奇跡のワンオーナー車。
しかも車庫保管ときたら程度極上間違い無し!
なんて甘い話は幻想でしかなく、身請けし書類を見て絶句!
なんと廃車になってから33年も経過してました。
ブレーキ系統、燃料系統、エンジン、冷却系統が絶望的なのは現物を見るまでもなく予想がつきますが、ボディもフロントホイールアーチ内やサイドシルとか給油口に腐食穴、当時定番だったルーフモールパテ埋めで割れ&腐食と意識が遠のいて行きそうな有様。
でも手元に稼働状態のZがあるじゃないか!
移植しちまえば路上復帰なんて楽勝じゃん♪
と再生を始めましたが、旧車道に予定通りという平和な工程など許されるはずもありません。
燃料パイプの腐食でガソリンがピューっ!!
キャブレターのフロートが逆さまに付いててオーバーフローおよびガス検でHCが1万突破(基準値1200以下)!!
移植したホイールシリンダーからフルード漏出マスターシリンダーリザーブタンク空っぽ!!
スイッチ不良でハザードもウィンカーも点灯しない!!
ワイパーが息も絶え絶えな動き!!
廃車になった30年以上昔に書類の電子データがあるわけもなく軽自動車検査協会で入力を試みるものの書類に記載されていたエンジン型式が間違っていて(EAではなくSAと記入していた💢)税金の算出プログラムがエラーを起こす!!
などなど、ここでは書ききれないくらいの死闘がありましたが、
そんなこんなで登録までこぎ着けました。
昭和48年式から昭和49年式になり、タンデムマスターシリンダーブレーキやハンドルロックと衝撃吸収ステアリングコラム、可倒式フェンダーミラーといったセーフティ強化が加えられた完全最終型で良いことずくめのように思えますが、残念ながら新車登録が5月以降だったため重量税の対象に…(泣)
でも頑張って再生したのでナンバーを付けた時の嬉しさは今まで味わったことがないほど大きかったです。
ボディカラーはカーキのメタリックでしたが、日産スーパーブラックの缶スプレー10本で全塗装しました。
ムラムラですが…(汗)
エンジンはヘッドこそライフの時から使い続けてるのを移植しましたが、腰下は某クラシックカー博物館の館長さんからOH済みの物を譲っていただきました(感激!)
キャブレターも間に合わせでライフの時から使い続けてる736Bを付けましたが、ネオライフのコーヒー野郎さんに736Cをリビルトしていただき(丸投げ押し付け大迷惑)慣らしが終わったので交換。
夏になりエンジンが温まると止まってしまう症状に悩まされたりもしましたが、ZでK&Kを制した事もあるスペシャリストの方にアドバイスをいただき解消。
現在は快調です♪
あとは雨漏りなど細かい部分の補修が必要ですが、少しづつ仕上げて行くことにしましょう。