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2015年09月12日

S300h(ディーゼルハイブリッド)試乗

   S300h試乗
 六本木のメルセデスベンツ・コネクションに行きました。
 S-CLASSに追加発売された、待望の「ディーゼル・ハイブリッド」、試乗する事になりました。
 さて、どんな感じなのでしょうか?
 尚、試乗車は、「S300h」と言う、ベースグレード。オプションは、何も付いていません。


   ラインナップ
 その前に、S-CLASSのラインナップを簡単に整理しておきます。

 S300h⇒2142ccDOHCディーゼル4気筒ターボエンジン搭載+ハイブリッド+
 7速A/T:998万円
 S300hエクスクルーシブ⇒〃:1270万円
 S300hロング⇒〃:1340万円


 S400h⇒3497ccDOHCガソリンV6エンジン搭載+ハイブリッド+7速A/T:1112万円 
 S400hエクスクルーシブ⇒〃 :1330万円

 S550eロング⇒2996ccDOHCガソリンV6ツインターボエンジン搭載+PHV+
 7速A/T:1622万円
 S550ロング⇒4663ccDOHCガソリンV8ツインターボエンジン搭載+7速A/T:1622万円
 マイバッハS550⇒4663ccDOHCガソリンV8ツインターボエンジン搭載+
 9速A/T:2200万円
 マイバッハS550 4MATIC⇒2015年9月追加。詳細不明。価格=2200万円
 S600ロング⇒5980ccSOHCV12ツインターボタンエンジン搭載+7速A/T:2295万円
 マイバッハS600⇒5980ccSOHCV12ツインターボタンエンジン搭載+7速A/T:2600万円

 ※他に、AMGシリーズがありますが、ここでは省略させて頂きます。
   クーペ系も省略させて頂きます。

   スペック
 尚、スペックは、グレード、エンジンごとに、細かく違うので、代表的な部分だけ、ピックアップ
 すると・・・

 車両重量:S300h=2080kg、オプション装着で、2120~2170kgになります。
       S300hエクスクルーシブ=2170kg
       S300hロング=2330kg
       他、2100~2300kg前後

 燃費:JC08モード:S300h系=20.7km/ℓ S300hロング=19.5km/ℓ
             S400h系=15.4km/ℓ
             S550eロング(PHV)=13.4km/ℓ
             S550ロング=10.5km/ℓ                       
             S600ロング=8.5km/ℓ
             マイバッハS550=9.4km/ℓ
             マイバッハS600=7.4km/ℓ

 燃料タンク容量:S300h系/S400h系/S550eロング(PHV)=70ℓ
           S550ロング/S600ロング/マイバッハS550/マイバッハS600=80ℓ

 最小回転半径:S300h系=5.1m S300hロング/S550eロング(PHV)/
          S550ロング=5.7m
          S400h系=5.5m
          マイバッハS550/マイバッハS600=6.0m

 ステアリング S400h系/S550ロング=右/左ハンドル選択可能
          S300h系/S550eロング(PHV)/マイバッハS550=右ハンドルのみ
          S600ロング/マイバッハS550 4MATIC/マイバッハS600=左ハンドルのみ

         ※マイバッハS550は、導入当初、左ハンドルのみでしたが、2015年9月より、
         右ハンドルのみに変更。
         同時に、マイバッハS550 4MATICを左ハンドルのみで、導入。


 尚、各種ハイブリッド系のバッテリーは、全て、リチウムイオンバッテリーを採用しています。
 そして、マイバッハS550のみ、オートマチックが、9速A/T。他は、全て7速A/Tです。

 驚いたのは、S300hは(ロング除く)、最小回転半径が、5.1mと言う事。
 これ、C-CLASSと同じです。
 尚、E-CLASSは、5.3mです。E-CLASSより、小回りが利く。すごいです。
 

   ディーゼルエンジン音
 まず、アイドリングしている状態で、ボンネットを開け、エンジン音を、ダイレクトに聞いてみました。
 ディーゼルエンジンとしては、4気筒2142ccエンジンを搭載。
 6気筒2986ccディーゼルエンジンは、載せていません。

 自分が普段使っているE220と、全く同じディーゼル・エンジンを搭載しています。

 ※ただし、同じ2142cc DOHC4気筒ディーゼル・ターボエンジンを搭載していると言っても
  スペックが若干違います。


   スペックの差
 E220   2142cc DOHCディーゼル・ターボエンジン
        最高出力  177馬力/3200~3800回転
        最大トルク 40.8kg・m/1400~2800回転

 S300h  2142cc DOHCディーゼル・ターボエンジン
        最高出力  204馬力/3800回転
        最大トルク 51.0kg・m/1600~1800回転

 と、これだけ、エンジン特性が、違います。


 アイドリング音は、それなりに、ディーゼルだ・・・とわかる、カラカラ音は、出ています。
 しかし、エンジン本体からの振動が、若干あるものの、ボディ側への振動は、全くありません。
 さすが、S-CLASSです。(E220も、同じ)

 ボンネットを閉めると、かなり音は抑えられます。
 ボンネットを閉めた状態でのディーゼル・エンジン音は、E-CLASSより、かなり抑えられている
 気がします。
 E-CLASSも、そんなに目立ちませんが、S-CLASSは、更に、毛布1枚分、多めにカバー
 された感じです。


   エンジンルームのカバー類
 なぜ、E220と同じエンジンなのに、そんなに、エンジン音の聞こえ方が違うのか?
 その後、E220のエンジンルーム写真と、S300hのエンジンルーム写真を並べてみました。
 すると、一発で、その理由が、わかりました。

 E220も、充分、ディーゼルエンジンとしての振動・騒音は、かなり高いレベルで、遮断されて
 います。
 しかし、S-CLASSの方は、ボンネットのフタの裏側のカバーが、全体的に、丁寧に、騒音
 吸収材が、貼り付けてあります。
 エンジン本体側にも、広い面積のカバーが装着されています。
 そして、エンジンルーム内も、ほぼ、全体的に、どこにでも、カバーが付いています。

 S-CLASSのエンジンルームとボンネット裏


 一方、E-CLASSの方は、基本的に、エンジン単体に、カバーが装着されているだけです。
 ボンネット裏側の騒音吸収材も、エンジンの大きさに合わせる形で、エンジンの部分に、かぶる
 部分だけ、貼り付けてあります。

 E-CLASSのエンジンルームとボンネット裏


 この差だったのですね。
 
 E-CLASSのE220ディーゼルでも、感動するレベルで、ディーゼルエンジンとしての振動・
 騒音を、抑え込んでいます。
 しかし、S-CLASSは、更に上を行く・・・と言う事が、この比較写真で、よく理解出来ました。
 自分が、「E-CLASSより静かだな・・・」と、感じた感覚は、間違いではなかった事が、この比較
 写真でも、立証されました。


    試乗開始
 さて、ドライビング・ポジションをセットして、試乗開始です。
 ディーゼル・ハイブリッドなので、ハイブリッド用のバッテリーが充電されていると、トヨタの
 ハイブリッド車のような感覚で、モーターだけで、動いてくれます。
 自分も、トヨタ40系ハイブリッドに1年乗っていたので、久々に、その感覚を思い出しました。

 尚、少し、アクセルを弱めに踏んでスタートしても、トヨタ系ハイブリッドのように、粘ってEVだけ
 で走ってくれる感覚は、弱い。
 例えば、トヨタ系ハイブリッドが、停止からのスタート時に、平坦地で、3秒ほど、モーターだけ
 で走ってくれるシーンがあったとすると、同じ感じでスタートして、1.5~2秒ほどしか、EVで
 走ってくれない・・・と言う感じがしました。

 ま、自分が試乗したのは、この日の1番目。
 まだ、車として、回生もあまりやっていない状態なので、EVバッテリーへの回生度(充電度)が
 弱かったのかもしれません。
 でも、車両重量が、300hでも、2080kg。2トン越えです。

 超・重量級なので、EVバッテリーで走れる時間は、そんなに長くないのではないか?と言う気も
 します。

 でも、「モ―ター走行⇒ディーゼルエンジンが始動して、エンジンで走行⇒再度、モーター走行」
 の切り替えのタイミングが、全くわかりません。
 そして、驚いたのは、エンジン走行時に、そのエンジンが、「ディーゼルエンジンである事」は、
 窓を閉めて走っていると、全くわからないと言う事です。

 窓を開けて走っていても、周囲が、壁や家などで囲まれた静かな住宅地でさえ、恐らく、気付か
 ないかもしれません。

 E-CALSSも、その点、ほぼ、それらの騒音は、わからないと言われていますが、
 S-CLASSは、更に、全体的な騒音の遮断が、完璧なようで、もっと、全体的に、静かです。

 
   パワー不足ではないのか?
 尚、約2080kgの重量に、2200ccディーゼルエンジンで、パワー的に、不足はないのか?が
 気になりましたが、実際に走ってみると、全く、心配する事は、ありませんでした。
 パワー不足は、少なくとも、六本木周辺の定番の試乗コースでは、全く感じませんでした。
 E220と同じ型式・同じ排気量のエンジンですが、最高出力、最大トルクが、アップしてある
 チューニングなので、これでも、充分なのでしょう。



   軽い走り出し
 同じ2トン越えの試乗車で、ML350に試乗した事があります。
 ML350は、6気筒3000ccエンジン搭載車でした。
 そちらは、走り出しが、非常に重くて、進まない感覚でした。
 ML350の車両重量は、約2.2トンです。

 しかし、S300hは、軽くスタートします。
 ハイブリッドなので、電気モーターが、上手くアシストしてくれているのかもしれません。


   回生
 あと、信号停止などの時に、アクセルオフした時のエンジン・ブレーキ、回生ブレーキの効き方は、
 強めです。
 思った以上に、回生する方向に制御されているようで、「アクセルオフして、惰性で、この距離で、
 丁度良い所に、停止出来るだろう」と言う予測より、早めに、手前位置で、停止してしまいます。

 これに関しては、最近の車は、どの車も、アクセルオフによる回生、エンジン・ブレーキで、
 燃費を稼ごうと言う制御にしているので、それに関しては、E220にも、似た感覚でした。

 でも、EVバッテリーへの充電を意識しているのか、若干、その制御が、強めに感じました。
 尚、アクセルオフした時の、息継ぎ感、ギクシャク感は、全くなし。

 E220の前に乗っていた、E250は、この点が、非常に弱く、アクセルオフして惰性で走らせよう
 とするとガックン・ガックンとノッキングぎみな挙動を示していました。
 その点が、大きな不満になって行った・・・と言うのも、E250から、乗り換えを決断した理由の
 一つでもあります。

 このE250と同じエンジン・スペックを搭載している、各「250」と呼ばれる車種は、この点、どう
 なっているのか?は、全て乗り比べた事がないので、わかりません。

 尚、E220もアクセルオフした時のギクシャク感は、ありません。
  
    
   オートマチック
 尚、このS300hは、E220と同じエンジン。
 短時間試乗では、細かく、チェック出来ませんでしたが、オートマチックのシフト制御は、E220と
 だいたい同じ感じだったと思います。

 ただ、エンジンスペックが、若干違うので、多少、シフトチェンジのタイミングも違うかもしれません。
 これに関しては、短時間の試乗では、確定的な事は、確認出来ませんでした。


   S-CLASSクオリティ
 試乗した全体印象は、とにかく、全てにおいて、S-CLASSクオリティであると言う事です。
 ディーゼルエンジンである事は、外に出て、エンジン音に耳を澄まして聞く以外では、ほぼ、気付
 かないと思います。室内にいると、全くわかりません。
 カラリと言う音さえ、遮断されていますし、車体がビリビリ震える事も、アクセルペダルに、
 ディーゼル特有の振動が伝わる事も一切ない。

 静粛性、乗り心地、全てにおいて、完璧に遮断された別室にいる感覚です。
 そして、小回りが利くので、とても運転しやすい。
 この日のこの時間帯、丁度、宅配の中型トラックが動き出した時間で、結構、途中、それらの車
 に邪魔されて、狭い道で、離合したり、避けるシーンが数回ありましたが、それも、難なくクリアー
 出来ました。

 加速に不満はないし、エンジン音が、安っぽく耳に入る事もない。
 ギクシャク感もない。
 ハイブリッドの領域と、エンジン走行の見分けが、全くわからなかったので、ある意味、電気
 モーター感覚が、わかりにくかったですが、エナジーモニターで、それらは、わかるようになって
 います。
 だから、それなりに、どう言う状態で走っているのか?は、ドライバーには、わかると思います。

 短時間試乗中なので、自分は、それらを見る余裕がありませんでした。
 操作系が、わかりませんから、それは、仕方ないと思います。

 やはり、メディアのように、1日とか2日とか、長時間、お借りして、もっと、遠くまで走らないと、
 わからない事は、たくさんあります。


   燃費
 尚、S300hハイブリッドの燃費に関してです。
 テレビのCMや、発表記者会見では、鹿児島から、東京まで、1540kmを、無給油で走り
 切った・・・と宣伝しています。タンク容量は、70ℓです。
 東京に到着した時点で、約10ℓ近く、燃料が残っていたとの事ですから、JC08モードを大きく
 越えて、リッター約25kmを達成した・・・と言う事になります。

 では、実際の市内走行などの普段使いでは、どうなのか?
 試乗車は、自分が、この日、一番乗りだったので、当然、この日の燃費は、まだ、6.7km/ℓ
 前後しか、示していませんでした。
 給油後からの平均燃費も、どのタイミングでリセットされたのか?わかりませんが、ほぼ、同じ
 でした。
 スタッフの話によると、「この周辺を、普通に乗って、だいたい、リッター10km位」と言ってました。

 やはり、S-CLASSで、試乗車として、チョイ乗り連発すると、ディーゼル・ハイブリッドでも、
 その程度と言う事だと思います。
 恐らく、オーナー・カーとして、もっと、一般ユーザー的な使い方をすると、リッター15km前後は
 行くのではないか?と思います。

 逆を言うと、自分が乗り始めたE220と、実用燃費は、恐らく、どっこいどっこいかもしれません。
 テレビCMや、記者会見での「鹿児島から東京まで1540kmを無給油で走破」と言うのは、
 ストップ&ゴーが、ほとんどない高速道路を、燃費が一番良い速度域を、うまく使って走った最良
 の状態。

 通常は、そのような走行状態が、ずっと続く事はありませんので、やはり、JC08モードの
 70%~75%前後が、実用燃費と言う事になると思います。
 高速道路走行や、遠乗りが加わって、JC08モードの80%~90%を達成出来れば、良いの
 ではないかと思います。
 他社輸入車の中には、「JC08モードを越える事がある」と、良く言われる車種もありますが、
 メルセデス車の場合は、これまでの自分個人のJC08モード越えは、自分の使い方での経験
 では、全くないと言う感覚です。


    ディーゼル・ハイブリッドの可能性
 S-CLASSのディーゼル・ハイブリッドは、車両自体が、2トン越えなので、これでも、良い燃費
 だと思います。
 これが、もし、次期型E-CLASSに導入されて、実用燃費が、リッター20kmをオーバーしたら、
 すごいでしょうが、実際は、そこまで走ってくれないと思います。
   
 恐らく、素のディーゼルエンジン搭載車との価格差、燃費差を考慮しても、元は、取れないような
 気がします。
 でも、S-CLASSの場合、S400h(ガソリンハイブリッド)より、安い戦略的価格で、ディーゼル
 ハイブリッドを導入しました。
 E-CLASSも、E250のガソリンエンジンと、全く同じ価格で、E220を導入しました。

 通常は、ディーゼルエンジンの方が、コストがかかるので、どのメーカーも、価格差を、25万円
 前後、高めにします。
 しかし、E-CLASSでは、E250と、E220を全く同じ価格にして、発売しました。
 と言う事は、E220は、それだけでも、超・お買い得と言う事です。

 もしかすると、今後のラインナップを追加する時に、ディーゼル・ハイブリッドを、驚異的なお得な
 価格設定で、出してくる可能性も考えられます。そうなると、投資価値は、あるかもしれません。


   V-CLASS
 今、一般ユーザーから、忘れ去られているミニバン系のV-CLASS。
 本国では、フルモデル・チェンジされていますが、2015年10月に、やっと、新型導入との事。

 V-CLASSに、このディーゼル・ハイブリッドが搭載されて、実用燃費が、リッター17km前後
 走ると、価格設定次第では、アルファード/ヴェルファイアー・ハイブリッドと、良い勝負になる
 かもしれません。

 しかし、どうやら、V-CLASSは、2015年10月導入時点では、V220dと言う形で
 4気筒2200ccディーぜルターボエンジンを7速A/Tと組み合わせる形での導入になりそうです。
 価格も、ベースが495万円。中心が、恐らく、595万円前後だと思われます。
 あとは、色々な安全装備が、どこまで標準装備されて、どの装備がオプションになるのか?で
 実際の購入価格は、大きく変わると思われます。


   C-CLASS
 もし、C-CLASSにディーゼル・ハイブリッドが搭載されたら、車体が軽い事もあって、そこそこ
 良い燃費が出ると思います。
 ただ、そうなると、C-CLASSの価格設定が、気になります。
 C-CLASSは、2015年9月に、待望のC220dが発売・発表されました。
 セダンのJC08モードが、20.2km/ℓ。
 ワゴンのJC08モードでも、19.6km/ℓになりました。
 しかも、9速A/Tを載せてきました。いいなぁ・・・

 個人的には、4MATICがない事と、360度カメラが、まだ、オプションでも装着出来ないのと、
 C-CLASSは、W204よりボディが大きくなった割に、全席が、いまひとつ、広くない。狭い。
 また、C200ワゴンを代車で借りた時に、あまりにも標準装備のオーディオの音がショボ過ぎた
 ので、W205/S205のC220dに飛び付く事は、ありませんが、もし、ディーゼル・ハイブリッドが
 搭載されて、自分が求める装備も、搭載されるようになったら、真剣に考えるかもしれません。
 あとは価格設定次第でもあります。
 あまりにも高額になると、1クラス上のE-CLASSもフルモデルチェンジするので、
 そちらとの装備・価格・性能を天秤にかけて、どうなるのか?だと思います。


   SUV  
 そして、時代の流れは、セダン、ワゴンから、SUVに向いてます。
 本当は、SUV系で、4MATICのディーゼルが欲しいです。

 でも、現行M-CLASS(今後GLEになる予定)は、アクセルペダルが、なぜか、オルガン式では
 なく、吊り下げ式。
 更に、2列目シートを倒す時に、座面を前に立てる方式。
 これだと、前席の助手席の背もたれを、後方に、ほとんど倒せないので、長い物(ボード類)が
 積めません。
 このレイアウトを採用しているM-CLASSは、自分の普段使いでは、対象外。
 だから、メルセデスでSUV系を検討するには、C-CLASSベースのGLCになります。
 
 新型GLCが、どう言う実力で、出てくるか?
 GLCは、約1年後に、ディーゼル+4MATIC(4WD)で発売すると言われてます。
 やっと、BMWのX3と、真っ向勝負が出来ると言う事です。
 でも、SUV系の実用燃費は、あまり期待出来ません。
 SUV系は、ガソリンエンジン+PHVと言うラインナップも強化しているので、そちらも気に
 なります。
 ただ、EV系は、どうしても購入時の価格が高くなる。
 それに、EV系は、登り坂で、アッと言う間に電気を消耗してしまうので、自分の使い方では、
 EVで走れる距離が、カタログ上で、30km前後では、使いものになりません。
 カタログ上で、EVで、60km走れる車でも、自分の使い方では、不足です。
 どうなるのでしょうか?


   装備の不満
 S300hの価格は、998万円。
 試乗車は、まさに、この素のS300hでした。
 尚、装備を確認すると、自分が、「必須」と思っている「360度カメラ=日産で言う所の
 アラウンドビューモニター」が、S300hでは、オプションになっていました。
 1グレード上の「S300h エクスクルーシブ」を選ぶと、360度カメラは、標準装備されます。
 S300h エクスクルーシブの価格は、1270万円です。

   差額
 価格差は、272万円です。
 日本の主力自動車が1台買える価格差です。
 ロードスターだって、86だって、プリウスの主力グレードだって、5ナンバーサイズミニバンだって、
 ある程度値引いた条件になれば、買える価格。


   S300hの弱点
 だったら、普通は、S300hで充分です。
 S300hに、360度カメラをオプション装着すれば良い・・・と思ってオプション装備表を見ると・・・
 どうやら、360度カメラを単体で、オプション装着が、出来ないみたいです。
 (E-CLASSの360度カメラは、単独オプション装着が可能なグレードもある。その価格は、
 54000円) 


   問題のセットオプション戦略
 しかし、S300hに360度カメラを装着するには、「S300h ラグジュアリーパッケージ」と言う
 セットオプションを付けるしかないようです。
 そのセットオプション価格は・・・「74万40000円」。
 おいおい、ミラ・イースの安いグレードが、値引いて買える価格ではないか・・・

 セットオプションの内容は、高級インテリアになったり、空気清浄機能、後席シートヒーター、ガラス
 が赤外線反射対応になったり、サンルーフが付いたり・・・と、個人的には、どーでも良い装備。
 それらを抱き合わせではないと、360度カメラが装着出来ません。

 S300hを買うには、360度カメラを我慢するか、74万4000円のオプションを、仕方なく装着
 するか・・・
 でも、74万円って、「仕方なく装着する」と言うレベルではありません。
 だったら、最初から、360度カメラが標準装備のグレードにするか・・・となると、S300hより、
 272万円も高くなってしまいます。うーん・・・


   混乱するセット・オプション戦略  
 W205の新型C-CLASSセダンが、発売になった時も、これらのセットオプションには、不満の
 声が、たくさん出てました。
 その為、W205セダン導入後、約3ヶ月遅れで日本に導入されたS205(C-CLASSワゴン)
 では、セダンで不満が多く、納期に時間がかかる原因になってしまった、複雑なセット・オプション
 方式を廃止し、最初から、ある程度、売れ筋の装備をグレード別にパッケージした、セダンとは、
 別グレード体制で、導入しました。
 この「セット・オプション戦略」は、正直、見直した方が良いです。

 ただ、抱き合わせセットオプションに関しては、BMWも、他社も、似たような事が多い。国産車も
 だいたい、この手の方法が多い。
 これに関しては、もっと、改善して、ユーザーの気持ちを、もっと、読み取らないと、本当の意味
 での、輸入車販売実績No1を、獲得して、長く維持するのは、難しいかもしれませんね。
 そう感じました。


   日本に一つだけのエンジン
 S-CLASSに搭載された「ディーゼル・ハイブリッド」と言うエンジンは、この時点で、まだ、
 日本には、この車種にしか存在していない最新ユニットです。
 最新のエンジンに乗ってみて、スムーズさ、静粛性、全てにおいて、すごいと思いました。
 試乗させて頂いて、ありがとうございました。
   
ブログ一覧 | 試乗記 | クルマ
Posted at 2015/09/30 13:44:58

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