販売店へ
久々に、メルセデスベンツ販売店に出掛けました。
金曜日の夜に、担当営業から、電話がありました。
C-CLASSのクーペが入って来たので、試乗に来て下さい・・・・との事。
そして、3月の決算で、思いっきり値引きしている車種が、多数ある招待状も届いていた事もあり、
その他、色々、情報もあるとの事で、行く事にしました。
本当は、前日、日曜日に行く予定でしたが、日曜日は、予想以上に、午前中の雨上がりが遅れて、
洗車も遅れて、販売店に行くと、その後の他の用事への移動時間がタイトになる事もあり、
日曜日に行くのは断念。この日に行く事になったのでした。
C-CLASSクーペ試乗
そして、まずは、C-CLASSクーペを試乗させてもらいました。
日本に導入された新型C-CLASSクーペは、C180と呼ばれるシリーズ。
メルセデスの現在のラインナップで「*180」と呼ばれるのは、1600cc直噴ガソリンターボ
エンジンを搭載しています。
そして、グレードとしては、「C180クーペ SPORTS」、「C180クーペ SPORTS+(プラス)」
が存在し、2グレード体制での展開でスタート。
その後、AMGが導入されるようですが、その次の予定は、未定との事。
まず、C180クーペを試乗してみました。
試乗車のオド・メーターは、73kmでした。ほぼ、おろしたての新車です。
出足が、いま一つ、パワー不足です。
セダン、ワゴンのC180と同じエンジンですが、同じ感覚でアクセルを踏んでも、進まない。
若干、非力な印象でした。
ただ、運転感覚は、C-CLASSのセダン、ワゴンに乗っている人なら、操作系などには、
違和感がなく、運転は、しやすいと思います。
しかし、シート・ポジションは、クーペらしく、セダン、ワゴンより、若干、低めの位置に落ち着か
されてしまう感覚です。
尚、スピードが乗れば、非力感も、全く感じる事なく、セダン・ワゴンのC180と同じ感覚で運転
出来ます。
でも、全体的に、ロード・ノイズも、車内に入ってくる騒音も、完全に、セダン・ワゴンの
C-CLASSより大きめです。
舗装の状態が悪いと、軽自動車で、時速80km以上出した時に近いような、かなり大きな
騒音に感じます。
タイヤは、ランフラットタイヤです。
でも、ランフラットタイヤだから、騒音が大きいと言うだけではなく、ロードノイズ以外の
メカ・ノイズが、全体的に、かなり大きいと感じました。
更に、ステアリングに伝わってくる振動も、安っぽく、ガタガタと、伝わって来ます。
ロード・インフォメーションを強めにした味付け・・・と言う「あえて」と、言うのとは、全く違く種類の
振動です。
そして、車両全体、あちこちから、インパネなどのキシミ音とか、ビビリ音が、聞こえて来ました。
乗り心地も、バタンバタンと跳ねる感じで、カタメの乗り心地です。
この乗り心地に関しては、明らかに、セダン・ワゴンより、「味付け」で、カタメにしているの
だろう・・・と言う違いが感じられました。
尚、C180クーペには、サスペンションの味付けを変更出来る「アジリティ・コントロール」が
装着されています。
試乗時には、ECOか、コンフォートになっていたと思います。
SPORTSには、なっていないのに、かなりカタメ。
(実は、試乗時、担当営業が、勘違いしていました。
C180クーペには、アジリティコントロールが装着されていない・・・と、営業さんに言われたので
切り替え出来ないと思い込んでいました。
その後、カタログで確認すると、クーペには、アジリティ・コントロールが、標準装備でした。
途中、アイドリングストップしたし、デフォルトになっていたはずなので、ECOか、コンフォートで
乗っていたと思われます)
初期ロット
尚、横に乗っていた担当営業さんが言ってましたが、「CLAが日本導入された時の初期型
CLAの時がこんな感じだった」との事。
初期型CLAは、とにかく、ビビリ音、ガタつき音、振動類など、生産精度が、いま一つ、安定
していないような個体が多かったそうです。
その後、初期輸入型が、ひと通り巡って、次のロットで輸入されたCLAでは、それらが、全く
変わっていて、マイナー・チェンジでもしたかのように、走り味が変わっていた・・・
との事です。
この試乗車のC-CLASSクーペは、いかにも、初期ロット的な状態だと、担当営業も、自身で
ステアリングを握って、感じたそうです。
ACC類は、C-CLASS以上のメルセデス基準。安心して使えます。
でも、この性能で、価格は、約550~600万円前後。ちょっと、高いです。
自分だったら、クーペで、この程度の性能なら、「86」「BRZ」の方が良いと思います。
550~600万円出すなら、自分は、違う車を選びますね。
スポーツモデル系なら、スバルのSTi系を選んだ方が、後々考えても、絶対に良い。
そう思いました。
この値段で、C-CLASSクーペをお勧めするのは、
「外観」が、1500万円以上の「S-CLASSクーペ」と、ほぼ、同じですから、
価格的な面や、車庫のサイズの関係などで、事情があって、本物のS-CLASSクーペが
欲しいけど、買えない人。
本物の「S-CLASSクーペ」と、外観デザインが、ほとんど、変わらなくて、S-CLASSクーペ
の「3分の1」程度の価格で買える事で、満足出来る人には、お勧め出来る車だと思いました。
ただ、買うなら、初期ロットが、ひと通り、さばけた後で、買った方が良いです。
そう感じました。
情報
担当営業が、自分にわざわざ電話して、販売店に呼んだ理由は、他にもありました。
E-CLASSのセダンが、海外のモーターショーで正式にフルモデルチェンジを発表。
日本にも、夏に導入される事で、E-CLASS(W212)の下取り査定額が、思いっきり下がって
いるとの事。
ワゴン導入は、まだ、1年先ではありますが、2016年1月、仮に査定してもらった時と、
ワゴンも、状況が変わっているとの事で緊急連絡して来たと言う事です。
求める条件
ただ、自分は、期待していたC-CLASSベースのSUV、GLCが、思った程、良くなかった事。
不満点を妥協してGLCを選ぶにしても、ディーゼル導入が1年先である事などで、現状、
「急いで買い替えるには、現行ラインナップで、欲しいメルセデスがない」と伝えました。
色々、担当営業は、提案をしてきましたが、どれもいま一つ。
自分の中では、次にもし、買い替えるなら、「FR(後輪駆動)」は、絶対に買わないと決めてます
から、その点でも、条件に合うラインナップは、狭まります。
不満なエンジンラインナップ
更に、たいして燃費の良くない「*180」「*250」と言うシリーズは、もう、興味がない。
高性能クリーン・ディーゼルと言われている「*220」の4気筒ディーゼルエンジンは、
「*180」「*250」のガソリン直噴ターボエンジンより、トルクもあるし、使いやすく、グイグイ
低回転で走ってくれる所は、感動しますし、お気に入りですが、実は、ディーゼルに、実際に
乗ってみると、深夜・早朝、静かな住宅地エリアでは、かなり、音が響き渡る事も、不満に感じて
います。
車内は静かなのですが、外には、かなり響き渡ります。
燃費は、そこそこ、ギリギリ、許容範囲ですが、チョイ乗りが続くと、リッター15kmを越えられ
ない点も不満。オートマチックの変速パターンにも不満。
と言っても、結局、色々、条件が合わず、担当営業が期待していたような方向に、自分の考えが
合わず、保留になりました。
担当営業は、C-CLASSワゴンのディーゼルへの乗り換えを勧めて来ましたが、C-CLASS
セダン、ワゴンは360度カメラが付かないのが、自分は、どうしても、納得出来ませんでした。
FR(後輪駆動)である事も、不満。
それに、C-CLASSのディーゼルは、人気があって、在庫もなく、値引きは、たいして出来ない
との事でした。(でも、見積もりでは、58万円引きになっていた)
ただ、下取りが、今の時期、W212(セダン・E-CLASS)に関しては、かなり急降下している
事は、予想外でした。
ワゴンも、1年後には同じ感じになるとの事なので、早めに対策を打つ方を、お勧めしたい・・・
との事でした。
ま、このような条件は、1店舗だけの条件では、わかりません。
以前、1年乗ったE250が、ヤナセ某店舗で、査定、365万円前後、その他のメルセデス
販売店でも420~430万円前後だったのがBMWでは、450万円。
最終的には、メルセデスの違う販売系列で、480~490万円+値引き100万円オーバーが
出た事もあるので、1店舗だけの商談では、わかりません。
それに、決算で、どうしても、台数が欲しくて、多少、話を大げさに言っている可能性もある。
実際は、ある2ヶ所で、細かい条件を出してもらっていました。
どちらの店舗も、その条件は、もっと、良かったので、逆を言うと、他の2店舗は、かなり
頑張っていると言う事も判明。
そして、相場動向は、多少、アレンジされているとしても、ある程度の情報は、正しいと思います
ので、他の2店舗の条件が消えない内に、手を打つ方法もある・・・と言う事も、わかりました。
実は、他の2店舗と、条件、かなり違います。
しかも、他メーカー系です。高取りを期待出来る自社買い取りではありません。
※長く乗る人には、あまり関係ないと思います。
絶賛の意味
メルセデスベンツも、約2年乗って、色々良い所も体験出来ました。
芸能人や、モータージャーナリストが、なぜ、絶賛するのか?も、わかった気がします。
ただ、それでも、逆に、「ここは、車がいかに良くても、どうしても、自分の使い方としての条件に
合わない。」と言う点もハッキリわかりました。
有名人の皆さんや、メディアが絶賛している部分は、車の基本的な部分に対して、絶賛している
のであって、個人個人の、使われ方を全て見て言っているのではない。
それに、芸能人や、モーター・ジャーナリストの多くは、「車所有1台」で、全てをまかなっている
のではない人の方が多いようです。
つまり、使い方のシーンに合わせて、「この時は、この車に乗る」「この時は、違う車に乗る」と、
複数台数を使い分ける人が多い。
わかりやすく言うと、降雪地域で車を使う人に多いと思われますが、「雪道走行用に、
別に車高が高めの4WD車を用意する」と言う使い分けをしている。
特に、メルセデス・ベンツを買う人の多くは、使い分けが出来る「余裕」がある人が多いので
しょう。
自分のように、「複数台数所有は、保険も税金も、もったいないので、1台で、全てを満たしたい。
満たさなければならない。」と言う考えの人には、いくら、車としての性能が最高と言われる
メルセデスであっても、使われ方のシーンを、完璧に、カバーする事は、無理と言う事だと
思います。
それが、この時点までに、わかっただけでも、乗ってみて、無駄ではなかったと思います。
訳有り在庫
尚、販売店からは、色々な車種の展示車、大バーゲンの広告がありました。
それに関しては、また、別の日の日記で触れようと思います。