BMW X3(G01型)試乗
乗ってみたかったBMW X3を、お借りする事が出来ました。
これで、X1との乗り比べなどの比較ができます。
いつも自分が使っている方法での試乗が出来る事になりました。
お借りしたのは、BMW X3(G01型) xDrive 20dです。
4WD、2000ccディーゼルエンジン搭載車。
グレードは、[x LINE]と言う中間主力グレードです。
X3 ディーゼルには、x LINEより下に「スタンダード」と言う
グレードがあり、「x LINE」の上には、「M Sport」があります。
価格は、X3 スタンダードが、679万円。
x LINEが、724万円。
M Sportが、729万円です。
どれもフル装備ですが、スタンダードだけ、タイヤサイズが18インチ。
それ以外は、19インチを履いています。
あとはシート形状や、シート表皮が違います。
x LINEは、本革シート。
x LINEには、本革シートながら、ランバーサポートが付きません。
ランバーサポートを付けるには、「後席シートヒーター」と、ウッド
インテリアや、専用照明をセットにした
「ハイライン・パッケージ(103000円)」のオプション選択が必要です。
お借りしたX3は、「ハイライン・パッケージ」が付いています。
だから、内装が豪華になっています。
ランバー・サポートや、後席シートヒーター、豪華な内装が不要なら、
本革シートだけは「x LINE」には、標準装備なので、
「ハイライン・パッケージ」を選ぶ必要は、ありません。
スタンダードは、本革ではなく、ランバーサポートも付きません。
スタンダードは、「ハイライン・パッケージ」を選べないため、本革シートも
付けられません。
スタンダードとの価格差、約45万円差の中に、本革シートが含まれます。
尚、本革シート代の単体価格を、他グレードのオプション表から割り出し
ましたが、本革シート代は、約12万円程度だと思われます。
お借りしたのは、「x LINE」です。
本当は、19インチタイヤまでは不要なので、18インチタイヤを履いた車種
で試乗したかったのですが、「x LINE」が主力グレードなので、試乗車
としては、スタンダードがなかったのです。
ま、逆を言うと、上等な仕様の19インチタイヤを履いた状態で、普段使いの
実用燃費が、どれ位になるのか?を確認出来ます。
18インチを履いた場合は、19インチタイヤで往復するより、実燃費が悪く
なる事は、ないだろう・・・と予測出来ます。
と言う事で、X3を、1日お借り出来たので、色々、試してみる事にしました。
荷物積み込み
まず、お借りして、最初にやった事。
それは、ウィンド・サーフィンの荷物積み込みテストです。
X1を借りた時には、簡易的な積込みテストしか、出来ませんでした。
後になって、「もっと、丁寧に、本番と同じように積んでみれば良かった」と
後悔しました。
そこで、X3では、本番と、ほぼ同じように、小物も含めた積込みテストを
行う事にしました。
後席背もたれと荷室フラット化
X3の場合、後席背もたれを倒して、荷室を広げると、後席背もたれと荷室の
間が、フラットになります。これ、実は、すごい事です。
ライバル他車(例えば、GLC)などは、後席背もたれを倒した時、
背もたれが、少し浮き上がった状態になります。
つまり、荷室がフルフラットにならず、背もたれ部分は、座面部分の厚みの
関係で、浮き上がります。
GG2Wの場合
GG2Wの場合、後席背もたれを倒して時に、荷室と同じようにフラットに
するため、後席座面を前方に立てる形で、フラット化しています。
でも、自分は、GG2Wで、後席背もたれを倒す時、後席座面を立てません。
後席座面を立てずに、後席せもたれを倒すと、後席背もたれは、座面の厚み分
GLCのように、浮き上がってしまいます。
それでも、自分が、GG2Wで、後席背もたれを倒す時に、後席座面を
立てない理由があります。
それは、後席座面を立ててしまうと、後席足元の空間が、ほぼ、なくなって
しまうからです。
後席座面を立てないと、その分、後席足元に大きな空間が出来ます。
この後席足元空間に、水タンク、水シャワー、カセットコンロなどの小物を
詰め込んでいます。
後席座面を立ててしまうと、これらの小物を詰め込む場所が、なくなるのです。
だから、GG2Wで、後席背もたれを倒す時、背もたれが、多少浮き
上がっても良いので、座面を立てないのです。
X3は、後席座面を立てる必要がありません。背もたれを前方に倒すだけで、
フラットになります。
他には、フォルクスワーゲン・ティグアンも、座面を立てずに、フラットに
なります。
このような、細かい部分の配慮があるのか?ないのか?で、ユーザーの使い
やすさを、どこまで考えているのか?が見えます。
尚、X1も、この部分は、同じです。
マスト、ブーム、セイル、ボードの置き方
荷物の置き方は、写真に全て撮っていませんが、色々な積み方を実験しました。
そんな中、意外だったのは、ブームを大小2本、積み込む時に、小さい方の
ブームを、一番短くすると、荷室から、助手席背もたれの手前に置けてしまう
事でした。
通常は、ここはデッド・スペースとなりますが、X3では、ここに短い
ブーム1本を置けました。GG2Wより、空間が上手く利用出来ます。
そうやって、デッド・スペースにブームを1本置けるため、その上に乗せる
荷物の盛り上がりが減り、ドア・ミラーの見やすくなり、上方向の空間も、
余裕が出来ました。
天井も、リヤ・ハッチゲートから室内側の高さが非常に高くなっており、
ボードの上に、氷上の趣味の道具を積んでも、余裕でした。
これは、すごいです。
備品も余裕
今回は、クーラーBOX、水タンク、水シャワーも積んでみました。
全く問題なく、積み込めました。
更に、車中泊をイメージし、寝転がってみましたが、寝返りも打てます。
足も伸ばせます。
GG2Wは、元々、ガソリンエンジン車が3列シートになっている為、
その設計の関係上、3列目用のカップホルダーが、タイヤハウス上に
出っ張ってます。
その「邪魔」が、X3にはないので、体も自然に、真っすぐ伸ばせました。
寝る時に、クーラーBOXを、運転席の上に置いて、寝るのですが、
X3で、試してみると、全く問題なく、クーラーBOXを、運転席上に
置けました。
X1も、実は、室内空間がX3より寸法上、広い事が、自動車雑誌
「SUVのすべて」で、判明したものの、やはり、体感的な空間は、
X1より、X3の方が、広く感じました。
やはり、上方向の空間が、X1が狭いのと、車本体の全長が短い為、
後席足元のスペースや、前席足元のスペースなどは、X3より狭いのだと
思います。
だから、全体的に、きゅうくつに感じるのだと思います。
X1でも、きちんと、クーラーBOXや、水タンク、水シャワーを積み込んで
みるべきでした。
ただ、乗り比べて思ったのは、やはり、車格的にも、色々運転してみても、
X1では、装備的に、足りない物が多過ぎて、X3を知ってしまうと、
X1は、選べないと思いました。
荷室空間合格
X3に関しては、荷室空間、合格です。
GG2Wで使っているのと同じように、積み込みが出来ます。
GG2Wは、サンルーフ付きで、天井が、若干低めなので、天井の空間などを
含めると、全体的に、X3の方が、広いと感じました。
それでは、走ってみて、どう感じたのか?なども、まとめます。
つづく