませんが、なんとシリンダーヘッドからエアクリーナーへのブローバイ接続部分が外れていました。画像のオイルレベルゲージの右側の穴です。この部分はプラグ交換などでエアクリーナーボックスを脱着する際に見え辛いため、恐らく整備士の方が無理やり押し込んだりして外れていたのでしょう。
シリンダーヘッド周辺がやたらオイルまみれだった原因がわかりました。
しっかりとパッキンを取り付け確認しながらボックスを取り付けました。
オイルまみれだったシリンダーヘッド周辺も清掃しました。
ついでにプラグホールへのオイル漏れがないか確認しましたがこちらは正常でした。
4
寄り道しましたが本題のスロットル清掃をします。
邪魔なコネクターを外し4本のボルトでとまっているスロットルボディーを取り外します。
今回は冷却水のバンドを外さなくても何とか作業できたので車上での清掃です。
5
スロットルの通路より、バルブ周辺がかなり汚れています。
エンジンクリーナーを盛大に吹き付けたくなりますが、K6Aエンジンには絶対禁止です。ISCVの絶縁体を溶かしてしまい故障を招き、道連れでコンピューター本体まで故障させる事例が多発しているそうです。
ですから、ウエスにクリーナーを吹き付けて丁寧に汚れを落とします。
べとべとした汚れが取れ、バルブと通路の間の隙間がしっかりと開通しました。
追記 電子スロットルの場合はISCVがないのでエンジンコンディショナーなどを直接吹き付けてもいいのか迷いますが、バタフライバルブの軸受け部分の潤滑がどういう構造なのかわからないので下手なことはしないほうがよさそうです。
ワイヤー式のK6Aの場合はやはりクリーナー吹付けは絶対禁止なのはメーカーから通達があるようです。
6
ISCV本体の清掃を行いたかったのですが、弄り止めスクリューで固定してあり、特に現時点では不具合もないので今回は余計なことはしないようにしました。
そもそもK6A ISCVで出てくる部品がHE22Sのこのスロットルボディーには見当たらないのです。弄り止めで固定されている黒い大きめの部品が位置的にそれっぽいのですが、情報がないのでよくわかりません。ステッピングモーターのような気もします。
追記 何度も繰り返しになりますがHE22Sの電子スロットルにはISCVはないようです。横についている黒い箱状の部品はパーツリストで見ても特に記載がないのでよくわかりませんが位置的にバタフライバルブ駆動用モーターだと思います。もしかしたら他の部品も兼ねているかもしれませんが。
7
清掃が終わったら外した部品を元通りにします。
最後にスロットル清掃で開度などが変わってしまっているので、初期化します。
バッテリーのマイナスを外して10分ほど放置して、バッテリーを元に戻したらエンジンをかけずにIGをオンにします。そのまま5秒待ったらスロットルの初期学習は終わりです。
このまま普通に走っていれば自然と残りの再学習をしてくれるとは思いますが、無負荷状態で5分、エアコン以外の電装品フル状態で5分、最後にエアコンもつけて最大負荷状態で5分ほどアイドリングさせてあげると大体の再学習はできると思います。
最低でもエンジンかけずにIGオンで5秒待つのだけはやりましょう。アイドリングが目に見えて不安定になりますので。
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