エンジン組み立て④

ヘッドも組み付ける前にカムとロッカーアームの接触部にオイルかグリスを塗っておくとよいです。

躍動部の初期摩耗はことごとく潰して行かないとね。

細かいですが、ヘッド組み付けの前にポイントも取り付けた方が楽です。

ここもオーバーホールから上がったばかりで油幕がありませんから、グリスを塗ってからポイントを組み込みます。

合わせ面をピンで傷付けないよう注意しながらヘッドを乗せます。

ヘッドの締めつけトルクは38N・m。

まずは中央の二本を締めてから外側を対角線上に。

一気に規定値まで締めるのではなく、大体均一にボルトを回してから規定まで締めるとよいです。

締めつけが終わったらヘッドにオイルをかけちゃいましょう。

補記類や配管＆配線を取り付けたら、オイルやクーラントを規定値まで入れます。

それからスパークプラグを付ける前に10秒くらいクランキング。

それで異音がしなかったらOK。

それから再び二、三回くらいクランキングをしてオイルが行き渡るようにします。

タイベルやら点火時期やらは他の整備手帳でアップしてますから、そちらをご参照ください。

無事にエンジンがかかったら、しばらくアイドリングして各部に油幕が形成されるのを待ちます。

テスト走行でイキナリ回転を上げるのはご法度！
様子を見ながら走ってください。

問題が無かったら、だいたい1000kmくらいは慣らし運転をした方が良いです。

現代の新車だと市街地を普通に走るだけで慣らし運転になりますが、旧車の場合エンジン精度は今とは比べ物にならないくらい低いですから、ガスケットが焼き固まるまで高回転は我慢しましょう。

5000rpmくらいまでは回しても大丈夫ですが、私は念のために4000rpmで押さえてます。

こういう時、5速ミッションはパワーバンドを維持しやすいから助かるね。